コロナウイルス関連の英語。ニュースに出てくる言葉の意味は?

英語での言い方

今、世界中に影響を及ぼしている、新型コロナウイルス。その状況は、日々刻々と変わっています。
この新型コロナウイルスに関しては、日本だけの問題ではありません。世界各国の状況が毎日ニュースに流れ、世界の医療関係者が情報を共有しています。また、WHOの発表は、そうした世界の国々が対策を取る際の指標となっています。

そうした様々な情報は、多くが英語で発信されています。

日本語に訳されて、日本国内で流れるニュースも多くなっていますが、元記事と若干ニュアンスが異なっていることもあります。また、読者によって「ここが正確に知りたい」と感じる部分が、一言一句正確に日本語に訳されていない場合もあります。

また、英語であることを表す英単語が、日本語に訳した時にすんなりあてはまる単語がないこともあります。コロナウイルスに関する英語でも、それはあります。その場合、英語の意味を、その背景なども含めて理解した上で、原文(英文)で記事を読んだ方が、より正確な情報を得ることができます。

私は、西オーストラリア州・パースに在住なので、やはりこちらの政府や地域のコロナウイルスに対する動きにはとても注目しており、オーストラリアの政府発表やメディアを、毎日ネットでチェックしています。

今回は、私自身がオーストラリアで触れている、新型コロナウイルスに関する英単語をまとめたいと思います。特に、英語ニュース政府の勧告等、公式の場で使われる単語や英語表現に注目したいと思います。

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コロナウイルスって英語では何て言う?

まず、コロナウイルスは、英語で coronavirus と言います。「virus = ウイルス」です。ただし、virus” の発音は、日本語の『ウイルス』とはかなり違うので、要注意です!virus は、日本語っぽく書くと、「ヴァイrァス」という感じです。お手持ちの電子辞書や、アプリ等で確かめてみてください。

なので、coronavirus の発音も、日本語の『コロナウイルス』とはかなり違って聞こえると思います。

(リンク先:Cambridge Dictionary “coronavirus”

英語ニュースの動画を見る時や、各国首脳の英語スピーチを聞く時など、気にしてみてください。

 

また、日本で「新型コロナウイルス」と言われるように、英語でも当初は、novel coronavirus といった表現が使われていました( novel は 「新しい・新種の」の意味)。が、現在では、オーストラリアのメディアや政府の広報などで使われる公式の名称は、COVID-19 となっています。発音は、日本語っぽく書くと、「コヴィッd・ナインティーン」です。

 

コロナウイルスの症状に関する英語

コロナウイルスに関しては、まだまだ未知の部分が大きいのですが、今のところ、オーストラリアのメディアを見ていると、コロナウイルスの症状の指標として、ざっくりと “flu-like symptoms” (インフルエンザに似た症状)とよく言われます。

“flu-like symptoms” と言った時の、具体的な症状としては、

  • fever:発熱
  • cough:咳 ※発音注意!
  • sneeze:くしゃみ
  • sore throat:のどの痛み
  • fatigue:だるさ、倦怠感
  • shortness of breath:息切れ

を表します。

コロナウイルスの場合、さらに症状が進んでしまうと、breathing difficulty(呼吸困難・呼吸がしづらいこと)や、pneumonia(肺炎)を起こす場合があります。「肺炎」の発音も、スペルからはわかりづらいので注意です。

(リンク先:Google search “pneumonia”

 

また、コロナウイルスは「新型肺炎」という名前からもわかるように、呼吸器の感染症です。英語で「呼吸器の」は、respiratory と言います。例として、

  • respiratory infections:呼吸器の感染症
  • respiratory illness:呼吸器の病気
  • respiratory system : 呼吸器系

のように使われます。コロナウイルス関連のニュースでは、たびたび登場する英語表現です。

使用例)

COVID-19 is a respiratory illness caused by a new virus. Symptoms include fever, coughing, sore throat and shortness of breath.

COVID-19は、新種のウイルスによる呼吸器の病気です。症状は、発熱、咳、のどの痛み、息切れなどです。

From: What you need to know about coronavirus (COVID-19)|Australian Government Department of Health

※訳は意訳です。

「潜伏期間」「感染する」英語で感染症に関する用語

今回のようなウイルス感染の話題の中で、専用に使われる単語というものもあります。以下は、普段の英語学習ではなかなか触れることがない単語もあると思いますが、コロナウイルスに関するニュースを見たり読んだりしていると、よく出てきます。

英語 意味
incubation period 潜伏期間
transmission ウイルスが伝染すること

動詞)transmit = ウイルスを誰かにうつす、運ぶ

infection 感染すること

動詞)infect = 感染させる, うつす

contagious 伝染する、人に移りやすい、感染させやすい(形容詞)
droplets

(respiratory droplets)

飛沫

※droplet 自体は、「水分の微量のしずく」という意味があるが、感染症について論じる時は、文脈から dropletsで「飛沫」を表すことが多いようです。

droplet infection 飛沫感染

※「飛沫感染」という決まった言い方だけではなく、下の使用例のような英語の表現方法もあります。

airborne 空気で感染する(形容詞)

airborne transmission(空気感染によって生じた感染), airborne disease(空気感染する病気), airborne infection(空気感染)

 

使用例)

Professor MacIntyre said it could be spread through the air as well as through infected droplets from coughs and sneezes and via contaminated surfaces.

MacIntyre教授は、「(ウイルスは)空気を通して、または咳やくしゃみで出た、ウイルスに感染した飛沫、または汚染された(=ウイルスが付着した)表面を通して、広がりうる。」と言った。

 

“It seems to be more contagious and it’s spread more rapidly around China and other countries, (so) the total number of deaths is higher.”

「(コロナウイルスはSARSより)感染しやすいようで、中国や他の国々で急速に広まった。そのため、死者数の合計は(SARSより)多い。」

 

But Professor MacIntyre said simply washing your hands was one of best ways to avoid transmission.

しかし、MacIntyre教授は、「単純に手を洗うことが、ウイルスの感染を避ける最善の方法だ。」と言った。

From: Six key facts you need to know about the coronavirus|news.com.au

 

コロナウイルスの「検査」「陽性」「陰性」の英語は?

コロナウイルスの検査は、coronavirus test と言われます。また、単に test と言われることも多いです。test は動詞(検査する)でも使われ、“She was tested for coronavirus.(彼女はコロナウイルスの検査を受けた)” のように言います。

また、陽性positive, 陰性negative です。

 

以下は、オーストラリアの内務大臣 Peter Dutton 氏がコロナウイルスに感染した、というニュース記事の中で、Dutton氏自身が語った言葉です。

“I was advised by Queensland Health this afternoon that the test had returned positive.”

「私は今日の午後、Queenslandの保健局から、コロナウイルスの検査の結果が陽性だったとの知らせを受けた。」

From: Home Affairs Minister Peter Dutton diagnosed with coronavirus|ABC News

 

「濃厚接触」の英語表現と定義

ちなみにオーストラリアでは、この記事を書いている時点で、コロナウイルスの検査を希望者全員が受けられるわけではありません。検査を受けられるのは、

  • 症状(flu-like symptoms)がある人で、過去14日以内に
  • 海外から入国した人、または
  • コロナウイルス陽性と判明した人と、濃厚接触をした人

となっています。

 

日本のコロナウイルス関連ニュースでも、「濃厚接触」という言葉がよく出てきますが、英語でそれにあたる言葉は close contact です。

そして、オーストラリアの場合は、”close contact” の定義は、以下のようになっています。

 

A close contact is someone who:

  • has had more than 15 minutes of face-to-face contact (in any setting) with a person with confirmed COVID-19 during the period beginning 24 hours before their symptoms appeared
  • has shared a closed space with a person with confirmed COVID-19 (for more than 2 hours) during the period beginning 24 hours before their symptoms appeared

 

close contact とは、

  • コロナウイルス陽性者と、その人が発症する24時間前より後に、15分以上対面で接した(どんな状況でも)
  • コロナウイルス陽性者と、その人が発症する24時間前より後に、閉鎖された空間で2時間以上一緒に過ごした

人のことです。

From: How to avoid the COVID-19 coronavirus infection|healthdirect.gov.au

 

ただ、アメリカの CDC(Centers for Disease Control and Prevention) では、”close contact” を以下のように定義しているようですね。

Close contact is defined as—

a) being within approximately 6 feet (2 meters) of a COVID-19 case for a prolonged period of time; close contact can occur while caring for, living with, visiting, or sharing a health care waiting area or room with a COVID-19 case

– or –

b) having direct contact with infectious secretions of a COVID-19 case (e.g., being coughed on).

 

Close contact とは、以下のように定義される ー

a) コロナウイルス陽性者のおよそ2メートル以内の距離に、長めの時間いた場合。コロナウイルス陽性者を看護したり、一緒に住んでいたり、訪れたり、病院の待合室に一緒にいたり、部屋を共有する、など。

ーまたはー

b) コロナウイルス陽性者のウイルスに感染した分泌物に触接触れた場合。(例えば、咳をかけられた、など)

From: Preventing the Spread of Coronavirus Disease 2019 in Homes and Residential Communities|CDC

 

同じ “close contact” という単語でも、オーストラリアとアメリカで定義が違うのは、正直私自身驚きました。ちなみに、日本の厚労省が定義する「濃厚接触」の定義は、このようになっています。

他の国でも、それぞれの定義があるかもしれませんね。

コロナウイルスへの「対策」に関する英語

新型コロナウイルスが世界各国に広がっている中、どの国でもさまざまな対策を取っています。

それらの対策を表す英語表現というのは、日本語に移しただけでは解釈しづらいものも、意外とあります。そうした「コロナウイルスの感染拡大を防止するための対策」を表す英語表現を紹介します。

特に、今海外にいる方、これから海外に行く必要がある方は、それぞれの内容を誤解のないように理解して、現地政府の指示に従う必要があります。

ここでは、

  • Self-quarantine / self-isolation
  • Travel restrictions
  • Social distancing
  • Lockdown

について説明します。

 

Self-quarantine / self-isolation

コロナウイルスに感染している人、または感染の可能性がある人が、他の人への感染を避けるために、一定期間人との接触を避け、自宅や指定の場所などに閉じこもることです。その間、仕事、学校、買い物、遊びに行くなど、公共の場所へ行ってはいけません。また、訪問者も避けなければいけません。

西オーストラリア州のサイトによると、self-quarantine と言った場合は、感染の可能性がある人(症状がない人や、検査の結果を待つ人)が行う隔離であり、一方 self-isolation と言った場合は、感染している人が行う隔離のことを言うそうです。そのため、self-isolation の方が、より厳密で、「家を出ない」だけでなく、同居者や医療機関へ行く際に人に移さないよう、細心の注意を払わなければいけません。

ただし、この言葉の定義も厳密ではないようです。色んなニュースを読む限りでは、コロナウイルスに感染した(または疑いのある)人が、他人へ移さないために自分自身を「隔離」することを指して、self-isolation と言うケースも多いようです。

 

もともと quarantine は、病気に感染している可能性のある人や動物を、感染を広げないように一定期間隔離すること、またはその期間、を意味します。日本語だと「検疫」と訳されます。たとえば日本からオーストラリアに動物(ペットなど)を持ち込む際には、動物は人とは別に、オーストラリアの「検疫所」に一定期間留まり、病気にかかっていないか等をチェックされた後に、飼い主へと引き渡されます。これを quarantine と言います。

isolate は「隔離する」「人々と引き離す」という意味があり、isolation はその名詞形です。self-isolation を日本語に訳す場合は、「自己隔離」と訳されることが多いようですね。

 

Travel restrictions

travel restrictions とは、一般的に出入国に関する制限事項のことを言います。現在、コロナウイルスの拡大を防ぐために、多くの国が何かしらの travel restrictions を発表しています。

この記事を書いている時点では、オーストラリアは海外から入国するすべての渡航者に、入国後ただちに14日間の self-isolation を義務付けています。また、中国本土、イタリア、イラン、韓国からの訪問者は、出国地を発ってから14日以内に入国することはできません。(オーストラリア内務省のページ

これから海外へ渡航する場合は、渡航先の国の travel restrictions を事前によく調べておきましょう。

 

Social distancing

コロナウイルスの感染が地域に広がってきた場合、「人と人との接触を避ける」ことが、感染の拡大を抑えるためには必要になってきます。social distancing とは、そのような「人との接触を避ける対策」全般を指す言葉です。

social distancing に含まれる対策は、個人でできることとしては、

  • 人混みに行かない
  • 狭い閉鎖された空間で人と集まらない(家族のパーティとか)
  • 人と1.5m以上の距離を取る
  • 握手やキス、ハグをしない
  • リスクが高い人(高齢者や持病のある人、乳幼児、入院患者など)に会いに行かない。

など。(以上、オーストラリア NSW州のページより)

 

また、社会的な対策としては、

  • 大人数での集まりを中止する (cancel mass gatherings※イメージとしては、イベントやコンサート、スポーツ大会、集会など、あらゆるもの。人数の定義は国によって違いがあります。
  • 学校を閉鎖する(close schools
  • 在宅で仕事をする(work from home)

などがあります。

From Flattening the Curve to Social Distancing: a Coronavirus Glossary|The New York Times

 

Lockdown

コロナウイルスが広まって以来、最初に感染が広がった中国・武漢や、急速に広がりつつあるヨーロッパの国や都市が、『lockdown した』と、英語での報道を目にするようになりました。

lockdown とは、「建物や一定の区域への人々の自由な出入りを禁止する」という意味です(“lockdown” Cambridge Dictionary)。コロナウイルスの場合、こうして人の行き来を遮断することで、感染の広がりを抑えるために実施されます。国単位lockdown が行われれば、日本語で言う「国境封鎖」になります。また、lockdown は施設や学校など、「建物」についても使われ、その場合は「施設への人の自由な出入りを禁じる」、ということになります。

使用例)

To halt the spread of the novel coronavirus, some cities countries are taking a drastic measure: Stopping the population from entering or leaving certain areas, otherwise known as lockdown.

新型コロナウイルスの拡大を食い止めるために、いくつかの都市や国々は抜本的な対策を取っている。それは、人々のある特定の地域への出入りを禁止することであり、よく lockdown と言われる。

From: Here are the places on coronavirus lockdown so far|Mashable

 

まとめ

最後は、私の住むパースの近況です。

コロナウイルスのニュースが広まるようになってから、ハンドソープや、手を消毒する除菌ジェルhand sanitiser(英)/hand sanitizer(米))は、品薄になっていました。マスクmaskface masksurgical mask)は、普段からこちらではあまり売っていないので、もはや見つけられたことがありません。

2月の終わりに、オーストラリア首相が「パンデミックは避けられない」とメディアで語ったところ、その後から消費者による「大量の買い占め」が起こりました。この現象を、英語では panic buy(動詞)/panic buying(名詞) と表現されます。

まずトイレットペーパー(toilet paper/toilet roll)やティッシュペーパー(tissue/paper tissue)が買えなくなりました(記事冒頭の写真は、近所のスーパーのトイレットペーパー売り場)。その後、乾燥パスタと米がお店の棚から消えました。こっちの人も、非常食に米を備蓄するんですね~。

今は、なぜか「ひき肉(mince)」も品薄になっているようです。なんで……?

ペットボトルの水は、一時期店頭から消えましたが、すぐに戻りました。今後は何が買えなくなるんだろう……。

日本では2月の終わりから全国的に休校が実施され、賛否両論が起こりましたよね。オーストラリアでも、感染者数が増えるにつれて、保護者や医療専門家から「休校(school closure)」を求める声も上がっています。オーストラリア連邦政府は、現時点の状況では休校措置を取らないとしていますが、感染の状況によっては、突然方針を変える可能性もあります。

海外在住のみなさん、および、日本から海外へ行く予定のある方は、滞在先の国の状況をよく追跡してください。今日当たり前にやっていることが、明日はできなくなっているかもしれません……。そして、感染しないよう、手洗いをこまめに行い、人ごみを避けてください。また、人に移さないよう、体調が悪いと思ったらできるだけ人と会わないで休養してくださいね。

 

※コロナウイルスを取り巻く状況は日々変化しており、引用した内容、リンク先などは、記事が書かれた時点での最新のものです。コロナウイルスの情報そのものについては、常に最新のソースを確認してください。

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