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まず覚えたい英熟語(句動詞)14選。英語の会話に必ず出てくる!

英語での言い方

英語を学ぶ時、単語を覚えることはとっても重要です。が、単語一つ一つを覚えるだけでは十分ではありません。

英語には、「単語と単語をセットにして別の意味になる」表現が多くあります。このような英語表現は、一般的に「英熟語」とか「イディオム」とか呼ばれますが、学問的には、そのような「複数の単語を組み合わせた英熟語」にも、いくつかの分類があるようです。

私は『英語学』を学んでいるわけではないので、そのあたりのことは詳しく触れません。興味がある人は、「英語 熟語」「英語 イディオム」などでググってみてください。

ですが、私が実際にパースで生活する中で英語に触れて感じたこととして、こうした「英熟語」を覚えるのは大切だな、ということです。

特に、初心者でもできるだけ覚えるべきなのは、

簡単な動詞 on/off/out/away… などの副詞や前置詞

のパターンです。これは、英語の文法では、動詞の一種と分類され、phrasal verbs と言われています。日本語では「句動詞」と訳されるようです。

単語一つ一つは、誰もが知っている簡単なものなのに、組み合わせると意味が変わってしまう!しかも、それはそれで日常的にとっても良く使われる基本の表現、というものが、実はいくつもあります。初心者向けの日常英会話レベルでも非常によく使われるので、知っておかないと基本のコミュニケーションでつまづくことになります。

たとえば、以下の phrasal verbs をパッと見て、意味がわかるものはどのくらいあるでしょうか……?

  • put on
  • take off
  • put away
  • throw away
  • come off
  • look for
  • look after
  • deal with
  • hang out
  • get along
  • show off
  • tell off
  • put out (fire)
  • hang on

私自身は、これらのほとんどは、こちらに来てから覚えました。やはり、日常的によく使う表現だからです。一つ一つの単語は簡単なものだけど、こう組み合わせると、そんな意味になるなんて……!オーストラリアに来る前はほとんど知りませんでした。

というわけで、この記事では、上記14の『句動詞』 の意味と使い方を、例文と共に紹介します。数ある「英熟語」の中でも、私自身が「基本の英会話に絶対必要だなー」と思ったものばかりです。

 

1. put on

put は一般的に「置く」「~の状態にする」、などの意味がありますが、“put on <something>と言うと、「(服などを)着る」「身につける」という意味になります。服だけではなく、靴や帽子などにも使います。この場合、”put on” は、 “wear” と同じ意味です。

例文)

Put on your jacket. It’s cold outside.

上着を着なさい。外は寒いよ。

Put your shoes on!

靴を履いて!

 

語順は、put on <something>” となりますが、<something> が短い(1,2語)の場合は、上の例のように put <something> on となる場合もあります。特に、<something> = it/them の場合、

put on it/them  ×

put it/them on  

の語順になります。今後出てくる熟語でも、語順について注意書きがあるものは、同様です。

 

また、“put on weight” といえば、「太る」「体重が増える」という意味になります。

I put on weight during my holiday!

休みの間に太っちゃったよ!

 

 

2. take off

“put on” が「着る」ならば……。「脱ぐ」“take off” です! “Take off <something> で、「~を脱ぐ」という意味になります。

例文)

It’s hot. I want to take off my jacket.

暑いな。上着を脱ぎたい。

Please take off your shoes before you come in.

靴を脱いでからお入りください。

 

これも、take your shoes off のように、take <something> offという語順で言うこともできます。特に <something> = it/them の場合は、“take it/them off” です。

 

もう一つ、“take off” で、「飛行機が離陸する」という意味もあります。(飛行機に関する英単語は、「空港で使われる、英語の単語と使用例まとめ」の過去記事で紹介しました。)

 

3. put away

“put away <something> は、「~を元の場所にしまう」「~を片付ける」です。他に、“pack away” も同じ意味で使われます。話し言葉ではとてもよく出てきます。

例文)

Can you help me put away these glasses?

これらのグラスをしまうのを手伝ってくれる?

Please put your toys away before dinner.

夕ご飯の前にはおもちゃを片付けてね。

 

これも、語順は put away <something>” でも、put <something> away” も、どちらもあり得ます。が、<something> = it の場合は、“put it away” です。

 

4. throw away

throw は、基本的に「投げる」という意味の動詞です。が、“throw away <something> となると、「~を捨てる」という意味になります。

例文)

Apples got rotten. I have to throw them away.

リンゴが腐っちゃった。捨てなくちゃ。

Why don’t you throw away those empty boxes?

それらの空箱は、捨てたらどう?

 

語順は、throw away <something>”throw <something> away もOKです。

 

5. come off

“come off は、いくつかの意味がありますが、日常のカジュアルな会話で使うものとして、「(部品などが)(~から)取れる」「(塗料・色素が)(~から)落ちる」という意味があります。

例文)

The door nob just came off when I pulled it. How can I fix it?

ドアノブを引いたら、ノブが取れちゃった。どうやって直したらいい?

Will the colour come off if I wash this in the washing machine?

これを洗濯機で洗ったら、色落ちするかな?

The label has come off, so I don’t know the price.

ラベルが取れているので、値段がわからない。

“come off” は、“come it off” のようにはなりません。常にcome off ワンセットの言葉です。

 

6. look for

look は、主に「見る」という意味の動詞です。が、“look for <something> は、「~を探す」という意味になります。

例文)

I’m looking for my phone. Don’t you know where it is?

私の電話を探しているんだけど。どこにあるか知らない?

Who are you looking for?

誰を探しているんですか?

 

“look for” も、“look <something> for” とはならず、語順は必ず look for <something>” です。

 

7. look after

同じ look でも、違う前置詞が後につくと、意味がガラッと変わります。“look after <someone/something>は、「~の世話をする」「~の面倒を見る」という意味です。

例文)

I have to go back home and look after my kids.

家に帰って子ども達の面倒を見なくちゃいけない。

Can you look after my stuffs while I go to the toilet?

トイレに行っている間、私の荷物を見ていてくれる?

これも、語順は、look after <something>” のみで、“look <something> after” にはなりません。

 

8. deal with

deal には、動詞の場合「ビジネスを行う」または「カードなどを配る・分配する」という意味があります。が、“deal with <something/someone> では、「~に対処する」「~に対応する」「~を取り扱う」という意味になります。特に、何か問題や課題・困難を取り扱う、および、それを解決するために何かをする、というニュアンスで使われます。

例文)

Dealing with customer complaints is often stressful.

顧客のクレームに対応するのは、ストレスがかかるものだ。

I found a problem in my project. So I have to deal with it as soon as possible.

私のプロジェクトに問題を見つけた。だから一刻も早く対応しなければならない。

deal with <something>” も、語順はこのパターンだけです。

 

9. hang out

hang は、「かける」「吊り下げる」という意味の動詞ですよね。ですが、“hang out” では、「(どこかで・誰かと)時間を過ごす」という意味になります。

特に、“hang out with friends” といえば、「友達と集まって遊ぶ」という意味になります。ティーンの子たちが、友達と会って過ごすことを、よくこのように言いますね。

例文)

I usually spend my time on weekends watching Netflix, checking my SNS account, and hanging out with friends.

私はたいてい、週末には、Netflixを見たり、SNSをチェックしたり、友達と集まったりして自分の時間を過ごす。

Students often hang out at this shopping centre after school.

生徒たちはよく、放課後にこのショッピングセンターに集まっている。

“hang out” も、語順が変わることはなく、常に hang out” がセットで使われます。

 

10. get along

“get along” は、「人と仲良くする、うまくやる」という意味です。特に、「~と仲良くする」と、相手を特定したい場合は、“get along with <someone> と言います。また、“get along well with <someone> というふうに、well をつける場合も多くあります。

例文)

I hope he will get along with his new classmates.

彼が新しいクラスメイトとうまくやっていけるといいな。

Sam and Tom are both good people. However, they can’t get along with each other.

SamもTomもよい人だ。なのに、二人はお互いとはうまくいかない。

My boss and I get along well.

上司とは仲良くやっているよ。

 

“get along” は、「人とうまくやる」という意味の他に、「あるシチュエーションの中で、うまくやる」という意味もあります。例えば、“How are you getting along?” と聞かれたら、「新しい環境や特定の状況の中で、どんな感じでやっていますか?(うまくやっていますか?)」というニュアンスの質問です。“How are you?” と近いですが、特に「(今の状況の中で)どうしてる?」という含みがあります。

 

11. show off

show は「示す・見せる」という意味がありますが、“show off”「モノや能力を見せびらかす」「自慢して注目を集めようとする」という意味になります。

例文)

“Why did Jeremy bring his surfboard?”
“I don’t know. He just wanted to show off, I guess.”

「なんでJeremyは自分のサーフボードを持ってきたの?」
「知らない。ただ自慢したかったんじゃないの、たぶん。」

Why people like to show off on social media?

なぜ人々はソーシャルメディアで自分をみせびらかしたがるのか?

 

 

ただ、必ずしも悪い意味ではなく、「(能力やスキル、素晴らしい成果物などを)みんなに見えるように示す」という、ポジティブな意味でも使われます。この場合語順は、show off <something>” または、show <something> off となります。

例文)

At the interview, she showed off her expertise in marketing research at her best.

面接で、彼女は精一杯、自分のマーケットリサーチ分野の専門性をアピールした。

I bought a new dress last weekend. I can’t wait to show it off!

先週末、新しいワンピースを買ったの。お披露目する(外に着て行って人に会う)のが楽しみ!

 

12. tell off

tell は 「知らせる」「~に…と言う」という意味があります。ですが、“tell off <someone> では、「(悪いことをしたと、誰かを)怒る・叱る・責める」と言う意味になります。

例文)

The teacher told off those students who were messing around.

その先生は、ふざけていた生徒たちを叱責した。

My dad told me off for swearing.

お父さんは、私が汚い言葉を使ったことを怒った。

※swear は、「誰かを罵ったり、ひどい言葉を吐く」というような意味で、たとえば “fuck” とか “shit” とか言うことです。

I was told off at school yesterday.

私は昨日学校で叱られた。

 

語順は、tell off <someone>” ですが、<someone> が短い場合は、tell <someone> off もOKです。ただ、<someone> = me/you/him/her/them の場合は、上の2番目の例文のように、必ず tell me/you/him/her/them off になります。

 

13. put out <fire>

これまでにも、put の句動詞をいくつか紹介してきましたが、“put out” というのもあります。
“put out” は、「(体から)離す」「出版する」「お金を使う」などのいくつかの意味がありますが、特に覚えた方がいいのは、“put out <fire>「火を消す」「消火する」という意味があります。

例文)

Don’t forget to put out the fire in the fireplace before you go to bed.

寝る前に、忘れずに暖炉の火を消してね。

It’s time to put our campfire out.

キャンプファイヤーを消す時間だ。

We had a fire in our kitchen yesterday. My mum managed to put it out.

昨日台所が火事になった。母親がなんとか消し止めた。

 

語順は、put out <fire>” ですが、put <fire> out も使われます。特に、<fire> = it で表す場合は、必ず “put it out” になります。

「消火する」という英単語を調べると、extinguish が出てきます。これも同じ意味ですが、話し言葉では “put out” がよく使われます。特にオーストラリアでは、キャンプ、バーベキュー、ブッシュファイヤーなど、火に関連するできごとが多いので、知っておくと便利ですね。

 

14. hang on

“hang on” は、「(物を)しっかりつかむ」「しがみつく」という意味があります。「~をつかむ」と言う時は、“hang on to <something> になります。

例文)

Hang on tight!

しっかりつかまって!

You should hang on to the handle in front of you.

目の前にあるハンドルにしっかりつかまってください。

 

もう一つ覚えるべきなのが、“hang on” で、「ちょっと待つ」という意味にもなります。たとえば、会話の途中で「 ちょっと待って、」と言う時などに、とてもよく使われます。

例文)

Hang on, can I make sure of the schedule first?

ちょっと待って、先にスケジュールを確認してもいい?

Can you hang on a second? I will check it.

ちょっとだけ待ってくれますか?確認してきます。

 

また、“hang on” の代わりに “hold on” もよく使われます。意味も使い方も同じです。

まとめ

「英熟語」「イディオム」にも、色々なものがあります。英語ネイティブの会話や文章の中では、数えきれないほどたくさんの英熟語が使われます。

その中でも、この投稿では動作を表す「句動詞 (phrasal verbs)」に注目し、その中でも特に日常会話でよく使うものを紹介しました。

これらは、実際に私自身が、色んな場面で使ったり聞いたりするものです。「服を着なさい」「脱ぎなさい」「片付けなさい」など、子どもに対しても言うし、誰もが使う簡単な言葉ですよね。ですが、私は最初にパースに来た時、英語でどう言ったらいいのかわかりませんでした。

一つでも多くの英熟語を覚えることも大切ですが、こうした「日常で使う言葉」から重点的に覚えていくと、英語でのコミュニケーションにすぐに役立ち、自信につながっていくと思います!

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