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英語で住所の書き方。日本の住所はどう書く?順番は?

海外で仕事・移住

日本にいて、日常的に英語に触れる機会がない人でも、「海外に手紙を郵送する」「海外の人に何かを送ってもらう」という経験をする人は多いのではないでしょうか。

現代では、海外から通販を購入する人も多いと思います。

あるいは、海外の取引先に自社の住所を英語で伝えたり、英語の書類に日本の住所を英語で記入するような機会もあるかと思います。

もしかすると、「(日本の)住所を英語で書く」ということは、『使える英語』に触れる第一歩かもしれません。

しかし、いざ書くとなると、「英語の表記」で「日本の住所」をどう書けばいいんだろう?と、戸惑ってしまうのではないでしょうか。

この記事では、「日本の住所を英語で書く時の、基本的な表記のしかたと注意点」「英語圏の住所表記のしくみと書き方のルール」「海外と郵便をやり取りする際の住所の書き方」について、詳しく解説したいと思います。

英語で住所を書く時の順番

日本の住所は、

郵便番号 → 都道府県 → 市区町村 → 地域名 → ●丁目●番地●号 → 建物の名前・部屋番号

と、まず大きい地域区分から小さいものへと書いていきますよね。

ですが、英語表記の場合はで、小さい区分から大きい区分へと書いていきます。

 

日本の住所を、英語表記に合わせて書くとしたら、どうなるでしょうか?

郵便局の公式ウェブサイト(英語版)を参考にすると、

 

建物名 部屋番号(●号室など)または階,

●(丁目)-●●(番地)-●●●(号), 地域名,

市区長村群など, 都道府県

郵便番号

の順番で書くのがよいようです。

各要素はカンマ(,)で区切ります。

 

実際に、公的機関や企業などは、住所を英語でどう表記しているでしょうか?

ネットで確認できたいくつかの例を見てみましょう。

 

◆アメリカ大使館・在名古屋米国領事館の住所

【日本語】

〒450-0001
名古屋市中村区那古野1−47−1
名古屋国際センタービル6階

 

【英語】

Nagoya International Center Bldg. 6F
1-47-1 Nagono, Nakamura-ku, Nagoya
450-0001

 

◆東京入国管理局横浜支局・川崎出張所の住所

【日本語】

215-0021
神奈川県川崎市麻生区上麻生1-3-14 川崎西合同庁舎

 

【英語】

215-0021
Kawasaki West Joint Government Bldg., 1-3-14 Kamiaso, Aso-ku, Kawasaki City, Kanagawa

 

◆東京三菱UFJ本社の代表住所

【日本語】

東京都千代田区丸の内二丁目7番1号

 

【英語】

2-7-1, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan

 

建物の階数を表す時は、●F(F はfloorを表す)と書きます。

部屋番号#数字 と書きます。(例: Sunny Mansion #203)

●(丁目)-●●(番地)-●●●(号)は、ひとまとまりと考えて、そのまま日本語の時と同じように書いて大丈夫です。

 

県・市・区・町は英語でどう書く?

住所を英語で書く時、

 

県 = prefecture

区 = ward

町 = town

村 = village

 

は英語で書くべきでしょうか?

たとえば、

香川県は、Kagawa-ken?  Kagawa prefecture?

港区は、Minato-ku?  Minato ward?

伊方町は、Ikata-cho?  Ikata town?

 

上の例を見てもわかると思うのですが、都道府県に関しては、

東京都 → Tokyo

神奈川県 → Kanagawa

のように、県(-ken) などは省略されることが一般的のようです。

 

一方、以下のように、

千代田区 → Chiyoda-ku (-kuをつける)

川崎市 → Kawasaki City(Cityをつける)

の場合は -ku をつけたり、の場合は City-shi とつけたりすることが多いようです。

 

ただ、ゼッタイ、という決まりはないみたいですね。

たとえば、

◆筑波大学

【日本語】

茨城県つくば市天王台1-1-1

 

【英語】

1-1-1 Tennodai, Tsukuba, Ibaraki

のように、「つくば市」の省略して表記している場合も見かけます。

ですが、以下のように、県と市が同じ名前だったら、

◆福岡市役所

【日本語】

福岡県福岡市中央区天神1丁目8番1号

 

【英語】

1-8-1, Tenjun, Chuo-ku, Fukuoka-shi, Fukuoka

となっています。この方が、わかりやすいですよね。

臨機応変に考えるとよいでしょう。

 

英語圏の住所のルールは?

もともと、日本の住所表記のシステムというのは、英語圏とは異なります。

英語圏では、日本の●丁目●番地、というような考え方はありません。

すべての通り・道路・道には、固有の名前がついています。

その道路上の建物や場所に、また固有の番号が割り振られています。

つまり、道路と番号から、住所が割り出せるようになっています。

このシステムが、私は最初オーストラリアに住んだ時、すごく不思議に感じたんですが……(笑)

 

英語圏の住所表記は、

建物の番号, 通りの名称, サバーブ名(地域名), 州, 郵便番号

となっています。

 

たとえば、私の住むパースにある、「在パース日本総領事館」の住所は、

U22 / Level 2, 111 Colin Street, West Perth, WA, 6005

です。どう読むかというと、

U22 = 部屋番号

Level 2 = 階数

111 = 建物の番号

Colin Street = 通りの名称

West Perth = サバーブ名

WA = 州(state) ※WAは西オーストラリア州(Western Australia)を表す

6005 = 郵便番号(postcode)

となっています。

 

また、オーストラリアでは、部屋番号をこの例のように『部屋番号/建物番号』の形で書くことが多いです。

日本の住所を英語で書く時も、「部屋番号 建物の名前」の順番で書くと説明しているウェブサイトもありますが、英語の住所の書き方にならえばそうなるでしょう。

 

日本の住所を英語表記で書く場合は、このような『英語圏での住所』のしくみをチラッと知っておくと、便利かもしれません。

とはいえ、そもそも日本の住所のシステムは英語圏とは異なるので、完全に英語のルールには合わない部分もあると思います。まぎらわしい書き方はできるだけ避け、わかりやすく表記することを念頭に置くと良さそうですね。

 

海外と郵便のやりとりをする場合の住所の書き方

ところで、日本から海外へ荷物を送ったり、逆に日本へ送ったり、ということも、海外に住んでいるとよくあります。

郵便を送る時、宛先や発送元の住所を英語で書く時は、

 

  1. 名前
  2. 住所
  3. 郵便番号
  4. 国名

 

の順番で書きます。

郵便番号は、たとえばオーストラリアやイギリスでは、postcode と呼ばれる4ケタの数字が該当します。アメリカでは、zip code と呼ばれる5ケタの数字が該当します。

名前をまず一番先頭に書く、というところも、日本の宛先の書き方とは逆ですね。

 

また、海外との郵便のやりとりをする際に、知っておくと便利なこと……。

実は、日本の住所は日本語で書いてOK!

自分が海外へ手紙や荷物を送る時も、あるいは海外から日本へ送る時も、どちらもOKです。

 

例)日本からオーストラリアへ送る(宛先・発送元ともに英語で書く場合)

 

例)日本からオーストラリアへ送る(発送元を日本語で書く場合)

 

例)オーストラリアから日本へ送る(宛先を日本語で書く場合)

※架空の住所です

 

以上の3つのパターン、どれもOKです。

たとえば、日本からオーストラリアへ郵送する場合、オーストラリアの郵便局にとっては、「日本から来た」ことさえわかればよく、万が一住所不明で配達できなかった場合、日本に送り返せばよいのです。

そして日本国内では、もちろん郵便屋さんは通常通りに日本語の住所を見て、送り主に戻すことができるでしょう。

オーストラリアから日本に郵便を送る場合も同じ。

オーストラリアの郵便局にとっては、「日本へ送る」ということだけがわかればよいのです。そして日本国内に届けば、日本の郵便屋さんは、日本語の住所を見て、通常と同じように配達することができます。

大切なことは、必ず『JAPAN』と明記すること!

同じように、海外へ郵便を送る時は、必ず相手の国名を住所の最後にハッキリと書くことが重要です。

 

ただし、国外の人へ郵送する場合、相手が「日本語が読めない」人ならば、自分の住所氏名は英語表記で書くべきでしょう。

また、海外の通販を利用して荷物を日本に送ってもらう場合など、相手が「日本語を書けない」人ならば、やはり英語表記の住所を伝えるのがよいですよね。

状況に応じて、使い分けましょう。

 

また、マンションなどの集合住宅に住んでいる方も多いと思いますが、日本では建物名などを省略することも多いと思います。

 

例)

兵庫県神戸市北区双葉台1-3-5 有明ビル 904号室

→ 兵庫県神戸市北区双葉台1-3-5-904

※架空の住所です

 

この場合、英語で書くならば、

 

Ariake bldg. #904, 1-3-5, Futaba-dai, Kita-ku, Kobe-shi, Hyogo

または、

1-3-5-904, Futaba-dai, Kita-ku, Kobe-shi, Hyogo

 

どちらを書いても郵便物などは大丈夫です。

 

まとめ

英語で住所を書く時に大切なことは、やはり日本の住所表記と「順番が逆」という点ですね。

慣れないとちょっと戸惑ってしまいますが、ここだけ注意すれば、後はそれほど厳密なルールはなさそうです。

意外とクセモノなのが、マンション名などにフランス語などの名前を付けている場合です!

私は以前、『メルヴェーユ』という建物の住所を英語で書こうと思ったのですが、メルヴェーユをどう英語で書いてよいかわからず、フランス語のMerveilleだとわかるまでしばらく悩みました(笑)。

自分のアパートやマンションの名前については、英語の書き方を調べておくとよいかもしれませんね。

 

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