日本人は英語が苦手?話せない?英語指導のプロが語る理由とは。

英語の勉強法

日本人の英語学習について、飽きるほどよく言われる(笑)のが、

「日本人は英語が話せない」

「日本人の英語力は低い」

「日本人は英語が苦手」・・・。

学校教育では、必死で単語やスペルや文法を覚えてきたのに、いざ海外の人と英語を使ってコミュニケーションしようとすると、英語がうまく話せなくて悲しい・・・という思いをする人は多いでしょう。

一方、ちまたでは「日本人の英語は海外では通じない」とか「日本人の英語の下手さをネイティブは笑っている」などなどという言説を耳にすることは多いです。

そもそも英語を話した経験もなく、「私は英語が得意!」と自信満々でもない人にとっては、「ネイティブに通じる英語」は途方もなく遠い存在に感じるでしょう。

あー、日本人って、世界の中でも『英語ができない』のかなぁ・・・。

 

でも!

私自身、40代でオーストラリアに来て、初めて「ネイティブの英語」に触れるようになり、英語を少しずつ学んでいます。もちろんネイティブレベルとは程遠いけれど、完璧じゃなくても意思疎通できることはずいぶん増えました。

英語圏に住む日本人は、やはりみなそれぞれ、英語を使って暮らしています。

 

本当に「日本人は英語ができない」んでしょうか・・・?

日本人は特別に「英語ができない」の?

もしそうなら、その理由は???

 

日本で英語を学ぶ人々にとって、この問いは気になる部分かもしれません。

でも、ちまたで流行ってる『あおり』じゃなく、冷静で客観的な意見が知りたいなー・・・と私は思いました。それによって、イメージ先行の「英語ペラペラになる方法」ではなく現実的な「英語が上達するための勉強法」を知ることができるのでは・・・と考えたからです。

今回はその点について、英語指導のプロフェッショナルに話を聞いてみることにしました!

 

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話を聞いたのは?

今回話を聞かせていただいたのは、Mr. Jake Hudson

ジェイクさんは、西オーストラリア出身で、現在はパース在住。日本人の奥様Mayumiさんと『Perth Working Holiday & Tour』を運営しながら、英語教室を開いています。パースで15年以上、日本人の大人を対象に、英語を指導してきた実績があります。

Perth Working Holiday & Tour 公式ウェブサイト

生徒さんは、パースに滞在中の留学生やワーホリの若者、駐在で来ている会社員、国際結婚のママさん、移住をめざして来た人・・・さまざまだそうです。当然、バックボーンも英語レベルも多岐に渡ります。

ジェイクさんは、言語学を専門的に勉強しています。そのため、「言語を学ぶ」発達の過程をふまえての、大人の人外国語を学ぶ時の特徴やポイント』を配慮したレッスンを行っています。

また、ご自身も若い頃、日本に3年住んだ経験があり、一年間は上智大学に留学して言語学を学んでいたとのこと。そのため、日本語によるわかりやすい指導をしてくれます。さらに、日本人特有の価値観や、日本の文化、ライフスタイルなどについても、たいへん理解が深く、日本人に効果的な「英語の授業」を行っています。

パース在住の日本人の間では、ジェイクさんのレッスンは「わかりやすい!」と評判で、とても人気です!

ジェイクさん(右)。パースワーホリの事務所でお話を聞きました!

 

実は私自身、2年ほどジェイクさんの英語レッスンを受けていました。(今は私の生活が忙しくなってしまったのでお休みしていますが)常に、私の英語レベルに合わせた学習内容を組んでくれ、ムリなく少しずつ英語力を広げてくれたと感じています。

ジェイクさんの授業では、「英語は決してマジックではない!」と思う事ができ、地道な勉強を続けていくことで英語レベルが上がっていく、ということを実感できました。

私自身、英語の指導者としてたいへん信頼している方です。

 

 

これまで「英語ネイティブ」として、たくさんの「日本人の大人・社会人」に「ネイティブ環境で通用する英語」を指導してきたジェイクさん。

今回は特別に時間を取って頂いて、「日本人の英語学習」論について、話を伺いました!

 

「日本人は英語がヘタ」なの?

まず、単刀直入に「日本人は英語を学ぶのがヘタなの?」「日本人はそもそも外国語を学ぶのが苦手なの?」ということについて聞いてみました。

 

ジェイク:

「それはありません!」

「それは、言語を知らない人の意見だね~」

 

おお~、キッパリ!

 

ジェイク:

「もちろん、日本語と英語は離れている(※筆者注:言語上の距離のこと。構造の違いが大きいということ)というのはあります。英語と日本語では、動詞や目的語の順番も違いますし。たとえば、自分がドイツ人だったら、英語を学ぶのはカンタンでしょう。でも、それに比べたら、日本人が英語を学ぶのは難しい。逆に日本人が韓国語を学ぶのは簡単です。韓国語と日本語は似ているから。」

「でも、日本人だから他の国の言語を学ぶ能力が劣っている、ということは、ありません。

 

ふむ。。。では続けて、疑問をぶつけてみました。

「ではなぜ、日本人は学校で中学高校と英語を勉強しているのに、英語が話せないのでしょうか?」

 

ジェイク:

「それは、日本で勉強している人には当てはまる話ですが、留学生などは、(ちゃんと)話せるようになってきますね。」

 

そっか。。。やっぱり海外に行って『英語が話せる』ようになっている人はたくさんいるんですね。

 

ジェイク:

「日本の高校の英語の授業は、『英語を話す』こととほとんど関係していない。だから日本の高校生が英語を話せないのは、当たり前よ。」

「まず、学校で英語を勉強する目的が、『英語で楽しく会話する』ことじゃないですよね?

大学に入るためデキル学生とデキナイ学生を振り分けるため学力を示すための勉強でしょ?」

「また、日本に住んでいる中で、ある程度英語が読めないと困ることもあるでしょう。でも、話せなくて困ることはあまりないですよね。そのため、学校教育では『英語を話せるようになること』が重要視されていないのでは。」

 

学校で英語を学ぶ目的が、「英語を話せるようになる」ことではなく、「よい成績を取ってよい大学へ進学する」こと・・・という指摘は、核心をついてるんじゃないかと思いました。

日本の教育を受けてこなかったジェイクさんだからこそ、見えることかもしれません。

 

ジェイク:

「今の大人(20代、30代…)の人にとって、高校時代の英語学習の影響は大きいと思うんです。『現在完了進行形なんたら』とか、難しい文法を覚えられないと、英語ができないよ、というふうに教えられる。そのため、塾などで文法を勉強する場はたくさんあります。」

「でも、英語をマスターするには、文法、話すこと、書くこと、読むこと、、、さまざまなスキルが必要で、それぞれがどのレベルにあるかは、だいたい経験(どれだけ経験を積んだか)によって決まるんです。

日本の社会人の人は、『自分の耳で英語を聞き取って、自分の口で英語を返す』という経験はほとんどない。だから、それがちゃんとできない、というのは、当たり前です。」

 

こうして聞いていると、「日本人は云々・・・」という以前に、私達が英語が話せないのは、「論理的にごく必然」というか、本当に「当たり前」のことに思えますね(苦笑)。

つまり、日本人には、単純に「英語を話す」という経験が少ない、ということ?

 

ジェイク:

「そうですね。(言語学習は)運動と同じように、経験を増やせば増やすほど、できるようになってくるんです。」

「文章を読んで書く、という経験は、皆さん(学生の時に)多く経験しているので、ある程度できると思います。」

「大人の人が英語を上達するためには、話す機会を増やすのはよいですよ。」

 

「英語を話す機会を増やす」ことが、英語上達には欠かせない!ということがわかりました。

逆に言えば、英語を話す練習をする、そういう機会を増やすことで、英語を使う能力は確実にアップしていけると言えるでしょう。

 

では、どうやって「英語を話す」機会を増やせばよいか?

また、ただ機会を増やすだけではなく、しっかりと自分の言いたいことが言えるようになるためには、どんな勉強法が良いのか?

といったことを、次回のインタビューで伺います。

 

まとめ

よく言われる「日本人は英語が苦手」

特に、他の国の人達はガンガン英語を学んで世界へ出て行っているのに、日本人は英語がヘタなので世界に出て行けない・・・的なことは、ネット上でも本当によく目にする意見です。

でも今回、英語ネイティブとして、パースで色んな大人の日本人に英語を指導してきたジェイクさんに話を聞いてみて、「日本人だから特別に英語がヘタ」というわけでもない、ということがわかりました。

「英語で話す経験をしていないから、話せない」というのは、とっても明快で、納得のいく意見ですよね。

実際にオーストラリアに来て、英語が上達している日本人も、たくさんいるのでしょう。

こうしてジェイクさんのお話を聞いてみると、「英語ができる」「できない」を分けるものというのは、ブラックボックスのように「不思議な何か」があるのではなく、それはもう単純に、経験を積んだか、練習をしたか、、、という、誰にでもわかる要因があるだけです。

 

ただ一つ思ったのは、日本の学校教育が「英語をしゃべれる日本人の教育」につながっていないことだけは、ハッキリと言えそうです(汗)。

それは日本の英語教育のとっても残念なところですが・・・

 

しかし、だからといって「英語が話せるようにはなれない」わけではなく、学校教育の外でも、自分から色んな機会を求めて勉強していくことが、大切なのではないでしょうか?

学生であろうと社会人であろうと、自分からチャンスを作り出して学んでいく姿勢こそが、英語上達の確かな道といえるのではないか、と思いました。

この続きは、以下の投稿をご覧ください!

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