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英語で「悪い」の表現色々!出来、態度、言葉がひどい様子は?

英語での言い方

前回のブログでは、「気持ち悪い」「気味が悪い」といった英語表現について、紹介しました。

「気持ち悪い」「不気味な」 英語で嫌な感じを表す5つの単語
気持ち悪い、不気味な、嫌な、気味が悪い……不快感を感じるものを見たり触れたりした時の英語表現は?子どもも大人もよく使う、日常会話で頻出の5つの英単語を、例文とともに紹介します。

 

その記事を書いている中で、「ネガティブな」英語表現と言うのも、実は本当に色々とあって、幅が広く、さらに日常的な会話や読み書きでも、本当によく出てくるものだ、と改めて思いました。

実際に日本語でも、「その言い方はひどい」とか「態度が悪い」「行儀が悪い」などなど、言いますよね。また、「最悪の出来事だった」「悪いことがあった」など。また、体に悪い、健康に悪い、など、色んな「悪い」があります

英語では、こういったことを、どんな風に表すのでしょうか?

この記事では、「悪い」ことを表す英語表現の中から、日常会話やSNSなどの簡単な読み書きによく出てくるものを、例文を交えてまとめました。英語を話したい人は、覚えておいて、損はありません!

 

 

「悪い」の基本、bad

英語で「悪い」を表す、最もシンプルで基本の単語は、bad ですよね。これは多くの人が学校で習っていると思いますし、実際に英語環境のナチュラルな英会話でも、とても頻繁に使われます。

私が面白いと思ったのは、子ども向け英語では、例えば映画の中の「悪役」とか、警察に捕まる「犯人」のことを bad guy なんてよく言います。本当にざっくりと、「悪い人」という感じですね。

 

例文)

The event was cancelled due to bad weather.

悪天候のため、そのイベントは中止された。

 

There are always some bad people in the world.

世の中には常に悪い人がいるもんだよ。

 

Don’t speak with your mouth full. It’s a bad manner.

口に物を入れてしゃべらないで。行儀悪いよ。

 

※ bad の比較級(-er)は worse, 最上級(-est)は worst です。

We are lucky. It could have been much worse.

私たちは幸運だよ。もっと悪いことになってたかもしれないよ。

 

This is the worst experience I’ve ever had!

これは今までで最悪の経験だよ!

 

注意する点として、特にスラングの場合ですが、bad は必ずしも悪い意味で使われるわけではない、ということです。たとえば、”Not (too) bad.” と言った場合、「悪くない」という意味ですが、日本語の「悪くない」よりは、「よい」に近い、ポジティブなニュアンスのようです。

また、bad の副詞では badly という言葉があり、“Don’t behave so badly” といえば、「そんなに悪い態度をしないで」という意味になります。が、同時に、特にスラングでは、“I want it so badly.” といえば、「(それが)欲しくてたまらない」というような、強調の意味になります。

また、特にスラングでは、baddest という表現もあります。これは、worst の間違い、ではなく、good とか great の意味で使われています。日本語で言えば、かっこいい人や物を指して「超ヤバい」というような感じでしょうか。

 

Who is the baddest artist in 2019?

2019年、最高にイケてたアーティストは?

 

 

「ひどい」を表す、terrible, horrible, awful

「良いこと」を表したい時、シンプルな言葉は good です。が、英語では、good をもう少し強めて「すごく良い」というニュアンスを出したい時に、great, excellent, fantastic などを使います(詳しくはこちらの過去記事を)。

一方、bad にもそのような言葉があります。特に覚えておきたいのが、terrible, horrible, awful あたりでしょうか。これらは、会話でも非常によく使われる、基本の単語です。特に日本語にするなら、「ひどい(もの、こと)」というニュアンスになるでしょう。

 

例文)

I know I’m terrible/horrible/awful at singing.

私は歌がへたくそ(ひどいレベル)なの、わかってるよ。

 

“I had a terrible experience in my holiday. It was …”
“Oh, it’s awful!

「休み中に、ひどいことがあったよ。それは……」
「えー、それはひどい!」

 

このように、「悪い」を言いたい時に、bad に代わりに使える単語としては、他にも、dreadful, horrific, appalling, nasty, horrendous などなど、たくさんあります。

 

「態度が悪い」を表す、mean, nasty, rude

また、特に「(人の)態度が悪い」とか、「人に冷たい、ひどい対応をする」ことを表す英単語もあります。よく使われるのが、mean, nasty, rude です。

mean は、(人が)「いじわる」「冷たい」「(人に対して)ひどい・思いやりのない不親切な」様子を表します。nasty は、前の項で挙げたように、ざっくりと「悪い」「ひどい」という意味でも使えますが、特に「人」や「人の行動、言葉」を表す際には、mean と同じような感じで、「態度が悪い」様子を表しています。

rude は、一般的に(人に対し)「失礼な」「横柄な」「思いやりや配慮のない」様子を表します。

 

例文)

Why she is so mean/nasty to Jess?

なぜ、彼女はジェスにあんなにひどい態度を取るの?

 

Don’t be nasty – stop using swear words.

悪態をつくな。悪い言葉を使うのはやめなさい。※ swear words は、f*ck や bi*ch などの、汚い罵り言葉のこと。

 

Food wasn’t that bad, but some staffs were rude.

食事はそれほど悪くなかったが、何人かのスタッフの対応がひどかった。

 

 

「有害な」を表す、harmful, offensive, toxic

「体に悪い」「教育上悪い」「環境に悪い」など、有害なことを表す英単語も、広い場面で登場するので、覚えておくと便利です。

harmful は、「有害な」という意味の、ごく一般的な形容詞です。harm が、「害」という意味の名詞なので、その形容詞と覚えるとよいでしょう。

offensive は、人の態度や言葉が「攻撃的、汚い、人を傷つけるような」という意味があります。その意味で、上に挙げた mean, nasty, rude とかぶる点もあります。また、特にネットに関して、offensive materialoffensive content といえば、「(人によって)表現が過激なため不安や不快感を感じたり、精神的に参ってしまうような」内容のものを指します。たとえばポルノやアダルトコンテンツ、暴力的なものや残虐なもの、差別やレイシズムなど特定のグループの人の尊厳を傷つける表現などを指します。こういったものを、offensive と表現します。

toxic は、「有毒な」という意味で、たとえば toxic gas と言えば、「毒ガス」のことです。が、特にスラングでは、比喩的に「有害な」という意味でも使われます。ネガティブな人間関係のことを toxic relationship と言ったり、子どもに悪影響を与える親を toxic parents と言ったりするようです(日本の『毒親』と似ていますね)。また、いじめやパワハラが横行する職場のことを指して、toxic workplace という言葉もあるようです。

 

例文)

It’s been acknowledged that plastic waste can be harmful to the environment.

プラスティックごみが環境にとって有害である可能性が、知れ渡りつつある。

 

How to protect our children from offensive contents?

どうやって子ども達を不健全なコンテンツから守るか?

 

More than 7000 toxic chemicals are contained in tobacco smoke, which affects your health in many ways.

7000以上の有害な化学物質がたばこの煙には含まれており、あなたの健康にさまざまな形で(悪)影響を与える。

 

まとめ

「悪い」というネガティブな内容を表す言葉としては、bad がもっともシンプルで基本です。が、実際の英語の会話や文章表現では、bad 以外の表現が多く使われます。これらを覚えることによって、「ネガティブなこと」を表したい場合にも、表現の幅が増えます。

特に英語では、同じ単語を繰り返して使うことはあまり好まれない傾向があります。そのため、同じ会話や文章中で bad を何度も繰り返すよりは、terribleawful に言い換えるなど、別の単語を使った方が、英語レベルがワンランク上がります。特にライティングでは、差が生まれます。

ここで紹介した単語以外にも、さまざまな表現があります。今回の内容は、基本的なものですので、覚えておけば、初心者レベルの英会話でも間違いなく役立ちます!ぜひ、発音をアプリや電子辞書でチェックしつつ、ご自身の語彙に取り入れてみてください。

 

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