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海外で歯医者に行く!英語で受診するために必要な用語と例文。

英語での言い方

この何か月か、家族が立て続けに「歯のトラブル」に見舞われていまして……。

 

夫がずいぶん昔に治療した虫歯の詰め物が取れてしまい、悪くなっている部分を治すためにしばらく歯医者に通っていました。

その後、娘が「歯ぐきが腫れる」というので、歯医者で検査してもらったところ、やはり以前治療した虫歯が悪化しており、しばらく歯医者に通っています。

さらに、息子は学校の歯科検診で、やはり以前治療したところの詰め物が取れてしまっていて、かなり悪化していることがわかりました。そのため何度か歯医者に通いました。

そしてようやくみんなの治療が一段落してきた頃、

「なんか、歯が痛い……。」

 

 

 

早速歯医者の予約を入れて、虫歯を治してきました!

 

そんなわけで、このところ歯医者さんと英語で話し合うことがたびたびありました。

奥歯って何て言うの?

歯ぐきって?

乳歯は?永久歯は?

英語だと、歯科医との会話に出てくる簡単な単語でも、意外と知らないものが多いなーと、気づかされました。

 

歯医者なんて、できれば行きたくないところですが、どんなに気をつけていても歯のトラブルは避けられないことがあります。

虫歯以外にも、親知らずのせいで口の中が腫れたり、けがで歯が欠けたり。

そんな時、海外にいると、英語で症状の説明ができないと困ります。たとえ流暢な英語ではないとしても、何が起こったのか、どこがどう悪いのか、それなりに説明する必要があります。

また、だいたいでも、歯科医の説明が理解できないと、困りますよね。

 

というわけで、今回の投稿では、「英語で歯科医にかかる時、知っておくと便利な、歯に関する単語や表現」を、例文を交えて紹介したいと思います。

専門的な用語が覚えられなくても、これらの単語や表現を知っておけば、日常会話にももちろん役立つこと間違いなし!です。

 

歯の基本的な用語と表現

歯医者にかかる時、必ず出て来るであろう言葉と言うのがあります。

ここでは、知っておくとよい、簡単な「歯に関する英単語・用語」を紹介します。

これらの単語を知っておけば、症状を説明するのに役立ちますし、お医者さんの簡単な説明を理解するのに役立ちます。

日常会話レベルの知識としても、知っておくとよいです。

 

 日本語  英語
歯の種類と、歯に関連する名詞
歯医者・歯科医 dentist(人・歯科医)

dental clinic(歯のケアをする病院)

tooth

※複数形は teeth

乳歯 baby tooth
永久歯 permanent tooth

または

adult tooth

前歯 front tooth
奥歯 back tooth

または

molar(臼歯の意味)

上の歯 upper tooth
下の歯 lower tooth
親しらず wisdom tooth
歯ぐき gum
あご jaw
神経 nerve

 

※特に「歯の神経」という時は、

dental nerve

または

nerve in my tooth

唾液 saliva

spit, spittle(口語で「つば」)

歯のダメージの種類
虫歯 cavity(一般的に虫歯)

tooth decay(専門用語)

tooth bug(子ども用語)

bad tooth(漠然と「悪い歯」)

歯の痛み toothache
神経が死んでいる歯 dead tooth
ひびが入った歯 cracked tooth
欠けた歯 chipped tooth
ダメージを受けた歯

(欠けた、割れたなどを含めてざっくりと)

broken tooth
知覚過敏、歯がしみること sensitive tooth(しみる歯・知覚過敏の歯)

tooth sensitivity(歯が過敏=知覚過敏)

歯に関する動詞
歯を抜く pull out the tooth

pull the tooth

take out the tooth

take the tooth out 

など。

※専門的に「抜歯」は、

tooth extraction

歯が抜ける(※歯が主語) The tooth come off.
歯を磨く brush  my/your/…one’s  teeth
口をすすぐ rinse  my/your/…one’s  mouth
歯磨きに関する単語
歯磨き tooth brushing
歯ブラシ toothbrush
歯磨き粉 toothpaste
デンタルフロス・糸ようじ dental floss
歯科検診 dental checkup

(文脈で歯の検診とわかる時は、単にcheckup とも)

(歯医者で行う)歯の掃除 teeth cleaning

(文脈で歯の掃除とわかる時は、単にcleaning とも)

フッ素 fluoride

 

例文)

My upper right back tooth hurts.

右側の上の奥歯が痛いです。

 

My teeth are sensitive to sugar.

甘いものを食べると、歯(複数)がしみる。

 

This tooth is too bad, the nerve is dead.

この歯はとっても悪くなっていて、神経が死んでいます。

 

I had my lower left and upper right wisdom teeth pulled yesterday.

昨日、左下と右上の親知らずを抜いた(歯医者に抜いてもらった)。

※ have something ~ed(過去分詞) で、「(物)を~してもらう」。

 

その他、「痛みの英語表現」については、以下の過去記事をお読みください。

痛い時、英語では何て言うの?表現の種類と例文。
海外旅行でも、留学でも、いざと言う時英語で言えないと困るのが、痛い時の言い方。「痛い」「痛かった」「痛みがある」「痛めた」…英語ではどういう言うのか?を、例文とともに、わかりやすくまとめました。

 

「虫歯を治療する」何て言う?

「歯を治療してください」「歯医者で虫歯を治した」などと言う時、英語ではどんな表現があるでしょうか?

 

一般的に、

 

「歯科治療」= dental treatment

「虫歯治療」= cavity treatment

 

と言う言葉があります。

 

が、会話の中で「虫歯を治療する」という場合は、主に fixrepair という動詞を使います。

例文)

I just had my cavity fixed.

ちょうど虫歯を治したところだよ。

 

The dentist repaired my cavity yesterday, so it doesn’t hurt anymore!

昨日歯医者で虫歯を治してもらったから、もう痛くないよ!

また、

 

「歯をけずる」 = drill  (名詞はdrilling)

「歯の詰め物をする」 = fill (名詞は filling)

 

と言うので、それらの表現を使って、

 

 

If you have a cavity, the dentist has to drill and fill it.

もしも虫歯があったら、歯医者さんで削って詰めてもらわないと(虫歯を治療してもらわないと)。

 

 

と言ったり、あるいは単に「歯医者に行く」という表現でも、文脈によっては「歯の治療をする」ことを十分に伝えることができます。

 

If you think you have a cavity, you should see the dentist as soon as possible. If the tooth gets infected, it has to be pulled out.

もしも虫歯があると思ったら、直ちに歯医者へ行くべきだよ。歯が感染を起こしたら、抜かないといけないよ。

 

 

ちなみに、虫歯とは、ある種のバクテリアが、砂糖を元にして酸を作り、その酸によって歯が溶かされることによっておこります。

この症状を tooth decay と呼び、それによって穴が開いてしまっている状態が cavity となります。(実際の会話では、厳密に使い分けなくてもOKですが)

この状態が進むと、歯の内側に菌が入り込み、歯の根っこや歯ぐきなどに infection(感染)を起こします。

このように、歯が感染を起こしている状態を、abscess と言います。

この状態でさらに悪化すると、歯が死んでしまう(dead tooth)ことになります。

さらに、菌が他の箇所にも移ってさらなる虫歯の原因になったり、ヘタをすると周辺の器官や脳などに移って重症化することがあるそうです……。

そのため、永久歯であれば、歯の内側を深く削って、抗生剤を注入し、菌を殺した後で filling (詰め物) をする、という治療を行います。この治療を、英語では root canal treatment (根幹治療)と言います。

これも不可能なくらい歯が痛んでいる場合、または乳歯の場合は、tooth extraction(抜歯)になるでしょう。

 

ちなみに、うちの家族のケースですが、冒頭で書いた通り、過去に虫歯(奥歯)の治療を行った箇所が、詰め物が取れてしまったために悪化・感染が進んだケースや、詰め物の下が(治療がしっかりできていなかったのか?)感染が進んでおり、abscess になってしまったケースがあります。

これにより、夫と娘がオーストラリアで root canal treatment を受けましたが、気絶しそうなほど高額でした……。(一か所で、100ドル札が20枚くらいはふっとびます)

 

レントゲンと麻酔

日本ではそれほどでもなかったと思いますが、オーストラリアでは、虫歯の進行を検査するために、レントゲンを撮ることがあります。

また、虫歯の治療の際に、一日で終わる程度の治療でも、麻酔を使いますね。

日本では、よほどひどい虫歯や、歯を抜く時以外は、麻酔ってほとんど使わなかったような気がします。

こうした、「レントゲン」や「麻酔」の言い方も、覚えておくと慌てずに済みます。

日本語 英語
レントゲン x-ray

※歯科治療に限らない

麻酔 anaesthesia(イギリス英語)

anesthesia(アメリカ英語)

局所麻酔 local anaesthesia
全身麻酔 general anaesthesia

※歯科治療では使われることはほぼないと思いますが……

麻痺させる(動詞)

麻痺している(形容詞)

numb

※発音注意

注射 injection

 

anaesthesia という単語は発音が難しいですが、万が一聞き取れなくても大丈夫。こちらがわかっていない場合、お医者さんは、

 

First, you have an injection on the gum which makes you numb.

最初に、感覚を麻痺させる注射を歯ぐきに打ちますよ。

 

のように、言い換えてくれます。

この numb という言葉は、「麻酔で感覚をなくす」「麻痺させる」という意味です。

「麻酔が効いてる?」「しびれている?」という時、

“Numb?”

と聞かれたりします。この単語は覚えておくとよいです。

 

まとめ

最後に、オーストラリアの「歯医者事情」を少しだけ紹介します。

 

オーストラリアでは、歯医者の治療費が高い!

たとえば、私が今回受けた、軽い虫歯の治療。一か所につき、約$160(1AUD=約85円として、だいたいざっくり1万3~4千円くらい)。これはあくまで歯一本の値段なので、虫歯二本なら倍……です。

 

しかも、オーストラリアの国民健康保険のような制度(medicareと呼ばれる)は、歯科治療には適用されません。つまり、すべて自費。

※西オーストラリア州では、17歳以下の子どもには、歯科検診と基本的な治療については、無料で受けられる制度があります。

 

日本では、軽い虫歯の治療だと、健康保険が適用されるので、個人の支払いは1500~3000円くらいで済みますよね。ありがたい制度です。

 

まあ、そのため我が家は、歯科治療がカバーされる民間の保険に入っています。

今回はそれが部分的に適用され、私の虫歯治療については、3割負担で済みました。

また、こうした民間保険に入っていると、一年または半年の歯科検診とクリーニングが無料で受けられます。その保険会社と提携している歯科医に行かないとダメですが、こうしたサービスはいいな、と思います。ただ、月々の保険料も高いのが……つらい。

 

はぁー。虫歯にならないように、しっかりと歯磨きや食事管理をやらないと!

海外生活では健康管理が、本当に重要です。

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