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「日本人の英語力は低い?」ことよりも知ってほしい、海外で英語を話す現実。

海外で仕事・移住

2017年になりました。

あけましておめでとうございます!

「今年こそ、英語の勉強を始めたい!」と思う皆様。

「今年は、もっと英語がうまくなりたい!」と思う皆様。

そんな人々が英語を勉強していく中で、少しでも励みになるようなことを書きたいと思い、昨年このブログを立ち上げました。

今年もどうぞよろしくお願いします。

 

新年の最初の投稿は、私達家族の身に起きた、昨年最後のハプニングを赤裸々に告白!???

・・・いえ、それが目的ではなく(笑)、その体験を通じて、海外で英語を使って生きて行く上で大切だ、と私自身が実感したことを伝えたいと思います。

「英語ができるようになる」ことの意味を、日本で「英語が話せるようになりたい!」と思い描いているみなさんに、お伝えできればうれしいです。

携帯も通じないオーストラリアの田舎道で車が故障した話

クリスマスから新年にかけて、私の住むオーストラリアは一年に一度のホリデーシーズンになります。

夏!というレジャーシーズン。

子ども達のスクールホリデー。

そして、国の祝日であるクリスマス。1月1日も休みの会社は多いですね。

というわけでこの時期は、まとまった休暇を取って遠くへでかける人がとても多いです。

特にオージーに人気なのが、キャンプ。

この時期、遠隔地に向かうハイウェイでは、大きなキャラバン(キャンピングカー)をひっきりなしに見かけます。

 

我が家も、夫の仕事の休みがクリスマスから新年までなので、年末に家族で2泊3日のキャンプに行く計画を立てていました。我が家の場合は、お金のかからないテント泊ですが。。。

そこで、西オーストラリアの都市パースから、600km北に離れたkalbarri(カルバリ)という町に行こうと計画しました。海がとてもきれいで、また大自然の絶景が見られることでも有名な、カルバリ。

以前、1度通りかかったことがあるのですが、今回は改めて、じっくりステイしてみたくて。

↓一昨年訪れた、カルバリのビーチ。

そこで、クリスマスの雰囲気も一段落した12月29日の早朝に、家を出発。

キャンプの荷物を車に積み込み、家族で北へ向かいました。

 

ところが、ちょうど中間地点、パースから300kmほどのところで、車が突然動かなくなる、というアクシデント(汗)。

アクセルを踏んでも進まない・・・という、まったく想定外のハプニングでした。

まず、安全な路肩に車を停車したけれど、再びエンジンがかからない。警告ランプなどもついていないし、夫が車を見ても、動かなくなった原因なんて、まるでわかりません。

さらに具合の悪いことに、ここは携帯もつながらない場所。

最寄りの町、といっても小さな港町だけど、そこまで30km。簡単に歩ける距離でもありません。

西オーストラリアは、都市部を100キロも離れれば、こういう場所が当たり前です。

どうやってこの状況を解決したか

救われたのが、ちょうど昼だったこと。道を行き交う車も多かったです。

反対車線を走っていたある車が、立ち往生する私達の姿を見て、止まってくれました。

そのおじさんは、この地点から60km戻ったところにある、Jurien Bay(ジュリアンベイ)という町まで行くとのこと。そこにメカニック(車の修理工)がいること、牽引サービスがあること、を知っていました。そして、

「車の座席があと一人分なら空いている、ジュリアンベイまで一人乗せていくことができる・・・What do you want me to do ?

と言われました。

その場で夫と相談し、ここにいても何の解決もできる見込みはない、ということになりました。

とりあえず夫がジュリアンベイまでその人の車に乗せて行ってもらうことにしました。

ジュリアンベイまで行けば、携帯も通じるし、メカニックや車の牽引サービス(towing)もつかまる可能性が高いので。

私は子ども達と、車で待機することになりました。
この後、解決するまでに何時間かかるかも、まったく見通しはありませんでしたが・・・キャンプに行く途中だったため、水と食べ物はたくさん車に積んでありました。

後は、夫の方がうまくいくかどうか、次第・・・。

↑動かなくなってしまった、我が家の車。

最終的に、声をかけてくれたおじさんが、ジュリアンベイの町の牽引サービスの人(町に1人だけ)を知っていて、夫はその人と連絡を取ることができたそうです。
ただ、町のメカニックは休みだったため、その場に来て修理してもらうことは不可能でした。

夫が牽引トラックと共に私達の元に戻って来てくれたのは、アクシデントが起きてから、ちょうど2時間後でした。

車が動かないのでこの先どうすることもできないため、私達はしかたなく、パースの自宅まで車を運んでもらうことにして、私達も無事に家に帰ることができました。

300kmの距離を牽引してもらい、$1000近くかかりました。

年末にイタイ出費・・・。でもとにかく家族みんな無事だったし、その後車もすぐに直すことができたので、不幸中の幸いが重なりました。

オーストラリアの田舎町でトラブルを解決した夫と私の英語力は?

こうしたトラブルは、暮らしている以上、必ず何かしら起こり得ます。

海外でこういう時、「英語で対処しなければならない」ということが、大きな負担になります。(中には、英語すら通じない場所も世界にはたくさんありますが・・・)

 

今回、偶然親切な人と出会えたことや、ラッキーが重なり、非常に助かりました。

そんな中、夫も英語で色んな説明をし、話を聞き、判断をし、私達のところへ牽引サービスを連れて無事に戻って来ることができました。英語が話せなかったら、それこそどうなっていたことか・・・。

また、私達が夫を待っている間、地元のレンジャーの人がパトロールしていて、私達の車のところに止まってくれました。「ダイジョウブか?」と聞かれたので、私も事情を説明しました。

 

今回、携帯も通じない場所で、車が故障して動かなくなってしまった・・・というアクシデントを解決した、夫の英語力。そして私の英語力。

どのくらいだと思いますか?

過去記事でも書いてきたのですが、夫も私もIELTSという英語力のテストを受けてきました。
そこで、私達はだいたい同じくらいの成績です。
私はスピーキングについては、5.0。夫も同じくらいです。

それが実際どのくらいの英語力なのか?を知りたい方は、以下の過去記事をご覧ください。

海外で仕事したい。英語話せなくてもできる仕事はある?
私の住む西オーストラリアの例をもとに、海外で仕事するために、そして移住するために必要な英語力を、具体的に説明します。

 

正直、IELTS 5.0といえば、IELTSをよく知っている人、英語をよく勉強している人からすれば、決して「すごい英語力」とは言えないと思います。

日常生活の中で、英語でそれなりに意思疎通はできます。

でも、文法間違えもたくさんするし、発音も美しくないし、話し方も流暢じゃないし、語彙の使い方も適切じゃなかったりするし、「上手な英語」とは言えません。

リスニングについても、聞き間違えや勘違いも多々あり、100%理解できない時もたくさんあります。

たぶん傍から見たら、ヘンなこともたくさん言っちゃっている。。。そういう感じです。

 

まとめ

でも。

私達は問題を解決するために、本当に必死で英語をしゃべっているのです。

そんな時、私達の英語がたとえヘタでおかしいとしても、笑う人なんていません。

逆に、親身に話を聞いてくれる人、助けてくれる人がいます。

 

ネットを見ていると、「日本人の英語が世界中から笑いものになっている」とか「海外では日本人の英語力がひどすぎると話題に」なんてネタをみます。

世界の中で、日本人の英語力をある側面から見た時、確かにランクが低いという事実はあるかもしれません。

でも、海外で「ヘタな英語をしゃべったら笑われる」「これだから日本人は、とバカにされる」と、びくびくする必要はありません!!

 

ヘタな英語をしゃべって笑われたくない。

だから、「発音もネイティブ並み、文法も完璧、会話っぽい相槌やスラングの言い回しもバッチリ、、、」な英語が話せないと、「英語ができる」といえない。

そんなふうに、多くの人は思ってしまっているのでは?

そしてそれができないから、「日本人(=自分)の英語力は海外で笑いものになっている」と思ってしまう。

でも本当は、そんなことまったくありません。

日本の外に出てみると、元々自分の国の言語で育ち、大人になって英語を学んでいる人は、日本人以外にもたくさんいます。ネイティブのような流暢な英語が話せる人ばかりじゃありません。

でもみんな、英語の国で生きて行くために、一生懸命英語で話しています。

日本人だって、できないはずはありません。

 

私はこちらで、ホントにバカみたいな英語を言ってしまい、後で自分で気づいて恥ずかしくなることも多いです。でも、そのことで他人から嘲笑されたことはありません。

むしろ、「うまくしゃべろう」「英語が上手だと思われたい」という気持ちを持つよりも、へたくそでも「大切な事を最優先で伝える」「簡単にシンプルに伝える」ことを心がけた方が、ずっとコミュニケーションはスムーズに行くように思います。

 

夫も私も全然ネイティブのような英語はしゃべれないけど、今回こうして、見知らぬ場所でトラブルを乗り越えることができました。

今までも、自分たちで家を借りるための手続きをし、問題があれば子どもの学校の先生と話し合い、子どもの歯医者と治療の話をし、、、色んなことを英語で解決してきました。

つまり、完璧な英語をペラペラにしゃべれなくても、ちゃんと英語環境で問題を解決し、やっていくことができる・・・ということを、読者の皆さんに伝えたかったのです。

 

くりかえしますが、「日本人は英語が苦手」「日本人の英語力は低い」というキャッチコピーは、英語を学ぼうとしている人にとっては、何の足しにもなりません。

英語の教育関係者などが現状を分析する場合は別ですが、テレビ番組やメディアで「日本人の英語力」を揶揄するような言われ方をしても、真に受けてビビったりへこんだりする必要はないのです。

「英語力うんぬん」を過剰に気にするよりも、自信を持って相手に自分の主張を伝えていく、ということの方が、英語を話す上では大切なことだな、、、と今の私は思います。

それを補強し、より確かなコミュニケーションができるようになるために、英語をもっと勉強していきたい、と私は思います。

日本で英語を学ぶみなさんと、今年も一緒にがんばっていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします!

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