私は3年半前、40代で英語圏にやってきて、初めて本格的に「英語を使って生活する」ようになりました。今でも、自分で英語を勉強中です。
英語を学ぶ目的は人によりさまざまだと思いますが、特に大人が「使う」ための英語を学ぶ場合は、あれこれとまんべんないスキルアップを目指すより、自分に身近な分野の英語を覚えていくことを、優先すべきだと感じています。万人向けの高い教材を買うよりも、ネットを活用し、自分につながりのある分野の英語に触れる機会を増やす方が、ずっと有効なんじゃないかなぁ~、と思います。
だから私自身は、一般的な「1日〇〇分で英語ができるようになる!」などの英語教材をおススメするつもりはありません(笑)。自分自身、買わないし(爆)。
それでも、英語を学ぶ際、やはり手元にあるととても良い、と思うものは、数少ないけれどあります。
その一つが、「電子辞書」。
私は、オーストラリアにやって来る直前に、自分用の電子辞書を買いました。
それがいまだに毎日毎日、すっごく役に立っています!
使わない日はありません。
なぜ英語の勉強に「電子辞書」が必要なの?ということと、私自身が使っている電子辞書・カシオのエクスワード(EX-word)の機能を説明したいと思います。
英語学習に電子辞書をおすすめする理由
今は、スマホで使える「英語辞書アプリ」のようなものが色々とありますし、ネット上で使えるオンライン辞書もあります。
それで十分では?という考え方もあるでしょう。
でも、これはあくまで私自身の意見ですが、やっぱり電子辞書はあるととても便利です。
たとえば、海外に旅行や長期滞在で行く時、場合によってはネットが使えない場所、携帯がつながらない場所、、、もあるでしょう。日本ではどこでもすぐにネットや携帯がつながりますが、海外はそう整っている場所ばかりではありません。
そんな時、オンライン辞書は使えません。
また、スマホは使う頻度が高いので、でかけ先で充電が切れてしまうこともあります。
また、たとえばツイッターなど、スマホのSNSアプリで英文を読む時もあると思います。調べたい単語が出てきた時、わざわざ読みかけの記事を閉じて、スマホの英語辞書アプリを立ち上げて意味を確認し、また元の記事に戻って・・・というのも、実はかなり煩わしいものです。
そんな時は、手元に電子辞書があると、すばやく調べることができ、本当に便利なのです。
「単語がわからない!」と思った時に、すぐに調べられる。。。これは英語学習において、結構大切なことなんじゃないでしょうか?
高価な教材を買うよりも、知りたい単語をすぐに調べられることの方が、ずっと力がつくと思います。
電子辞書は、電源の入りもとても速いし、動作も軽いので、そういう面でもスマホやネットで調べるより、負担感は少ないです。
でも、電子辞書を使ったことがない人にとって、
「ウン万円も出して買う価値があるのだろうか?」
と疑問に思うかもしれません。なかなか手が出せないわ~、とためらっている人もいるでしょう。。。
そんな方のために!
私自身が使っている電子辞書では何ができるのか?
を、「英語を学ぶ」という点にしぼって、紹介しようと思います。
私の電子辞書は、カシオ エクスワード(Ex-Word)
私が持っている電子辞書は、コレ。
カシオ エクスワード(CASIO EX-word) XD-N8500 DATAPLUS7 シリーズ。
子どもにシールとか貼られちゃってますが(笑)。
これは4年近く前に買ったものですが、現在はもうこのモデルは販売されていないよう。。。まあ、当たり前ですね。
今出回っているものは、さらに高性能で、バリエーションも豊富みたいですね。
そのため、最新モデルとは若干、使い方も異なるかと思います・・・が、基本的な性能は共通なんじゃないかなぁ、ということで。
ちなみに、この電子辞書に入っている英語系の辞書は、
「ジーニアス英和・和英辞典」「オックスフォード現代英英辞典」「200万語専門用語英和・和英大辞典」「経済ビジネス 英語表現辞典」「英語類語辞典」です。
英単語を調べる
英単語を調べる時は、2通りあります。
◆「英和辞書」を使う
「英和」ボタンを押し、調べたい英単語を入力します。
たとえば、orbit という単語を調べたい時は、【見出し語検索】のところに orbit と入力するだけ。
「英和辞書」のデフォルトは、「ジーニアス英和辞典」になっています。
機種によって若干異なるかもしれません。
他の辞書を検索したい時は、「メニュー」ボタンから、辞書を選んで調べることができます。
◆複数の辞書を一気に検索
私のバージョンのエクスワードは、「複数辞書検索」というボタンがあります。
この機能は、現在のエクスワードでは「ホーム」ボタンで使えるようです。
【アルファベット】を選んで、たとえば orbit と英単語を入力すると、この電子辞書内のすべての辞書を検索し、ヒットした項目をリストで表示してくれます。
そこから、参照したい項目を選ぶと、内容が見られます。
これはたとえば、「英和辞典で意味を調べ、さらに英英辞典の解説も見たい。」という時には、パッと見比べることができるので、本当に便利です。
例文を見る
英単語を調べる時、やっぱり例文を知りたいですよね。
例文は、右端の [用例] ボタンを押すと表示されます。
また、「例文検索」もできます。
辞書の「英和辞書」検索、または複数の辞書検索、どちらでも使える機能です。
[例文検索]のところに、英単語を入力すると、その単語を含む例文がすべて検索されます。
たとえばorbit と入力した場合、orbitの項にある例文だけでなく、astronaut の単語のところにある例文も見ることができます。
特に、複数辞書検索を使えば、電子辞書内のすべての関連する例文が、ワンタッチで調べられます。
成句(2つ以上の単語の連結)を調べる
複数の単語がつながった言葉も、簡単に調べられます。
辞書の単独検索でも、複数の辞書検索でも可能です。
[成句検索] のところに、調べたい言葉を入力します。たとえば、’ pass out ‘という言葉を調べたい時は、
[ pass&out ]
のように、スペースの部分を&で入力します。
入力した単語を含む成句の候補が表示されるので、該当するものを選んで「決定」ボタンを押すと、内容が表示されます。
ジャンプ機能で関連ページを見る
時々辞書では、調べた単語の記述の中に、「関連する単語」というのがありますよね。
電子辞書ならば、ワンタッチでその関連単語に移動することもできます。
画面右側にある「ジャンプ」ボタンをタッチすると、「ジャンプモード」になるので、付属のタッチペンで(または指でもOK)関連する単語に直接触れると、その単語のページにジャンプします。
たとえば、cosmos のページに移動します。
cosmosは、2種類の意味があるので、自分が見たい方のcosmosを選択します。
さらに、(図「cosmos」)の [解説] にジャンプしてみると・・・
こんなふうに、図を見ながら関連ワードを知ることもできます。
発音やアクセントを音声で確認する
電子辞書の大きなメリットが、単語の発音を実際に聞けるところです!
これは、紙の辞書ではありえない、すごく重要な機能だと思います。
知りたい英単語を検索した状態で、画面右側の「音声」ボタンを押すと、ハイライトされている単語の発音を聞くことができます。
アクセントもしっかり確認できるため、「英語を話す」ためには欠かせない機能。
発音の早さは変えることができるので、ゆっくりめに確認したい、ということも可能です。
その他便利機能
もちろん「和英辞典」の機能も使えますので、日本語→英語 を調べることもできます。
英語辞典だけでなく、
「広辞苑」「明鏡国語辞典」などの国語辞典。
「ブリタニカ国際大百科事典」などの百科事典。
その他、ためになる知識集がいっぱい入っています。その辺は好みで使いこなしてください。
英語辞書の機能だけを取り上げても、分厚くて重い辞書を数冊身近に置くことを考えると、それらがすべてカバンに入れて簡単に持ち歩け、しかも検索も一瞬ででき、音声も聞くことができるのだから、電子辞書は本当にすぐれていると思います。
また、意外にも、百科事典が使えます。世界の国や都市や遺跡などの英語名を知ることができる!
意外とそういう一般知識も、「海外の人とコミュニケーションするための英語」を学ぶ時には、大切なんです。
今買うなら、おすすめモデルは?
というわけで、現在(※2018年10月時点)Amazonで買えるモデルであれば、「大人が英語を学ぶ」という観点で最もいいかなーと思うのが、このモデルです。(Amazonへのリンクになっています)
カシオ 電子辞書 エクスワード ビジネスモデル XD-ZY85GY 保護フィルムセット 190コンテンツ
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このXD-Z8500モデル(カラーは他にもあり。リンク先の商品ページをご覧ください)は、英語辞書に関していえば、「ジーニアス英和・和英」と「リーダーズ英和・和英」の二種類に、「ロングマン英英辞典」も入っています。
また、もうちょっと価格が高くても、英語辞書を重視したい!という場合は、以下の「高校生モデル」もよさそうですね。「英和・和英辞典」は、「ジーニアス」「ウィズダム」の二種類、さらに英英辞書も「オックスフォード」「ロングマン」の二種類入っている!
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カシオ XD-Z4800BK 電子辞書 「EX-word(エクスワード)」 (高校生モデル 209コンテンツ収録) ブラック
「英語学習」という面で考えるなら、長い目で見ると英英辞典は絶対欲しいです。
他の電子辞書を買う時も、この点は考慮した方がいいと思いますね。
まとめ
ちなみに我が家では、ハイスクールに通っている娘は、夫の電子辞書(違う機種ですが)を学校に持って行っています。
また7歳の息子は、本を読みながら私の電子辞書でわからない単語を調べています。
いつも息子と私で、電子辞書の取り合いになっています・・・(苦笑)。
使い方を教えていないのに、子どもでも操作方法がわかるということは、直感的に使いやすい機能性なのだろうと思います。
大人の方であれば、いずれお子さんも英語を勉強するようになるし、一家に一つはあって損はないと思います。特に海外移住や、長期滞在を計画している方は、渡航前に購入した方が絶対いいです。おすすめです。
難点は、電池の消耗が早いです。
充電式の電池(eneloopなど)を使うか、可能な時はUSBからの電源供給(充電機能はなし)で使うことをおススメします。