家族で海外移住めざすなら?失敗を避けるために必要な3つの準備。

海外で仕事・移住

突然ですが、私達家族は、今年7月にオーストラリアの永住権を取得することができました。

それについては、こちらのブログの方に書いたのですが。

なぜ私達がオーストラリアの永住権をめざしたか。|パースで手作りざんまい

これはひとえに、我が家の永住権取得を支えて下さった方々のおかげです。それなくしては、本当にあり得ませんでした。

永住権のことを話す時はいつも、まず感謝の意を述べずにはいられない心境になります。

 

私自身は、こうしてオーストラリアに住めるだけでもラッキーなのだから、少しでも日本で海外生活に興味を持つ方々に、私自身が実際に海外に住んでわかったことを共有できれば……という思いで、ブログを書いています。

そしてありがたいことに、時々ブログの読者の方からメッセージをいただきます。

その中でも、やはり「オーストラリアのビザ」に関する質問をいただくことは少なくないです。

特に私自身が「家族移住」経験者であることから、子育て中のご家族から、「海外移住をめざしているので、情報を知りたい」というメッセージをよくいただきます。

少しでもお役に立てれば、と思って、可能な限りの返信をさせていただいています。

 

ただ……。私自身がまず思う事は、自分が実際に移住というものを経験してみて、「一言で海外移住と言っても、その道筋は本当にさまざまだ」ということです。たとえば、若い単身者か、子育て世代の家族移住か、というだけでも、移住の「内容」は大きく変わります。

また、同じ「家族で海外移住」でも、さまざまな家庭の形があるように、そのストーリーもさまざまなのです。

そのため、「こうすれば必ずうまくいきます」ということは、私には言えません。

 

また、海外移住の話は、個人の現状やこれまでの経歴、金銭的な話など、プライバシーとも関わってきますので、すべてを公にすることもなかなか難しいです。ネット上で書けることにも限界があります。(その限界に挑戦しながらいつも書いていますが 笑)

一般的に、海外移住に関する情報をネットで探す時は、「ネットで得られる情報は、その程度のざっくりしたもの」ととらえていただき、やはり自分自身の状況にあった道を自分で探し出すことが不可欠だ、と考えるとよいと思います。

 

その上で、ですが、わりとよく寄せられる質問として、

「家族で海外移住をめざしているが、どんな準備をしたらよいか?何から始めたらよいか?」

というご質問はたびたびいただきます。

ビザを取ることは、誰もが考えることだと思いますが、ビザは移住先の国の状況に大きく左右される要素です。思った通りに事が運ばないこともあります。そんな時も、確実に「自分自身の準備」をやっておき、GOサインが出たらいつでも走り出せるようにしておきたいですよね。

そこで今回は、そうしたあれこれを踏まえた上で、私自身が考える、最低限でも「家族での海外移住をめざすならこれだけは今すぐ手をつけるべき!」という3つのことを紹介したいと思います。

もちろん、これをやっておかないと海外移住に失敗する、ということではありません。海外移住には色んな道があります。

また、基本的に「オーストラリア移住」という私自身の経験を元に書きますので、他の国ではあてはまらないかもしれません。

 

だた、少しでも海外移住を有利に進めるために、どの国へ行くとしても、どんなケースでも、多少なりとも共通点はあると思います。

スポンサーリンク

1.英語を勉強しておく

当たり前すぎてすみません(笑)。

英語圏への移住を考えているのであれば、やはり「ある程度」の英語力は必要です。

これについては、過去に投稿しました。

海外移住に必要な英語力、どのくらい話せればいいの?実例紹介。
英語圏への海外移住をめざすなら、どのくらいの英語力が必要?英語圏でビザを取得する場合、IELTSというテストで英語力を証明することが義務付けられている場合も多いです。また日常生活を送る上で、どの程度の英語が話せればよいのか?具体例を挙げて説明しています。

もちろん、「ネイティブのような発音とスピードで、よどみなく完璧に話せないとダメ?」というわけではありません!

ただ、英語の国で仕事をしたり、生活をするとなれば、その範囲にもよりますが、多かれ少なかれ英語を使わざるを得ない場面に必ず遭遇します。

最終的には、現地でネイティブ英語にどっぷり浸かることで、英語ができるようになっていくと思います。が、やはり英語ができればできるほど、海外生活に馴染むのも早くなるし、スタートが有利になることは間違いありません。

もしも英語圏への海外移住を考えるのであれば、まず今日からできることは、英語の勉強を始めること!

 

英語の勉強が必要なもう一つの理由は、英語圏でビザを取る場合、英語力の証明が必要になる場合もあるからです。

たとえばオーストラリアでは、就労ビザ(ワークビザ)を取得するために、IELTSという英語力テストの結果が必要です。

そして職種によって、「IELTS●点以上」という条件があり、それをクリアしていないと、そもそもビザが取れません。

海外で仕事したい。英語話せなくてもできる仕事はある?
私の住む西オーストラリアの例をもとに、海外で仕事するために、そして移住するために必要な英語力を、具体的に説明します。

必要なIELTSの点数が取れていない場合、まず、語学学校に通って英語力をUPする必要がありますが、英語力が伸びるのに時間がかかればかかるほど、その分期間もコストもかかります。計画変更を迫られることも。

 

ちなみに、我が家がオーストラリア移住について調べ始めた時、「ワークビザ取るには、IELTSっていう英語の試験を受ける必要があるらしい!」とわかりました。

すぐに夫はIELTSの試験を予約。一ヶ月ほどかけて独学で試験対策を行い、試験に臨みました。この時は、実際の点数を取ることが目的ではなく、「現状の英語力をまず把握する」ことと「IELTS試験がどんなものかを知る」ことが目的でした。

しかし、そのおかげで、ビザエージェントと話す時も、IELTSの得点を元に、「●ヶ月間ほど語学学校に通って英語力を上げ、その後で専門コースに通って資格を取って……」のような話が、初めからかなり具体的にできました。

オーストラリア移住について調べ始めてから、半年以内でパースへ渡航。家族移住としてはかなりスピーディだったと思いますが、思い立ってすぐ、夫がIELTSを受けたことは、我が家にとって好スタートでした。

英語圏への移住を考えているなら、夫婦のどちらか(または両方でも)、とりあえずIELTSを受けてみることは、おすすめしたいです。

 

ちなみに、「子連れでの海外移住の準備」というと、まず、

子どもに英語を習わせないと!」

と考える方も多いと思います。

それももちろんよいですが、むしろ英語の勉強が必要なのは、大人の方です(笑)。

子ども(だいたい小学生以下を想定していますが)は、英語環境に入ってしまえば、かなり素早く英語を習得していけます。学校に通い出せば、お友達もできるし、語彙や表現が格段に増えて行きます。順応性が高いので、発音や聞き取りもみるみる上達します。

しかし、大人は、必死に英語を勉強しないと上達しません……。

でも、たとえ私のような「主婦」であっても、日常生活に英語は欠かせないものです。

日本で海外移住の準備をするならば、夫婦で一緒に英語を勉強し合ったり、身の回りの物について積極的に英単語を覚えていくなど、可能な限りやっておくと、移住してからが楽だと思います。

このブログでは、英語圏での生活で、日常的に使われやすい単語や表現を、できるだけ取り上げていますので、みなさんの参考になればうれしいです!

2.健康を維持する

「健康」なんて当たり前すぎる!と思われるかもしれません。

しかし、海外移住を考えるなら、「健康である」ことは本当に大切です。

 

まず、オーストラリアについてですが、留学・就労・永住などの長期滞在のビザを取る時には、健康診断が必要です。家族で滞在する場合は、家族全員分が必要です。

そこでひっかかってしまうと、ビザが発行されません。つまり、移住ができないのです。

我が家が初めてパースに渡航する時、日本でビザのための健康診断を受けました。その時、娘が尿検査でひっかかってしまったため、娘のビザだけ手続きがストップしてしまいました。それは体質的なもので、後の精密検査で「異常なし」と診断され、最終的に娘のビザも無事に発行されたのですが、渡航の日程がすでに決まっていたため、当時はかなり焦りました。

 

また、当たり前ですが、海外に住むということは、病院にかかる時も、日本の健康保険制度が使えません。

国によっては、留学生や就労のための滞在者についても、家族で公的支援が受けられる国もあるかもしれません(私は知りませんが)。が、オーストラリアに関しては、永住権取得者でない外国人(留学生・ワークビザ滞在者など)は、政府の運営する医療保険制度(medicare)には加入できないので、オーストラリアで受ける医療の費用は全額自己負担になります。

そのため、多くの場合は、民間の保険に加入することになると思います(加入しないとビザが取れない場合も)。しかし、民間の保険は、健康リスクがあれば金額が上がったり、場合によっては入れないものがあるかもしれません。

 

また、歯の治療については、前回の記事でも書きましたが、オーストラリアでは全額自己負担で、高額です。

 

何にしても、健康への不安が少ないほど、コストもおさえられ、移住を断念せざるをえなくなる確率も限りなく抑えられます。

 

また、知らない海外の土地で、新たな生活を一から始めるわけなので、体力も気力も消耗します。元気があることは、とても大切。異国で病気を抱えてしまうと、精神的にもキツイです。

渡航前には、可能な限り健康不安を解消しておくこと。

そして、海外移住のタイミングが来た時にいつでも渡航できるよう、日ごろから体調を整えておくことが大切だと思います。

3.可能な限りの資金を準備する

これは、あまりにも現実的な話ですが、お金は必要です!!

もちろん、これまでにも書いたように、海外移住にはさまざまなケースがあります。たとえば単身の若い方や、移住先の国によって(たとえば日本より物価が安い国など)、それほど資金がなくても実現できる場合もあるでしょう。

 

私は「オーストラリアへ家族移住」というケースについて書きますが、この場合とにかくお金が必要です。

たとえば、我が家のように「夫婦+子ども二人」の場合、当面の費用として、

  • 渡航費(4人分)
  • 日本からの引越代
  • ビザ取得費用(4人分)
  • 健康診断費(4人分)
  • ビザまたは留学エージェント料
  • 住宅費
  • 学費(大人+子ども二人)
  • 生活費

ザッと思いつくだけでも、これだけ用意する必要があります。

 

大きいのが、学費住宅費

オーストラリアに知り合いもツテも職歴もない場合、まずこちらの専門学校(職業トレーニングの学校など)に入学し、留学ビザを取得して滞在するケースが多いと思います。そして学びながら、仕事を探し、ビザスポンサーとなってくれる雇用主を探す、というケースは多いですね。

そのため、まず学費がかかります。

さらに、英語が堪能でない場合は、最初に語学学校に通い、専門学校での受講が可能なレベルまで英語力を上げる必要があります。

学費はコースによって異なりますが、一年間通学するとして、あくまでざっくりの目安として、$10000前後~ のイメージです。コースを修了するために必要な通学期間も、それぞれ異なりますので、ケースバイケースですが。

 

また、子どもが就学年齢(こちらの公立学校は4歳から通学可能、5歳からが義務教育)であれば、子どもの学費もかかります。

子どもの学費は、一人年間約 $15000前後(小学校、西オーストラリアの場合)です。子どもが二人なら二倍です。

 

住宅に関しては、4人家族の場合、最低でも2~3ベッドルームの家が適しています。

現在パースでは、もちろん住む場所や建物の状況にもよりますが、$300-$500/週 くらいですかね。一ヶ月ではざっくり $1200-2000 くらい。

学費と住宅費は、継続的に払わないといけないものなので、負担がずっと続くのがツラいところです。

 

また、子どもの送り迎えなどに、車が必要な場面も多いですので、車を買うこともあるでしょう。

留学の場合、子どもを受け入れてくれる現地校を探すのも一苦労です。ローカル事情が分からない中での、子どもの学校探しや住宅探し。エージェントに頼むのであれば、その料金も必要です。

新生活のために、家具や雑貨なども購入するものがあるし、ある程度生活が落ち着くまでは、外食の機会も多いでしょう。

水道光熱費、ガソリン代、通信費、医療保険……もかかります。

また、子どもがいれば、たまにはレジャーにでかけたり、オモチャや本を買ってあげる必要もありますよね。

とにかく、お金がかかる!

 

すぐにこちらでいい仕事がみつかればよいですが、現地の事情もわからない中で、こちらで経験もなく、最初から十分な収入が得られる仕事がみつかるとは限りません。

子どもがいれば、誰がその面倒を見るのかも考えなければなりません。必要なら、チャイルドケアやシッターの費用もかかります。

 

我が家は、パースに来てから永住権取得まで、4年かかりました。これでも順調な方かもしれません。この間、特に最初の頃は、とにかくお金が出ていく一方でした。その時期を何とか乗り切れたからこそ、今があると思います。

お金は、あればあるほど、最初の厳しい時期を乗り切る「体力」となります。

とにかく、少しでもお金を用意すること。

まず、保険なども含め、家族の持つ資金を把握することから始めるとよいのではないでしょうか。

夢のない話で申し訳ないですが……(汗)。

 

でも、ただでさえプレッシャーのかかる海外移住ですが、お金があれば精神的にもラクになります。

 

まとめ

海外移住をめざすなら、今すぐにでも着手すべき3つの準備について、紹介しました。

あまりにも当たり前すぎる話ですみません。

でも逆に言うと、この3つの要素が、「自分にとって実現可能な海外移住の道」を考える時の、大きな条件となると言えるかもしれません。

これらについて、自分自身で(あるいは家族で)よく見直して、その上で「どんな可能性があるか」を探して行くと、おのずと方向性が決まると思います。

どんなことも、やってみなければ成功するか失敗するかわからないのは、事実。私達も「ラッキーだった」という以外に言葉がみつからないくらい……永住権までの道が約束されていたわけではない中で、よくパースにやって来たな、と思うのです。が、体験したからこそ、安易にキレイごとだけで「やる気があれば移住できるよ!」とは言えないな、とも思うのです。

でも、結論から言うと、やっぱり私はオーストラリアに来てよかったです。

特に、子ども達のために、本当によかったと思います。

 

オーストラリアじゃなくても、どの場所に行くとしても、日本から離れてみることで、わかることがあります。

たとえ最終的に移住までたどりつけなくても、「海外移住するにはどうしたらよいのか」「海外移住したらどうなるんだろう」……日本を離れた暮らしを考えてみるだけでも、違った世界が見えるのではないか、と思います。

タイトルとURLをコピーしました