社会人が英語を勉強する時、大人だからこそ意識すべきポイント。

海外で仕事・移住

「英語ができるようになりたい!」と願う人は多いでしょう。しかし、その理由やきっかけ、そして年齢や状況は、様々だと思います。

柔軟性も適応力もあり、記憶力や頭の回転も速い(そして体力もある!)若い時の方が、語学の習得には有利だと、多くの人が考えるでしょう。

そしてそれは、たぶんその通り・・・と、40歳になって英語圏へ来てしまった私も思います(苦笑)。

条件としては、不利と思われる、社会人になってからの英語学習。

だからこそ、漫然と取り組むのではなく、集中すべきポイントがあると、私は思います。

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社会人の英語学習の特徴は?

まず、不利である「大人になって英語を学ぶ」という条件だからこそ、「何のために英語を学ぶのか?」ということをハッキリさせる必要があります。

 

これまでの記事にも書いてきましたが、そもそも英語を学ぶことには終わりがありません。

「英語ができる」とはどういうことか?と考えた時、多くの人は漠然と、「ネイティブとよどみなく会話ができる。」とか、「ネイティブのような発音できれいな英語が話せる。」といったことを思い浮かべると思います。

でも、そのレベルまで行くには、ガチで英語を勉強して、何年もかかるでしょう。

 

一方、大人になってから「英語を学び始めよう」と思う場合、もともと「英語に興味があった」というよりは、突然英語を必要とする状況に陥った、というケースが多いのではないでしょうか?

なぜなら、もともと英語や海外に興味があれば、もっと若いうちから何かしら始めていただろうから。ちょくちょく海外旅行に行ったり、ワーホリを利用して海外に滞在したり・・・日本にいたとしても、英語サークルに参加するなどの方法で、英語や海外の人に触れる機会を持つことはできたでしょう。

家庭を持つようになり、家族を養うための仕事をしながら、あるいは子育てをしながら、こうした機会を改めて持つことは、現実的に難しいものです。一般的に年齢が上がるほど、自分自身のために何かの勉強をする、ということが、難しくなってくるのです。(次の機会は定年退職後???)

そのような状況で、「英語を学ぶ決心をする」ということは、よほど目の前に、英語を必要とする具体的な状況があるのでは?

私のように、いきなり海外へ行くことになっちゃった!という人だったり、突然仕事の内容が変わって、仕事相手と英語でやりとりしなければならなくなった!というケースだったり。。。

ある意味、「社会人の英語学習」とは、「英語の使い道が具体的になっている」ケースといえるでしょう。

「英語」の何ができるようになりたいか。

「英語を勉強する」と一口で言っても、実はそれは、とても広範囲に渡っています。

まず、「読み」「書き」「聞き取り」「会話(話すこと)」だけを取っても、それぞれ習得すべきことは異なります。もちろん、たとえばリーディングをたくさんこなせば、ライティングやリスニングやスピーキングにもプラスになる知識を得られるし、全体的なレベルアップにつながる面もあるけれど…。

さらに、ビジネスで使う英語か、学問の分野で使う英語か、買い物か、友人とのおしゃべりか、小さい子どもに対して話すのか・・・といった違いによっても、学習内容も達成目標も異なります。

 

まず私達大人が英語を学ぶ際に必要なことは、

漠然と「この全部をできるようになろう」と思わないこと!

と言えるかもしれません。

逆に言えば、「自分は英語で何ができるようにならないといけないのか?」をハッキリ意識すること、です。

 

「英語を学ぶ目的」に執着する

まず、何と言っても大切なことは、「英語を学ぶ目的」にとことん執着することです。

先にも書きましたが、社会人になって英語を学びはじめる、いわゆる「大人の英語学習」をめざす人の多くが、「どうしても英語が必要な状況に追い込まれて」英語を学ぼうと決心するパターンではないでしょうか?

その場合、まずはそれを徹底的に第一目標にすることです。

仕事で英語が必要な場合は、やはりまず、その分野でよく使われる単語や表現をしっかり覚える必要があります。そして、大切なことは、業務内容や進捗、業務の中で生じた問題点などを、正確に伝え合うことでしょうから、それが間違いなくきちんとできることを、最優先にすべきでしょう。スラングやネイティブっぽい言い回しは、覚えられればいいけれど、優先順位は下がるでしょう。

海外で働くためには、IELTS(アイエルツ)という英語試験で一定の点数を要求される場合もあります。そのためには、まずIELTSで点数をクリアするための勉強をする必要があります。

私の場合は、英語圏で生活すること、とりわけ、子育てを通じたコミュニケーションの場面で英語を使うことが、第一の目標でした。学校の先生や、子どものお友達の親とのコミュニケーションを行えること。また、日々の買い物、銀行、郵便局、不動産、ご近所さん・・・等とのやりとりを行えること。まず、そのために必要な英語から学んでいきました。

まず、必要な場面で、問題を解決するために、英語を使う。それができるようになることに意識を集中することがポイントです。

 

英語を勉強していると、さまざまな意見に出会い、自信がゆらぐ時もあります。

時々、海外映画を見たりすると、英語が全然理解できなくて、「あーもっとリスニングを練習しなきゃ・・・」「あースラングもっと覚えたい・・・」などなどと思う事もあります。

あるいは、旅行に出かけて、ローカルの英語ネイティブの人と会話することになり、全然思うように話せなくて、焦ることもあります。

そんな時、「自分はまだまだだなぁ。」「これもできるようにならなきゃ。」と、できないコトがとても気になってしまいます。

・・・が、あれもこれもと欲張っても、すべてをいっぺんに完璧にすることは不可能。

先に掲げた第一目標に集中し、それ以外はとりあえず、あきらめる、勇気。

必要なことがある程度できるようになったところで、そこを足掛かりに、別の部分を学んでいくことも十分可能です。

 

伝えるべきことを伝える。それが社会人の英語。

たとえば「英語を話す」ことに限ってみても、実は多様なスキルが必要です。

適切な発音で、豊富な語彙を使い、口語表現に適した言い回しを使い、適切な文法を使って、(ビジネスなど)場面に適した表現で、

「英語で自分の考えを伝える」

・・・これだけのことをしなければなりません。

その中でも、優先順位を決めることが、必要になります。

 

たとえば英語を話すために、最も大切な要素は何だと思いますか?

多くの人は「発音」と答えるかもしれません。

・・・が、私自身が実際に英語で話してみて思うことは、そうではないということ。

実際に、年齢が上がれば上がるほど、慣れ親しんだ日本語発音を脱するのは難しいと思います。本当にネイティブのような発音を手に入れるとしたら、子どものうちに英語発音を訓練しないとダメ、とも言いますが、それは真実かもしれません…。

だから、大人になってから英語を学ぶのは不利だ、と思う人も多いでしょう。

発音の面では、確かにそうかもしれません。そういう意味では、大人が英語を学ぶ時は、発音についてはある程度あきらめる必要があるかもしれません。

 

そんな私達大人が、最も集中すべきことは?

まず、英語で「伝えなければならないことを、正確に伝える」ということではないでしょうか?

いつどこで誰が何をする」ということ。

YESなのか?」「NOなのか?」ということ。

「自分は何について知りたいのか」ということ。

こうしたことが、きちんと伝えられること。

また、相手の質問に対し、的確な答えを伝えられること。

まずこれが、何より大切なことじゃないか、と私は思います。

スラングを使って、気の利いたジョークを交えて、ネイティブのようにしゃべれたら、それは楽しいですよね。でも、今からそれをめざしてもキリがない。

だからまず、「伝えるべきことを正しく伝える」ことに集中するのがよいと思います。

 

こうした観点から考えた時、「文法を学ぶ」ことはとても大切なことです。
特に「大人が英語を話すために文法を学ぶ」ことの重要性については、以下の記事に書きました。

英語を話せるようになるために、文法の勉強は必要?それはなぜか。
英語を話せるようになるためには、文法の勉強はやっぱり必要なんです。それはなぜ?そしてまた、学校で文法を学んでいるのに、なぜ学校の教え方では英語が話せるようにならないのか?というところを、私自身が英語圏でネイティブ英語に触れた経験をもとに、分析します。

 

また、以下は、考えたことを「英語で言う」時、集中すべきポイントを書いた記事です。

大人の英会話初心者が英語を話せるようになるための小さなコツ。
簡単な英語なのに、言おうとすると言えない…と思う英語初心者に。頭の中で考えたことを英文にする際の、ちょっとしたコツを紹介します。

 

「語彙」を増やしていくことはもちろん大切ですが、単語がわからない時、「別の言葉で言い換える」という発想の転換も必要。

英語を話す時、単語力より重要なこと?単語がわからない時の対処法。
英語を学ぶ上で、語彙を増やすことは言うまでも大切なことですが、実践的な英語力をつける際には、「言いたい単語がわからない時、どうやって話をつないでいくか?」というテクニックも重要です。知らない英単語を知っている言葉で言い換える5つの方法を紹介しています。

こうしたことは、相手の立場に立って考えてみる想像力や、コミュニケーションをスムーズにするちょっとした気配りなどが、実は力を発揮するような気がしています。

経験値のある社会人だからこそ、ポイントを絞ることによって、むしろ実践的な英語スキルを効率良く習得できる、と言えるかも!?

 

まとめ

社会人になってから英語を勉強することは、やはり難しさが付きまとう面はあります。

でも一方で、自分の人生が具体的になっている分、その中でどう英語を生かすかもハッキリしていると言えるでしょう。

目標が明確になっている分、「英語」という幅広い分野の中で、どのスキル習得に集中するか、ということも明確にしやすい。

これはむしろ、大人の英語学習の利点といえるのではないでしょうか?

ネイティブレベルで英語が話せるようになりたい、、、という夢は持ちつつも、自分の英語習得の限界を率直に認めるある種の「あきらめ」も、大人の英語学習には必要だと感じます。

英語に対する漠然とした「幻想」を捨て、できることをコツコツやっていく・・・

そのために役立つ考え方や知識を、このブログで紹介していきたいです。

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