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英語が上手くなりたい?上手くならないと悩んでる?3つのヒントで解決!

英語の勉強法

英語が上手くなりたい、という思いは、多くの日本人が漠然と持っているでしょう。

日本人の場合、英語の読み書きはある程度学校で勉強しているので、英語が上手くなりたいと言った場合、やはり「英語が話せるようになりたい」という意味がほとんどだと思います。ものすごく難しいことが言えなくてもいいから、簡単な挨拶をしたり、相手の質問に答えたり、自分の気持ちが伝えられるようになりたい……。そんなふうに考えて英語を学び始める人が、多いのではないでしょうか。

ところが、一年経って、二年経って……。「なかなか思い描いたような上達が実感できない。英語ってやっぱり難しいなぁ~。私には無理だ。」と思って挫折してしまう人も、少なからずいるのでは?特に、日々英語を勉強してきたのに、実際に海外の人と英語でしゃべってみた時、なかなか思うように意思疎通できなくて、そこで心が折れてしまう人も多いかと思います。

「ある程度は英単語も覚えた、英文の組み立て方はわかる……。でも『英語らしい発音で上手く話せない』『相手とかみ合う会話ができない』」というのが、英語が上手くなれないと感じる原因かもしれません。

そこでこの投稿では、英語らしい発音を身につけ、テンポよく英語で話すために必要なことと、そのための3つのヒントを、私自身の経験から紹介したいと思います。

自分のなりたい海外セレブの発音をまねる

複雑な長文を流暢にしゃべることはできなくても、短いセンテンスをわかりやすい発音で言えるだけでも、かなりスムーズにコミュニケーションできるようになります。

ですが、ネイティブに通じる発音を、どうやって身につけたらいいのでしょうか?

もちろん、正しい発音の身につけ方も、色んな方法があると思います。個々の母音・子音のしくみを知り、正しい発音を練習することも大切です(「フォニックス」の練習はそういうものですね)。

しかしながら、英語の発音と言うのは、「個々の音の問題」だけではありません。単語と単語が組み合わさった時の、全体的な音の抑揚発音の流れ、の特徴を知ることも大切なのです。

これは、日本語とは全然別の「音」を知り、自分の発声として取り入れていくことなので、たとえば電子辞書やアプリで個々の発音を正しく覚えるだけでは、身につかないんですね。

それに関しては、フレーズごと、ネイティブの発音をコピーすることが、よい練習になります。

ただ、何をお手本にするか?というところを間違うと、なかなか上達できないかもしれません。たとえば、私の場合は女性話者なので、男性のネイティブ話者が話している英語を真似ようとしても、うまくいかないんですね。自分が同じようにしゃべるところを、イメージできないんです。真似るなら、自分と声のトーンやキャラクターが似ている(と自分で思う)人を選ぶ方がよい、ということがわかりました。

 

たとえば、日本でも大人気、日本好きでも知られるアリアナ・グランデが、日本に来日した時のインタビュー動画を紹介します。小柄でかわいらしく、フレンドリーな彼女。自分の意志をしっかり伝えながらも、相手へ感謝の気持ちを率直に表現する気配りも感じさせます。アリアナのようになりたい(見た目ではなく、雰囲気として)女性ならば、まず彼女の発音(話し方)を真似てみるとよいかもしれません。

インタビュー動画は全編10分近くありますが、ここでは、最後の2分ほどで、アリアナがインタビュアーからプレゼントされた福袋を開けるシーンをピックアップします。

ARIANA GRANDE Interview in JAPAN(Exclusive) アリアナ・グランデ 初来日インタビュー|tvgroove

この部分だけでも、

“What is that?”

“Thank you so much!”

“I love this!”

“That’s amazing!”

といった、驚きや喜びを表す短いフレーズがいくつも使われています。まずは、こういった本当に短いフレーズを、アリアナがどんなふうに言っているか聞いて、完コピするつもりで言ってみましょう!実際は、もちろん一人一人違う声なので、完全に同じにはならないのですが、声の出し方やイントネーション、話すスピード、等のイメージをつかむことができます。

「自分の発声が、日本語を話している時と英語を話している時では、変わっている」ということに気づけるとよいです。慣れてくると、他の英単語や英語フレーズにも応用できるようになります。

ちなみに、このインタビュー動画全編では、これ以外の場面でも、

(”How are you?” と聞かれて)”I’m good!”

“This is my first time in Japan.”

“I got to go to a cat cafe.”

“I love here. It’s beautiful.”

など、短くて一息で話せる、でも英語の会話ではよーく出てくる文を、アリアナがたくさん話しています。

ちなみに、cat cafe の発音は、「キャットカフェ」とは全然違って聞こえると思います(笑)。ぜひチェックしてみてください。

 

このように、自分が近いと思う(またはなりたいと思う)キャラの有名人の英語を真似るとよいです。
映画を見る時も、自分が好きな(近いと思う)俳優さんの出ている洋画を見て、しゃべり方を真似るとよいです。

ひとつ注意点は、長い英文は聞き流すこと!

まずは、上に挙げたような、本当に短い文で取り組むことです。たとえば映画だったら、本編の大部分は長いセリフで、特に英語初心者は一回聞いただけでは理解できないようなものだったりします。が、それは流して聞いておく。ただそれでも、文の終わり方、区切り方、文の抑揚のつけ方、などを耳でなんとなく感じ取ることができるでしょう。

その中で、自分が聞き取れるくらいの短い文をみつけたら(たとえば “Thank you.” “That’s great.” など)、その俳優さんの言い方をイメージして、真似てみる、という感じです。そうして感じがつかめてきたら、自分自身の英語を話す時に応用していくことができます。

 

英語らしい表現を知る

もうひとつ大切なことは、「英語らしい表現を知る」ことです。

英語らしいとは……。日本語にはないけれど、英語ではよく使われる表現、というものがあります。

 

たとえば、

「電車に乗り遅れた。」

という時、なんていうでしょうか?日本語の発想で英語を話そうとすると、

“I was late to get on the train.” . . . ?

でも、英語ではこのような時、

“I missed the train.”

と言います。miss という動詞は、(いくつか意味がありますが)特にバスや電車、飛行機などの乗り物に「乗り遅れる」「乗り損ねる」という意味で使われるのです。

 

また、たとえば、何かの使い方を人に説明したい場合、

「実演してお見せします。」「実際にやって見せます。」

と言いたい時は、どう言うでしょうか?

英和辞典で「実演する」と引くと、demonstrateperform が出てきます。が、日常的な場面で、「ちょっとやって説明する」、というシチュエーションには合いません。こんな時、一般的な会話では、

“Let me show you (how to do it).”

“I’ll show you (how to do it).”

の方が、より違和感のない英語に聞こえます。

 

英語の場合、単語の語彙を増やすことも言うまでもなく重要ですが、こうした「英語ではこういう時、こういう単語を使ってこういう表現をする」という知識を増やすことが、英語が上手くなるためには欠かせないのです。

このブログでは、できる限りそうした表現を取り上げていきたいと思っています。過去記事の中では、たとえば、

ネイティブ英語で使われる!「日本語にない」意味の単語と表現集。
英単語は、必ずしも日本語と対応しているわけではなく、「この英単語はこんな場面を言い表すのに使われる」ということを知らないと理解できない英単語があります。日本語で理解しにくいdeserve, offer, indulge, demanding, struggle,different について説明します。
「英語に直訳できない定番の日本語」を英語らしい表現にしてみた
日本語の会話には欠かせない言葉だけど、英語でうまく言えない!そんな言葉の代表格、「おつかれさま」「お世話になりました」「よろしくお願いします」「しょうがない」「反省しなさい」「久しぶりだなぁ」を、英語らしく言う方法と、気をつけるべきポイントをまとめました。
英語で「している」は進行形だけじゃない!ネイティブの表現を知ろう。
英語で「している」という時は、現在進行形「be + ~ing 」にする、と学校で習いました。ですが、日本語では「~している」と言うのに、英語では進行形を使わないで表現する場合があります。よりナチュラルな英語っぽい言い方のために、知っておくべき知識を紹介します。

などは、「英語ならではの言い方」を紹介した記事です。

他に、日本にいながらこのような言い回しを覚えていく方法としては、英語の映画海外ドラマ海外YouTuberの動画を見る、あとは海外の人のSNSをフォローする、などが役立つでしょう。

 

ポジティブな表現を心がけよう

ところで、英語と日本語では、よく知らない相手と会話する時の「テンション」みたいなものも、異なります。

日本人はどちらかというと、何でも謙虚で控えめに言う習慣がありますよね。自分のことも、家族のことも、あまり褒めないし、「いやーたいしたことはないですよ。」「欠点の方が多いですが。」みたいにいいがちですよね。また、たとえばどこかに旅行に行って楽しんだとして、よほど仲がいい相手でない限り、「すっごくいいところだった!とっても楽しかった!」とは言わないですよね。「家族が行きたがったから、しかたなく……まあ景色はよかったけど、何にもないところでしたよ。」みたいな感じでいいがちじゃないですか???

でも英語圏では、他人に対してそういった「自分や身内を下げる」言い方をしたり、「物事を必要以上にネガティブに表現する」みたいな習慣がありません。

特に相手が初対面のような、親しい間柄でない人の場合、いきなり自分や自分の家族を悪く言うようなことはないし、「自分はこれができない」とか「これが下手」とか言うこともありません。私の経験上、とりあえずよく知らない相手との軽い会話では、ポジティブなことを話すよう心掛けた方が、会話は上手くいくように思います。

 

たとえば、海外の人と英語で話す機会がある!となった場合、日本人が一番最初に言いたくなってしまうことが、

「私は英語が上手くありません。」

みたいなことではないでしょうか?

「英語が苦手です」「英語が上手くないです」どういえばいい?
英語でコミュニケーションする時、自分の英語がうまくなくて、聞き取れなかったり通じなかったりして気まずい思いをすることがあります。そんな時「英語が苦手です…」ってどう言う?そもそも言った方がいいの?私自身が40歳で英語圏に移住した時の実体験を元に解説します。

 

また、たとえば海外にホームステイに行って、まず挨拶に、

「ご迷惑をおかけすると思いますが、すみません。」

と言おうとする人も多いかもしれません。

 

これは、私達日本人からすれば、相手を煩わせたり手間をかけさせることへの心配り、なのですが、英語文化ではこのような表現は、あまり良い意味に受け取ってもらえないようです。

例えば英語が上手くなくて、相手と上手なコミュニケーションを取れる自信がないとしても、まずは相手との会話に飛び込んで、自分の精一杯で会話していく。そういう前向きな姿勢の方が、相手との会話もいい雰囲気になるし、実際に自分の英語も上達します。もしも、会話が進む中で、文脈に応じて、自分がまだ英語に慣れていないことを伝えたいなら、“I just started learning English three months ago.” とか、“Sorry, my English isn’t good enough!” とか、軽く言うのはアリだと思いますが……、相手に気を使わせずに、相手との距離を縮める手段として会話に挟み込むためには、それこそ結構な「英語力・コミュニケーション力」が必要になります。これに気を取られすぎるのはよくありません。

また、相手が何かしてくれたり、助けの申し出をしてくれた時も、素直に “Thank you!” と言った方がよいです。相手に迷惑をかけて申し訳ない、というニュアンスより、『感謝』に意識を置いて、自分なりの言葉で表した方が伝わりやすいです。

 

もう一つ気をつけたいのは、家族や子どものことを安易に悪く言うことも、英語圏の文化では好まれません。自慢まですることはないですが、“She is good at math.” とか、“My son is a good basketball player.” とか言うのは全然アリです。

英語で会話する時は、日本語の環境とはちょっと視点を変えて、できるだけポジティブな会話をするように心がけるとよいです。その方が、英語らしく上手く聞こえます(たぶん)。家族や友人の人柄について話す時に使える、ポジティブな英語表現は、以下の記事にまとめました。

英語で人柄や物事を評価する時に!ポジティブな表現の形容詞13選
英語で「あの人は~な人だ」と人柄を表現したり、誰かの行動や言葉、態度を評価する時に使える、13の形容詞を紹介。「きさく」「親切」から「責任感がある」「思慮深い」まで。英語ならではの表現や、日本語の感覚との違いも解説します。

 

まとめ

英語が上手くなりたい人にも、英語を勉強しているのに上手くなれない、と感じている人にも、役立つヒントを紹介しました。これらは、私自身がオーストラリア生活で英語を学ぶ中で、気づき、やってきたことです。

私が最初にパースに来た時は、英語がしゃべれませんでした。そんな私も、パース生活は今年で7年になります!今でも、英語はわからないことがたくさんあるし、上手く話せない時もたくさんあります。それでも、英語でのコミュニケーションは、以前よりだいぶ楽になりました。それは、自分自身が「英語を話す自分」に慣れてきたのではないか、と思います。英語を話す時は、単に言葉が違うだけでなく、声の出し方が日本語とは変わるし、相手に伝えるものも、もっと大げさに言えば、自分の人格も変わる気がします。英語だと、日本語で話す時よりも、自分のポジティブな面に目を向け、自信を持って話す必要がある、と感じています。

英語の勉強を続けても、上手くなった実感を得られず、やめたいと思う時もあるかもしれません……。が、学んだことは必ず自分に返ってくるので、焦らずにコツコツと続けていきましょう!

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