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オーストラリア英語、日本で学ぶ英語と違う?基本からスラングまで。

国による英語の違い

昨日、1月26日は、私の住むオーストラリアの祝日でした。

何の日かというと、、、Australia Day という日でした。

1788年1月26日、イギリスからの最初の入植者が、オーストラリアの地にやってきた日だそうです。それを記念して、この日を祝うということです。

昨日は、各地で花火が上がったり、華やかなイベントが行われました。

(と書いている私は、一日家族と家でまったり過ごしていましたが・・・ 笑)

 

というわけで、このオーストラリア・デイにちなんで、今回は「オーストラリア英語」について書こうと思います。

英語には大きく分けて、「アメリカ英語」と「イギリス英語」がある、ということを、過去記事で書きました。

知ってた?学校では教えてくれない、アメリカ英語とイギリス英語の話。
世界で使われる英語には、大きく『イギリス英語』と『アメリカ英語』があります。海外で英語に触れて、日本で習った英語と違う、と思ったら、こんな原因もあるかもしれません。

その中で、日本の学校で習う英語は「アメリカ英語」だということを書きました。

一方、オーストラリアで使われる英語は、基本的にはイギリス英語がベースとなっていて、日本で習う英語とは違う部分も色々とあります。

 

今回の記事では、

「オーストラリア英語ってどんな英語?」

「特徴は?」

「日本で習う英語とどう違う?」

といった部分について、説明します。

スペル(つづり)はイギリス英語

オーストラリアの英語は、基本的にはイギリス英語です。

そのため、日本で習うアメリカ英語とは、スペルが以下のように異なります。

1.re と er が反対

最後が er で終わる単語のものは、オーストラリア英語では re となるものがあります。

オーストラリア

(イギリス)

アメリカ
centre center
theatre theater
metre meter
litre liter

など。

2.our(uが入る) と orの違い

or で終わる単語では、オーストラリアでは our になるものがあります。

オーストラリア

(イギリス)

アメリカ
colour color
flavour flavor
behaviour behavior

など。

 

3.ze とse の違い

ze で終わる動詞も、オーストラリアでは se のつづりになります。

オーストラリア

(イギリス)

アメリカ
realise realize
apologise apologize
memorise memorize

など。

4. ~ling と ~lling の違い

動詞が現在進行形になったり過去形になった場合、つづりが変わるものがあります。

オーストラリア

(イギリス)

アメリカ
travel + ing travelling traveling
travel + ed travelled traveled
cancel + ing cancelling canceling
cancel + ed cancelled canceled

 

など。

言い方の違い

1.シャワーを浴びる。have? take?

日本では、「お風呂に入る」「シャワーを浴びる」を、

take a bath/take a shower

と学ぶと思いますが、実はこれは、アメリカ英語。

オーストラリアでは、イギリス流に

have a bath/have a shower

が使われます。

 

2.「週末」は、on the weekend? at the weekend?

「週末に」という表現を、アメリカ英語では

on the weekend

と言います。日本でこのように覚えている人も多いでしょうが、イギリス英語では

at the weekend

と言います。

オーストラリアは基本的にイギリス英語ですが、この場合は “on the weekend” と言います。

 

“The office is closed on the weekend.”

週末はオフィスは閉まっています。

 

 

3.get の過去分詞は、gotten ? got ?

アメリカ英語では、get の過去分詞は gotten と習いますが、イギリス英語では got です。

 

“I’ve just got the key.” 

ちょうどカギを受け取ったところです。

 

(※ でも forget の過去分詞はイギリス英語でも forgotten)

単語が違う

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違いについては、先に紹介した「アメリカ英語とイギリス英語の話」の記事で軽く触れていますので、そちらをお読みください。

また、「イギリス英語とアメリカ英語の違い」を検索すれば、たくさんの方がためになる記事を書いています。興味があれば調べてみてください。

 

オージーイングリッシュ!独特のスラング。

さらに、オーストラリアには独自の「オージーイングリッシュ」と言われるものが存在します。

これが、調べてみたら結構たくさんあるんですね~

「知るかー!」ってものもたくさんあります(笑)。

 

私は現在、西オーストラリア・パースに住んでいますが、パースは都市部であり、移民も多く、正直あまりバリバリのオージーイングリッシュに触れることはありません。

一方、田舎の方に行くと、年配の方などはオーストラリア独特の方言のような言い方をすることもありますが。

とはいえ、やはりオーストラリア英語独特の単語や表現というのは確かにあります。

ここでは、都会生活の私でも、日常の中で目にしたり耳にすることの多いものを中心に、「オージーイングリッシュ」を以下にまとめます。

1.食べ物・飲み物に関すること
オージーイングリッシュ 意味
brekkie breakfast(朝食)。
barbie BBQ(バーベキュー)のこと。
esky 保冷用のクーラーボックス
lolly アメ、ガム、グミ、キャラメルなどのお菓子のこと。

アメリカではcandy, イギリスではsweetsのこと。

イギリスで lolly というと、lollipop(棒のついたキャンディ)の省略形を意味する。

bikkie buscuit(ビスケット)の略。
icy pole 棒状やスティックのついた氷菓子(アイス)のこと。
cuppa cup of tea のこと。

have a cuppa = お茶やコーヒーを飲む。

stubby ビールの375mlビンのこと。
Maccas McDonald’s(マック)のこと
capsicum ピーマンのこと。

アメリカではbell pepper, イギリスではgreen pepperやred pepperなどと呼ばれるらしいです。

avo avocado(アボカド)の略。
sausage sizzle ホットドッグのこと。通常、ホットドッグ用のパンに、焼いたソーセージと玉ねぎが入る。

hot dog と言っても通じます。

Woolie’s オーストラリアの大型スーパーマーケット Woolworth の省略形。

 

An esky and three stubbies

 

2.挨拶、一般的な事柄
オージーイングリッシュ 意味
tar ありがとう。

“Thank you.”の代わりに、tarと言うことがある。

(多くの人が、初めて聞いた時、「ター」って何?!って思うでしょう 笑)

G’day Hello の意味。「ダイ」と聞こえる。
good on you
(good on ya)
“Well done “=「よくやった」の意味。「グドンニャ」みたいに聞こえる。
arvo afternoon の略。

”Whatcha doin’ this arvo? ” = ”What are you doing this afternoon?”

kindy 4歳児が入る学校(幼稚園)のこと。

ちなみに、5歳児は pre-primary, 6歳児(year1)からオーストラリアの正式な教育過程が始まる。

uni university (大学)の略。
thongs ビーチサンダルのこと。

(アメリカ英語ではflip flops

bathers 水着
 power point  コンセントの差込口のこと(イギリス英語)。

※プレゼン用の資料を作るソフトのことではない。

 

3.交通関係
オージーイングリッシュ 意味
petrol station ガソリンスタンドのこと。

ガソリンのことは、petrol または fuel が一般的。

※アメリカではガソリンスタンドのことをgas station と言うようですが、オーストラリアでは gas と言ったら、バーベキューやキッチンで使うガス(LPGガス)のこと。

servo service stationの略。

ガソリンスタンドと売店がセットになったお店のこと。地方に行くと、町で唯一買い物できる場所がservoだけ、というところもある。

ute ユートと読む。後ろが荷台になっている普通サイズの乗用車
road train 特に地方を走る、何台も荷台が連結した大型トラックのこと。(電車ではない)
pram ベビーカーのこと(イギリス英語)。
roundabout ラウンダバウト

交差点の一種で、円系になっており、時計回りに一方通行で進入し、目的の進路で交差点を出る。オーストラリアでは非常に多いタイプの交差点。

 

4.スポーツ
 オージーイングリッシュ  意味
footy football の略。

footballは、オーストラリア式フットボールのこと。

※サッカーは soccer という。

AFL Australian Football League の略。

オーストラリア国内のオーストラリア式フットボールの プロリーグ戦。

 

5.オーストラリアの自然に関すること
 オージーイングリッシュ  意味
roo kangaroo (カンガルー)の略。
joey 赤ちゃんカンガルーのこと。
chook 家庭の庭で飼うニワトリのこと。

※chickenでも通じる。

kookaburra ワライカワセミ。オーストラリアでよくみられる野鳥の一種。

普通のカワセミはkingfisherと呼ばれる。

cockatoo オウムの一種

一般的に、日本語の「オウム」を英訳するとparrot と出てくるが、オーストラリアでは野鳥のparrot とともに、cockatooも大変よく見られる。

cockatooにもたくさんの種類がある。

magpie オーストラリアでよくみられる、黒白カラーの野鳥。

一般的にmagpieというと、カササギのことだが、オーストラリアのmagpieはちょっと違うらしく、特に区別する場合はAustralian magpieと呼ばれる。

gum tree ユーカリの木のこと。

※また、gumtree といえば、オーストラリア最大の個人売買サイトの名前です。

outback オーストラリアの、海側の都市部から離れた、内陸の人里離れた場所のことを言う。特に砂漠地帯のことを言う。

 

Two kookaburras in a gum tree.

まとめ

オーストラリアに来たからと言って、こうしたオージースラングを使って話さなければならない、というわけではありません。

現代のオーストラリアの人々だって、当たり前ですが、アメリカやイギリスのテレビ番組・映画・音楽を楽しんでいます。さらにインターネットも発達している今、オーストラリアでもアメリカ英語が混ざって使われることもあります。

「アメリカ英語」を使ったとしても、オーストラリアの人々も「ああ、アメリカ英語だな。」と思って察してくれることも多いでしょう。

「オージーイングリッシュを使わないとわかってもらえない」ということはないです。

これからオーストラリアに来る方は、過剰に心配する必要はありません~。

 

ただ、ローカルオージーは、オージーイングリッシュでしゃべってくるかもしれません。

また、街中の表示・看板や、TVのCM、ローカルの新聞・雑誌などには、こうしたスラングが使われていることはよくあります。

そのため、なんとなくでも知っておくと、いざという時に戸惑わずに済むと思います。

そんな感じの軽いノリで、オージースラングを覚えてみると、楽しいですね!

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