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英語圏で人気のYouTubeチャンネル6選!ゲーム・マンガ・科学など。

おすすめアイテム

英語を学びたい人達にとって、英語のエンタメは常によい教材として用いられてきました。

昔であれば、英語のラジオ放送(FENとか)、洋画、洋楽など……でした。現代では、インターネットの発達により、海外の映画やドラマ、英語インタビュー、英語ニュースに触れるのも、ずいぶん簡単になりましたね。

このブログでは、これまでもインターネットを利用して、日本から無料でアクセスでき、かつ英語学習者の役に立ちそうな、英語コンテンツを紹介してきました。

たとえば、「記事も動画も無料!子ども・学生向けの英語のニュースサイト5選」では、子ども向けにわかりやすく書かれたニュースで、かつ英語圏での子どもの英語学習にも実際に使われているサイトを、ピックアップしました。

また、「英語の会話に触れる!大人も学べる子ども向けアニメ動画」では、英語圏の子ども達に人気のアニメで、英会話初心者でも楽しめそうな、YouTubeで無料で見られる動画を紹介しています。

他にも、カテゴリーの「おすすめアイテム」を見ると、出てきます!

 

ところで日本の10代20代くらいの若い人達ならば、日常的に触れるメディアは、テレビでもラジオでも映画でもなく、YouTube などのネット動画ではないでしょうか?個人でやっているユーチューブチャンネルをフォローし、お気に入りのユーチューバーさんを毎日チェックしている、という人は多いでしょう。そういう世代の英語学習者の方なら、「英語圏で人気のユーチューバーをフォローして、英語に親しむきっかけにしたい!」「英語圏でのYouTube世代の流行や文化を知りたい!」と思う人もいるのではないでしょうか?

私の息子は現在10歳(もうすぐ11歳)なのですが、彼も YouTube は大好きです。英語圏でも、息子くらいの「子ども ~ ヤングアダルト」に人気のユーチューバーが、やはりたくさんいるようですね。

というわけで、今回は息子に教えてもらった、英語圏で人気のYouTubeチャンネルを6つ紹介したいと思います!

 

Preston

チャンネル: Preston

Preston は、アメリカ・テキサスに住む YouTuber。現在25歳です。このチャンネルでは、マインクラフト(Minecraft)の面白ゲーム動画とか、Prank(いたずら)もの、チャレンジもの、などが主な内容です。

Preston が YouTube を始めたのは、14歳の頃だったそうです。最初はゲームチャンネルをやっていて、その頃は 「コールオブデューティー(Call of Duty)」や「 フォートナイト(Fortnite)」といったゲームをプレイする「ゲーム実況」的なチャンネルでした。が、視聴者ターゲットを広げるため、ゲームを「マインクラフト」に変更。さらに昨年から、より実生活にフォーカスしたvlogスタイル(日本のバラエティ的な?)の動画制作へと移っていき、一気にファンを集めました。

現在、このチャンネルだけで1500万人以上の登録者がいますが、彼はさらに6つのチャンネルを持っています。

Preston は昨年、同じくユーチューバーとして活躍する Brianna と結婚し、動画でも互いにコラボしています。Preston の家族や、やはり人気ユーチューバーである友人 Unspeakable もよく登場し、彼の身近な人間関係がそのままコンテンツの一部となっているところが、視聴者に親近感を感じさせるのかもしれませんね。個人的には、「現実世界」と「ネットの匿名世界」を分けるのではなく、それらが地続きで共存しているのが、今っぽいなーと思います。

上にリンクした動画は、Prestonチャンネルがブレイクするきっかけとなった “5 WAYS TO PRANK YOUR LITTLE BROTHER’S MINECRAFT HOUSE!“で、Preston が弟(10歳以上年下と思われる)にマインクラフトの中でいたずらをする、というものです。Preston の弟 Josh は、チャンネル内でよくネタにされているのですが、”I Said Yes to My Little Brother For 24 Hours” では、逆に Preston が「これから24時間、Josh の言うことになんでも “Yes” という」という企画をやっています。これがどうなったかというと……。

Prestonの家(結婚して別の家に住んでいる)を乗っ取り、ショッピングセンターに言ってPrestonのお金でおもちゃを買いまくり、Prestonにいたずらをしまくり……と、やりたい放題の暴君と化していました(笑)。ちょっと悪ノリなところもありますが、Preston 自身が考えた企画なので、笑えました。

 

TheOdd1sOut

チャンネル: TheOdd1sOut

James Rallison というウェブコミックライターが作っている、アニメのチャンネル。

James は、8歳の頃からマンガを書き始め、16歳から自分の作品をネットに投稿し始めました。その中に登場する、TheOdd1sOut(ジ・オッドワンズ・アウト)と名付けた「白いまん丸い顔」のキャラクターは、James 自身のこと。自分自身の子どもの頃の体験を描いたウェブコミックは、人気になっていきました。やがて James は、その TheOdd1sOut を主人公にした YouTube チャンネルを作りました。それが大人気になったのです!

このチャンネルでは、TheOdd1sOut = James が、自らの体験や子ども時代の思い出を、アニメとナレーションで面白おかしく語る形式です。

James はアメリカ・アリゾナ在住で、現在24歳。昔から恥ずかしがりやで、スポーツやパーティが好きな「アメリカの若者」らしくはないティーンネイジャー時代を過ごしたそうです。誰もが子ども心に感じる、「みんなは……なのに、自分は……」といった気持ちを、大人になり『成功』を手に入れた James が、コミカルに、ちょっと自虐ネタっぽく語るところが、小中学生を中心としたファンの共感を呼んでいるのだろう、と感じます。

現在、TheOdd1sOut の登録者数は1600万人以上。子ども向けの本も出版されています。なんとAmazonジャパンでも買える!(リンクはKindle版)


The Odd 1s Out: How to Be Cool and Other Things I Definitely Learned from Growing Up (English Edition)


The Odd 1s Out: The First Sequel (English Edition)

 

ちなみに、我が家の息子が特に好きなエピソードが、”My Mom’s Cruel and Unusual Punishments” だそうです。「うちの母親は厳しくてさー」なんて話は、誰もがすると思うのですが(笑)、Jamesのお母さんは、子ども達が悪いことをすると、おしおきに「自分が子どもの前でM&Msを食べる」というところは笑いました(笑)。

 

Ryan’s world

チャンネル: Ryan’s world

アメリカ在住、現在9歳の Ryan と、彼のファミリーによる、子ども向けYouTubeチャンネル。

このチャンネルは、2015年、Ryan が3歳の時に、「おもちゃレビュー」チャンネルとして始まりました。当時のチャンネル名は “Ryan ToyReview” だったそうです。動画を上げ始めて4カ月ほどで、視聴者が増え始め、やがて全米の子ども達が Ryan の動画を見るようになりました。

2019年に Ryan’s world というチャンネル名に変更し、テーマは、遊び、科学の実験、家族でのアクティビティなど、より「教育」をテーマにしたものに変わっていきました。さらに、他のメディアと提携したり、自ブランドのおもちゃ販売、アニメ制作など、すごい勢いで活動の幅を広げています。現在、Ryan ファミリーはさらに8つのチャンネルを持っており、このメインチャンネルだけで登録者数2700万人以上となっています。

Ryan は、日本をルーツに持つそうです(お父さん Shion さんが日本人と思われる)!

2019年には、日本語版チャンネル「ライアンズ・ワールド」も公開され、こちらは現在登録者数10万人以上。コンテンツが日本語に吹き替えされています。英語の勉強にはオリジナル版がお勧めですが、日本語で楽しみたい人にはこちらがいいですね。

 

Zach King

チャンネル: Zach King

Zach King は、ネットで活躍するアメリカの映像作家。YouTubeチャンネルの登録者数は900万人ですが、TikTokでは4400万人のフォロワーがいます。アッと驚くトリック映像が持ち味で、短い動画が一瞬でブレイクするTikTokやInstagramといったプラットフォームで、人気に火が付きました。しかしながら、King の活動の始まりは、YouTubeでした。

King はアメリカ・オレゴンに育ち、中国・ニカラグア・オーストリアをルーツに持つという、多様性を背景に育ちました。8歳でビデオ撮影に目覚め、14歳で本格的に撮影をはじめたそうです。そして、大学時代に撮影した「ジェダイの子猫達(Jedi Kittens)」というショートフィルムをYouTubeにアップしたところ、最初の3日間で100万回再生、という記録の持ち主です。

他のユーチューバーとは一線を画する、独自性あふれる映像作品を作ることで評価されています。子ども・若者向け、というよりは、年齢問わず全世代が楽しめるチャンネルです。King自身の英語のナレーションも、わかりやすいクリアな英語です。が、英語があまりわからなくても、見て引き込まれる作品がいっぱい!

 

dream

チャンネル: dream

dream は、アメリカ在住のマインクラフト・ユーチューバー。プロフィールはあまり公開されておらず、顔も公表していません。しかしながら、dream は現在、世界のベスト・マインクラフト・プレイヤーとして、マイクラ界隈では有名だそうです。現在21歳とのこと。

dream が動画を上げ始めたのは、2019年から。“Minecraft, but mobs rise every minute(マインクラフト、でもモブが1分ごとに倍になる)” などのサバイバルチャレンジの動画を上げた頃から、そのユニークなアイデアとゲーミングスキルの高さで急速に脚光を浴び、マイクラ界隈の有名人に躍り出ました。現在、1250万人以上のチャンネル登録者がいます。

見たところ、いわゆるvlogユーチューバーのような作りこんだ動画ではなく、話をしながら淡々とゲームをするタイプ。なのに、これだけの登録者がいるということは、本当にゲーム好きの人達が彼のファンなのだろう、と思いました(私はゲームをしないので、よくわからなかったけど……)。

また、 GeorgeNotFoundSapnapBadBoyHalo といった仲間のゲームユーチューバーと一緒に、楽しそうにプレイしているところが、同世代のゲーマーたちに共感を呼んでいるのかな、と思います。

マインクラフト好きな人、海外のゲームコミュニティと英語で交流したい人、ゲームで使われる英語に触れたい人は、チェックしてみてください!

 

PewDiePie

チャンネル: PewDiePie

スウェーデン出身のユーチューバー PewDiePie。読み方は、Cutie Pie をもじって、「ぴゅーでぃぱい」という感じです。現時点で、登録者数は1億700万人。個人ユーチューバーとしては、世界でもっとも成功し、影響力のある人と言われています。本名は Felix Kjellberg。

2010年、20歳の時にチャンネルを開始。最初はマインクラフトやホラーゲームなどのゲームチャンネルとして始まり、ひょうきんなオーバーリアクションで視聴者を獲得。2年後には登録者100万人に達し、その翌年には1900万人を突破。その時点で、最も登録者数の多いユーチューバーとなりました。その後もみるみるフォロワーを増やし、昨年にはチャンネル登録者1億人達成。今は、ゲームの他、「ミーム(Meme:ネット上で拡散されるジョーク画像や動画など) レビュー」vlog といった分野もやっています。

 

しかし一方で、PewDiePie の成功を支えたものは、栄光ばかりではありません……。

2016年には、ツイッターで「自分はISISに加入している」と冗談のつもりで投稿し、ファンを混乱させ、また短時間ですがアカウントが停止されました。

また、スワスティカ(卍、ナチスのシンボル「ハーケンクロイツ」)のプリントされたTシャツを着て動画に登場したり、自分の動画に「全てのユダヤ人に死を」と書いたプラカードを持った人を登場させたことが、大手メディアに取り上げられ、世間の批判を浴びました。一方、白人至上主義・反ユダヤ主義団体は、PewDiePie を大絶賛しました。

PewDiePie 自身は、これらをただの「ジョーク」と言い、「政治的意図はまったくなかった」と語っています。が、こうした言動により、どちらの立場からも「白人優位主義・人種差別主義・ナショナリストのアイコン」のように見られることになりました。彼は「ナチ・ジョークはやめる」とファンに語り、反省を示す一方で、再び動画内でレイシスト的なコメントをするなど、相反する姿勢を見せてきました。

2018年、インドの T-Series というチャンネルが人気を集め、PewDiePie の No.1 ユーチューバーの座を脅かすようになります。そこで彼のコアなファンたちは、”Subscribe to PewDiePie”(PewDiePieチャンネルに登録せよ)という合言葉を広めるキャンペーンを行うのですが、大手メディアのウェブサイトをハックして書き込んだり、ネット接続しているプリンターをランダムにハックして “Subscribe to PewDiePie” とプリントしたり、ニューヨークの第二次世界大戦の記念碑に落書きするなど、どんどん過激な方向へ向かいました。

2019年3月には、NZのクライストチャーチで、白人至上主義者の若いオーストラリア人がモスクで無差別銃撃を行ったニュースはまだ記憶に生々しいですが、その犯人が銃撃をライブストリーミングしながら、“Subscribe to PewDiePie.”と言っていたそうです。

PewDiePie は衝撃を受け、その後、ファンに 「”subscribe to PewDiePie” キャンペーンはもうやめて」と呼びかける動画を投稿しています。

昨年、フォロワー1億人超えを達成。PewDiePieは、50,000USドルをユダヤ系の「人種差別に反対する団体」に寄付すると発表しましたが、ファンからの反対に合い、撤回しました。

また、昨年、8年交際した女性と結婚し、今年の頭には「休暇」として日本を訪れていたようです。

参考)

 

PewDiePie について思ったのは、本人自身はただ無邪気に、ちょっとしたジョークやシャレのつもりでやっていたんだろうと思います。そして、おそらく彼のファンの多くも、特定の政治思想を持たない、ごく普通の「子ども達・若者たち」ではないか、と思います。しかし、ネット上で何千万という若い世代に影響力を持つということは、発信のしかた1つで、倫理や人道に反する残酷な思想を育てることもできてしまうんだ、と思いました。TVや映画などの場合は、報道の基準やガイドラインがありますが、ネットの世界ではまだそういうものが確立されていません。それゆえに、情報が受け手に与える影響については、発信する側の思慮や良心に大きく任されている状態です。PewDiePie の歩みを見て、YouTubeをはじめとするネットメディアの「可能性」とともに、その「危うさ」や「責任」といったものについて、考えさせられました。

というわけで、私的に「おすすめ」というわけではありませんが、やはり世界で最も影響力のあるユーチューブチャンネルの一つであることには変わりないので、紹介しておきたいと思いました。

 

まとめ

この記事では、特に小中学生から若い世代の人たちに人気がある、英語圏のYouTubeチャンネルを紹介しました。

私の息子に、知っている有名チャンネルをリストアップしてもらった中から、私自身が視聴して選びました。息子はマインクラフトが大好きなので、そっち系のチャンネルが多くなっています(笑)。機会があったら、違うジャンルのものも紹介できたらな、と思います。

過去に取り上げてきたYouTube動画とは違い、ここで紹介したものは、英語初心者が聞き取るには、ちょっとハードルが高いかもしれません。また動画の性質上、スラングなど、あまり品のよくない言葉が使われている場合もあると思うので(すべてチェックしてませんが)、英語学習のテキストとしては、必ずしも最適とはいえないと思います。その辺はご考慮の上、見ていただけたらよいでしょう。

ですが、今回紹介したどれも、実際に人気のチャンネルです。「海外の人と話題を共有したい」「楽しく流行りの話題で英語に触れたい」という目的には、ピッタリだと思います。英語のサブタイトルをONにして見ると、単語のスペルも覚えられて、よいかもしれませんね(ただし、自動生成のため、間違っている場合も多々あるので注意!)。YouTubeの英語サブタイトルの表示方法は、こちら

 

Acknowledgement:

今回の投稿を書くために協力してくれた息子、ありがとう!

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