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カタカナでおなじみの言葉ほど、正しい英語発音を覚えよう!10の英単語。

国による英語の違い

私たちが日常使う日本語の中には、実はたくさんの英単語が含まれています。もともと日本語にある言葉でも、英単語を用いて、カタカナで言い表すことも多いですよね。

たとえば、「ランチ(lunch)」は、日本語でも「昼食」という言葉はありますが、ランチという言い方も広く浸透しており、日常的に使う人も多いでしょう。また、日本語で「空港」と言う言葉はあるけれど、「エアポート(airport)」という言葉も、ホテル名や駅名などに多く使われています。

そのおかげで、英語でそれらを表現する時は、私達もなんとなく「lunch = ランチ」、「airport = エアポート」と発音すれば、英語圏の人にもなんとなく伝わるかもしれません。

あるいは、「バス(bus)」、「ギター(guitar)」、「スキー(ski)」、「チョコレート(chocolate)」、「ワイン(wine)」などは、そのまま日本語にもなっており、英語発音を覚える際には、多少アクセントや英語特有の母音・子音の発音が日本語と違いはありますが、なんとなく日本語と近いものです。日本語での言い方と関連付けて発音を覚えることができます。

しかしながら、このようにカタカナ語となって親しまれている英単語でも、実際の英語発音は「カタカナ発音」と違うものもあります。私自身、英語を学ぶ中で、そういう単語の発音には特に悩まされました。単語そのものは知っているのに、英語発音を聞いても「それだ」と全然気づけない。一生懸命発音しても、通じない、わかってもらえない……改めて英語発音を確認したら、自分の知っている「カタカナ読み」と全然ちがうじゃん!

このような単語に出会うたび、とにかく一つ一つ、正確な英語発音を覚えるしかないのですが……。

そういった英単語は意外と多くあり、以前、過去記事でも取り上げました。

日本人要注意!本当の英語発音と実は違う、カタカナの単語13選。
英語を由来とするカタカナ表記の単語は、日本語の中でよく使われます。英語としてそのまま通用するものも多いですが、ネイティブの英語発音と実は違っていて、知らないと英語で話す時戸惑ってしまうものもあります。そんなクセモノのカタカナ単語を紹介します。

この記事を書いてから3年経ち、他にもそんな単語に気づいたので、また改めて書いてみようと思いました。

というわけで今回は、日本語のカタカナ表記でも身近な単語であり、英語のスペルも似ているのに、正しい英語発音は違った!という10の単語を紹介します。

1. theme

これは、過去記事にも書きましたが、しつこくもう一度紹介します(笑)。themeは、日本語の「テーマ」のことです。でも本当の英語発音は、「テーマ」とは全然聞こえません。

theme : from Google dictionary

 

英語のスペルを素直に発音する感じで、「ティーム」(th は舌を軽く噛みながら息を出す)と言います。

日本語でも「テーマ」という言葉は日常的な会話でも出てくる単語ですし、学校の授業や仕事上の会議などでも使われる機会が多い言葉ですよね。英語環境でも同じです。色んな場面で theme という単語はちょこちょこ出てきますので、ぜひ正確な発音を覚えておきましょう。

 

2. genre

genre って何のことでしょうか?

つづりもちょっと難しいですが……日本語だと、「ジャンル」って言います。「どんなジャンルの音楽が好き?」「新しいジャンルに挑戦した」などなど。

でも、英語発音だと、全然違うように聞こえませんか。

genre : from Google dictionary

 

「ジョンレ」?「ジョンル」?「ジョンラ」?

……とりあえず、「ジャンル」といっても通じないことは確かです。

 

3. vinyl

vinyl とは何のことか、つづりを見てわかりますか?

日本語で言うなら、「ビニール」です。正確には、”ビニル基 CH2=CH- を持つ化学物質の重合によって合成される高分子樹脂・繊維の総称”(wikipediaによる)を指します。が、英語でも、プラスティック製の壁や布、床の素材などを、vinyl と言います。

日本語でも、「ビニール製の床」とかありますよね。英語だと、vinyl floor ということになります。というわけで、英語の vinyl も、日本語の「ビニール」も、基本的に同じものを表しているといえます。が、vinyl の発音は、「ビニール」とは程遠い。

vinyl : from Google dictionary

 

「ヴァイナル」という感じですね。

注意したいのは、日本語で、よくお店で配っている買い物袋(最近は日本でも無料配布されなくなったようですが)やポリ袋のことを「ビニール袋」と言いますが、英語では vinyl bag とは言いません。英語では、plastic bag と言います。

また、英語で vinyl record といえば、いわゆる古き良き「レコード」のことです。これは、日本語の「ビニール」とは違う使われ方ですね。

 

4. trauma

trauma は、スペルを見て、何のことかなんとなくわかるのではないでしょうか?

そう、「トラウマ」のことです。日本語でもだいぶ浸透している言葉ですよね。たとえば、私は小学生の時、小食で、給食を食べるのがとても遅かったのですが、全部食べないと片付けさせてもらえなかったので、毎日みんなが昼休みに遊びに行ってしまった後も、一人教室で食べ続けたという、いやな記憶があります。この思い出は、私の人生でトラウマになっていますね(苦笑)。何をやっても私はダメなんだ、って思ってしまう……。みなさんも、子どもの頃のつらい体験がトラウマになってしまったことが、あるのではないでしょうか。

英語圏でも、trauma という単語は、そう頻繁ではないですが、会話や文章、メディアの中で時々出てきますね。

ただし、英語発音は……。

trauma (イギリス) : from Google dictionary

trauma (アメリカ) : from Google dictionary

 

オーストラリアでは、「トローマ」という感じで言います。これはイギリス英語ですね。ただ、アメリカ英語だと、「トラーマ」となって、やや日本語に近い感じかも?

 

5. vitamin

vitamin は、文字を見ての通り、「ビタミン」ですね。

英語では、イギリス英語の場合だと、日本語の「ビタミン」と近いです。頭の v の発音を注意して「ヴィタミン」といえば、通じそうです。

ですが、アメリカ英語の場合は、「ヴァイタミン」という言い方をします。そして、一般的にイギリス英語が使われるオーストラリアですが、vitamin の発音はアメリカ英語と同じで、「ヴァイタミン」なのです!

vitamin (イギリス) : from Google dictionary

vitamin (アメリカ) : from Google dictionary

 

「ビタミン」は、日本語と同じように、英語でもさりげなくよく出てくる単語なので、正しい発音を覚えておきたい!

 

6. vaccine

vaccine は、日本語の「ワクチン」にあたる英単語です。たとえば、今話題になっている「コロナのワクチン」ですが、英語では “coronavirus vaccine” とか、“COVID-19 vaccine” のように言われます。

発音は、英語のスペリングの通りで、「ヴァクスィン」という感じですね。

vaccine : from Google dictionary

 

英語ニュースでは、現在たびたびコロナのワクチンの話題が出てくるので、vaccine の正しい発音を知っておくと、リスニングにも役に立つと思います。また、英語圏で子育てしていると、予防接種の話は必ず出てくるので、vaccine, vaccination(予防接種)といった単語は、正しい発音とともに覚える必要がありますね。

 

7. virus

virus は、日本語では「ウイルス」のことです。これについては、「コロナウイルス関連の英語」を紹介した記事でも書いたのですが、やはり英語発音は日本語と違うので、注意が必要です。

virus : from Google dictionary

 

英語だと、「ヴァイラス」という感じの発音です。つづりが頭に入れば、発音はむしろそのまま覚えればよいですね。

これも、特に今のパンデミックでは、英語ニュースやメディアでもよく登場する単語なので、正確な発音を覚えておくと役に立つかと思います。

 

8. orangutan

orangutan って、何のことでしょうか?

日本語だと、「オランウータン」または「オラウータン」と言われますね。正しくは「オラウータン」だそうです。英語の字面を見ると、なんとなくわかるような気がします。

ただ、正しい英語発音だと、g が発音に入って、「オラングタン」という感じになります。

orangutan : from Google dictionary

 

日本語だと、「ウータン」が強調される感じですが、英語発音にはどこにも「ウー」がありません。そのためか、私は最初に英語発音を聞いた時は、「オランウータン」のことだとはまったくわかりませんでした(汗)。

 

9. hockey

Hockey は、スポーツの「ホッケー」のことです。

スポーツの名前も、外来語がそのまま日本語になっているものはたくさんありますが、tennis は「テニス」、basketball は「バスケットボール」、rugby は「ラグビー」……など、英語と日本語のカタカナ読みは近いものが多いです。

ただ、ホッケーは、つづりを見ても「ホッケー」と読みたくなるのですが、実際の英語発音は結構違って聞こえると思います。

hockey : Cambridge dictionary

 

「ホキー」または「ハキ―」という感じで発音されます。ポイントは、「ほっけー」ではなく、「ほきー」ですね。

 

10. IKEA

最後は、スウェーデン発の大型家具店、IKEA。世界中に展開しているので、英語圏でもおなじみのお店です。日本のみなさんは、「イケア」と言いますよね。

これは英語圏に住んだ人はあるあるだと思いますが、同じIKEAなのに、英語での発音は「イケア」じゃない!

では、英語ではどんなふうに発音するかというと・・・

IKEA : Oxford Learner’s Dictionaries

 

「アイキア」と言う感じになりますね。英語風の読み方表記をするならば、”eye-key-uh” のようになります。オーストラリアでも同じです。日本語の「イケア」とはかなり違う響きに聞こえます。私は最初、パースでIKEAについて言われた時、IKEAのことを言っているのだとはわかりませんでした。

ところで、もともとスウェーデン語では、IKEAは “ee-kay-uh” と発音するらしいので、日本語の「イケア」の方がオリジナルの発音により近いんだ、と思いました。

 

まとめ

まったく知らない英単語だと、意味やスペルと同時に発音も素直に覚えよう、と努力しやすいですが、逆にカタカナ語になっていると、英語の発音もそれに近いものであるはず、と無意識に思ってしまいがちです。

実際、冒頭に挙げたように、それで通用する単語の方が多いかもしれません。もしも英語で話さなければならない状況になった時、単語が思いつかなかったら、まずはダメもとでも(笑)、知っているカタカナ語を駆使して「言ってみる」のは、よい挑戦だと思います!

しかしながら、中には、カタカナ語と同じ意味、似たつづりの言葉なのに、カタカナのように発音してもどうしても通じない!という言葉もあります。今回は、そのような英単語を10コ集めました。

ぜひ、正しい英語発音をマスターして、スピーキングやリスニングの精度を上げていきましょう!

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