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海外移住に必要な英語力、どのくらい話せればいいの?実例紹介。

海外で仕事・移住

「英語が話せるようになりたい!」「英語力をつけたい!」と思う理由の一つとして、「海外に住みたい」「海外で仕事がしたい」ということが挙げられると思います。

あるいは、自分の希望に関わらず、仕事国際結婚などの事情で、英語圏へ住まざるを得ない、、、という状況の人もいるでしょう。

そのように、海外に住むことを考えている人にとって、気になる問題の一つが、

「海外(英語圏)で実際に暮らすとなったら、どの程度の英語力が必要なのか?」

ということではないでしょうか?

 

具体的に「このくらい」とキッチリ示すことは、実際にはなかなか難しい問題です。なぜなら、「海外で暮らす」といっても、そのスタイルはさまざまだからです。

それは大前提であるものの・・今回の投稿では、ある一つの指標として、「海外移住に必要な英語力」の目安を示してみたいと思います。

実は英語が話せなくても海外で生活できる?

私自身はオーストラリアに来ると決めた時、「必死こいて英語勉強しなきゃ!」と覚悟してやってきました。

でも、こちらに来てしばらく経ち、パースで在住の長い日本人の方々と知り合うようになって、言われたことが・・・

「英語しゃべれなくても、やっていこうと思えばやっていけるからね~」

ははは。。。気が抜けますね(笑)

まあでも実際、それも真実です。

私の聞きかじりですが、現在パースには、約1万人ほどの日本人が住んでいるそうです。
昔はもっともっと多かったそうですが。

そのため、日本人が経営する、日本語で受けられるサービスが、実は色々とあります。
日本食材のお店、和食のレストラン、美容師さん、車のメカニックさん、留学エージェント、携帯・パソコン関係のIT企業。。。日本語で受けられる医療センターもありますし。

場所が限られていたり、予約が必須だったり、と、多少の不便はあるとしても、ちょっとお金を出せば日本語で解決できることがたくさんあるんですね。

海外に住むといっても、日本語で解決できることはたくさんある、と言えるでしょう。

 

でも、いったんローカルの社会に溶け込んでいこうと思うなら、ある程度の英語力は必要です。

ビザを取得するために、IELTSで英語力の証明が必要

外国人として、海外の国に滞在するには、その国の発行する「ビザ」が必要です。

ビザは、誰にでも無条件に与えられるものではなく、ほとんどの場合は、その滞在先の国の政府により、審査が行われ、条件をクリアしている人にのみ発行されます。

オーストラリアの場合ですが、旅行・観光で来る場合は別として、留学仕事、あるいは国際結婚などで、長期の滞在を目的として入国する場合は、国による厳しい審査があります。
その審査を通過した場合にのみ、入国目的に応じた「ビザ」が発行されます。

ビザよって決められた条件の範囲内で、生活や活動をすることができます。

たとえば、西オーストラリア州の場合ですが、週何時間まで働けるか、公立の義務教育を受ける場合の学費は免除されるか、医療費の補助を受けられるか、などは、ビザの種類によって異なります。

 

そのビザを取るための一つの条件として、特に「留学」や「仕事」の場合は、「ある基準以上の英語力」が含まれます。

ビザを取るために必要な「ある基準以上の英語力」を示す具体的な方法として、オーストラリアの場合は、IELTS(アイエルツ)という英語試験の結果が必須です。

IELTSってどんな試験?ということについては、以下の記事に書いてあります。

海外移住したいなら、一度は受けたい英語力テストの種類は?IELTSについて。
日本ではTOEICや英検などの英語力テストが有名ですが、英語圏の国へ留学・移住するためには、IELTS(アイエルツ)という英語力テストが必須です。どんなテストかをまとめました。

 

IELTSでスコア●点以上であることを証明する書類が、ビザ申請のためには必要になります。

オーストラリアで仕事する。IELTSスコアは何点以上必要?

西オーストラリア州で、仕事目的でやってくる外国人が取るビザの一つに、457ビザ(ワークビザまたはビジネスビザとも言われる)というのがあります。

これは、州政府が決めた職業のスペシャリストであり、かつその人材を求めている企業がビザスポンサーとなってくれる、という条件のもとで、働く人に発行されるビザです。

私の夫は、このビザを取得して働いています。

この457ビザを取るためにも、英語力の証明が必要であり、具体的にはIELTSの結果を提出することが求められました。

夫は、ITプログラマーとしてビザを取得し、IELTS 5 以上のスコアが必要でした。

ビザ取得のために必要なスコアは、職業によって異なります。

おそらく、シェフなどの技術系職業は、同じくらいだと思います。

一方、たとえば看護師の場合は、IELTS 7以上が必要だ、と聞いたこともあります。

同じワークビザであっても、スポンサーがいない場合や、他のケースでは、また条件が異なるかもしれません。

(職種の他にもさまざまな条件により、ビザ申請に必要なIELTSスコアは異なる可能性があります。正確な内容については、ビザエージェントなどの専門家に必ずご確認ください)

 

この辺のことは、過去記事にも書きました。よければそちらもご覧ください。

海外で仕事したい。英語話せなくてもできる仕事はある?
私の住む西オーストラリアの例をもとに、海外で仕事するために、そして移住するために必要な英語力を、具体的に説明します。

 

IELTS 5 の英語力って、どのくらい?

おそらく、仕事で直接的に英語が重要な役割を果たさないような、技術系職業であっても、この程度の英語力があれば、たいていのコミュニケーションが取れる・・・というのが、このIELTS 5 なのだと思います。

それは、仕事のみでなく、日常生活をする上で必要な、家を借りる、大きな買い物をする、医者にかかる、地域の人とコミュニケーションする、緊急時に対処できる、、、云々といったことが、そこそここなせる、という感じではないでしょうか?

政府が考える、外国人が英語圏に「暮らす」上で必要な英語力、というのが、だいたいこのくらいってことなのかな、と私は考えています。

IELTSでは、Reading, Writing, Listening, Speaking の4つの分野があり、どの分野でも5以上が条件です。

が、特に日本人が気になる、スピーキングについて取り上げるとしたら、IELTS 5ってどのくらい話せるってことなんでしょうか?

YouTubeに、Speaking で5.5をマークした、実際の受験者の会話例があります。参考に以下のリンクをご覧ください。

リンク:IELTS Speaking test sample – Part 3 (Ali, Band 5.5) by IELTS official

 

仕事しないなら英語力は必要ない?国際結婚などの場合は?

ビザを取るために、英語力の証明が必要ない場合もあります。

まず私自身の場合は、最初、夫の留学ビザにのっかる形で、同じ「留学ビザ」のステイタスでパースに入国しました。その時は、IELTSの結果は必要ありませんでした。
また、現在は夫の457ビザ(ワークビザ)に付帯する形でビザを保持していますが、その時もIELTSは必要ありませんでした。

あるいは、子ども達の留学が目的で、親がガーディアンビザの場合も同じ(必要ない)かと思います。

また、国際結婚などでパートナーがオーストラリア人のため、こちらに住む場合は、ビザ取得のために英語力の証明は必要ないようですね。

 

ただし、たとえばパートナービザでオーストラリアに住む場合も、やはり一定以上の英語力がないと、生活に支障をきたすことは十分考えられます。
そのため西オーストラリア政府は、英語力が足りない永住者向けに、無料の英語スクールを開催しており、新たに永住者となった人は通うことが推奨されているようです。

また西オーストラリアの場合、国際結婚などでパートナーが永住ビザを取る場合、IELTS4.5以上を証明することで、ビザ申請費が安くなります。

 

つまり、オーストラリア政府が考える、「外国人が英語圏の国に住むために必要な、最低限の英語力」というのが、だいたいIELTS4.5~5程度、と考えられるのではないでしょうか。

ちなみに、IELTSのスピーキング4.5よりも低いって、どんなレベルなのか???

以下のリンクは、スピーキング3.5 の例です。

リンク:Band 3.5 – IELTS Speaking test sample – Part 3 (Harry) by IELTS from IDP Education

話の途中で頻繁に黙ってしまう・語彙の多さは良いが、文法は乏しく、シンプルな文しか使えない・発音にイントネーションやアクセントが少なく、単語の終わりをしっかり発音しないため、理解しづらい  などが、スコア3.5の理由だそうです。

 

まとめ

「海外に住む」と考えた場合、どのくらいの英語力が必要なのか、、、なかなかイメージしにくいと思います。

実際には、冒頭にも書いた通り、生活スタイルによって必要な英語力もさまざまです。

海外でも、日本人向けのビジネスの他、日本人会のような、在外日本人が助け合ったり交流するための会などが存在する都市も多いです。

駐在で一時的に海外に住むなど、期間限定の滞在であれば、特段英語がしゃべれなくても、生活していくこと自体は可能だと言えるでしょう。

 

ただ、現地のローカルコミュニティに溶け込んで生きて行く、というレベルを考えた時、やはり英語力は必要です。

もちろん、これまでも書いてきたとおり、ネイティブのようにペラペラでなくてはならないというわけではありません。

でも、ペラペラでないなりに、どの程度話せればよいのか?

ということについて、イメージを伝えられたらよいな、と思って書きました。

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