英語の履歴書(レジュメ)の書き方、ポイントを徹底解説。

海外で仕事・移住

私事ですが、昨年はプログラミングの勉強をしつつ、ぼちぼちと求職活動をしていました。私は日本で、元プログラマーとして働いていましたが、ブランクが長かったため、2年前から新しい分野を学び直しました。そのため、私自身は「ジュニア」のポジションで始めたかったのですが、出ている求人は経験豊富なシニア(経験5~10年以上)のスキルを求めるものが多く、企業の採用担当者とやりとりをし、インタビュー(面接)も何度か経験し、トライアルまで進んだところもありましたが、残念ながら採用には至りませんでした。

ただ、レジュメ書きから面接、現場でのトライアルまで、一通り経験出来たので、それは昨年の大きな収穫だったな、と思っています。

家族のことも考慮しなければならないので、方向性を考える上でもよい経験となりました。それをふまえ、今年はもう少し違う分野の技術も学んで、機会を広げていきたいなー、と思っています。

 

私の海外就活は、「履歴書」を書くことから始まりました。海外では、履歴書のことはレジュメ(Resume)または CV と言います。

(一説によると、Resume の方がコンパクトで、応募する職務に大きく関連する経験のみを1ページにまとめたもので、CV は過去の業務内容などについて、より詳しく書いたものだそうです。概して、アメリカでは Resume が、オーストラリアは CV が一般的なようです。私自身は書ける内容(経験)が少ないので、Resume スタイルに近いです。)

しかし、英語の仕事の応募に必要な『レジュメ』は、単純に履歴書や職務経歴書を英訳しても、うまく仕上がりません!やはり英語圏の採用の文化に合わせて、適切に自分の経験やスキルを伝える必要があります。最初はレジュメを書くのにものすごく悩んだ私ですが、だんだんポイントがつかめてくると、書くのも苦じゃなくなりました。

また、私がプログラミングを学んでいたオンラインコース(Udacity)では、キャリアアドバイスも含まれており、レジュメの書き方のコースがあったり、実際に添削もしてもらいました。

そこで、今回は、私自身がそこから学んだこと、受けたアドバイスや、実際にリクルーターとやりとり……から学んだ、「英語でのレジュメの書き方のポイント」を、シェアしたいと思います!

 

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日本の履歴書との大きな違い

これはすでに知られたことだと思いますが、英語のレジュメは、日本の履歴書のように、決まった「用紙」がありません。そのため、フォーマットから自分で決めて書きます。ただ、フォーマットがないといっても、書くべき項目はだいたい決まっているので、それを盛り込んで、見やすくまとめます。”resume template” で検索すると、いろんなサンプルが出てくるので、参考にするとよいです。

デザインは、「カラフルで、配置に凝ったデザインが目を引く」という意見もあれば、「2色以下、1列のシンプルなデザインがよい」という意見もあります。どちらがよいかは、職種や採用文化によると思いますが……、電子ファイルでの応募の場合、リクルーターが見る前に、ATSというソフトウェアでスキャンされ、キーワードをチェックして振るい落とされるそうです。不要な画像が入っていたりすると、ATSで読みこぼされてしまうらしいので、それを考えると、シンプルなフォーマットの方がよいそうです。また、リクルーターは1枚のレジュメを6秒で読む(!)と言われているので、視線があちこちに飛ぶより、上から下に読み進められる方がよい、とも聞きました。そんなわけで、私はシンプルなフォーマットを採用しています。

日本の履歴書には、「年齢(生年月日)」「性別」「住所」「配偶者の有無」などの個人情報を書きますが、レジュメでは書きません。個人情報として必要なのは、氏名連絡先です。また、日本では顔写真を添付しますが、オーストラリアやアメリカでは不要です。

 

レジュメの基本構成とテンプレート

レジュメの基本的な構成は、以下のような感じです。

項目 必須/オプション 内容
ヘッダ 必須 自分の名前と連絡先。
Objective オプション キャリアの方向性の説明。

特に、学生から初めての就活や、ブランクが長い復職、違う業界への転職などの際に有効。

Skills 必須 スキルを箇条書きにする。
Projects オプション 応募する仕事に関連するスキルを習得するために行った、学校での課題・研究や、自主的に行ったプロジェクトなど、仕事以外での活動を書く。

特に、学生から初めての就職、ブランクが長い復職、違う業界への転職などのケースで有効。

Experience 必須 仕事の経験を書く。
Education 必須 学歴を書く。社会人講座、オンラインコースなども、業務に関連すれば含める。

順番は、ヘッダ → Objective → 以下は目的に応じて並べ替えます。(順番の決め方は後ほど)

 

私はこんな感じでレジュメを作成しました。(名前は HANASU(名) EIGO(姓) にしてあります)

クリックで拡大表示します。

レジュメのテンプレートの例

 

以下に、一つ一つの項目について説明します。

 

ヘッダ

書く内容は、

項目 内容
名前(Full name) 名 姓 を大きく書く。
電話番号(Phone number) 携帯でもOK。
メールアドレス(Email) メールアドレス。
居住地域(Location) ざっくりと、都市の名前や地域名
その他のリンク LinkedIn、 GitHub(IT系)、ポートフォリオ、ブログへのリンクなど。ハイパーリンクにする

ヘッダは、自分の名前はとにかく目立つように、ハッキリと!自分の名前が「タイトル」みたいな感じになります。メールアドレス、LinkedIn、その他のリンクは、ハイパーリンクにします。

 

Objective

Objective は、ネット上の多くのテンプレートに載っていますが、実は書かなくてもよいです。

Objective を書くことで、EducationExperience を見ただけでは、「なぜこのポジションに応募してきたか?」がいまいちわかりづらい場合に、自分のキャリアの目指すところ(何を目指してこの職に応募したか)を簡潔に説明することができます。

たとえば、大学でコンピューターサイエンスを学んで、ウェブ開発者として5年働いた人が、新たにウェブ開発のポジションに応募したならば、レジュメを見た誰もが「ああ、この人はウェブ開発者なんだな。」と一目でわかります。この場合は、Objective はなくてもよく、ExperienceSkills に内容を取った方がいいでしょう。

 

一方、私の場合ですが……。

20年前に大学で心理学を学び、その後C,C++プログラマーとして5年ほど働き、出産・子育てでキャリアが途絶えました。長いブランクの後、2年前からPythonと機械学習を学び、さらに過去のスキルを復活したく、C++を再び勉強しました。

 

こんな感じで紆余曲折に満ちているため(笑)、「レジュメでスキルや経験を見るだけでは、強みがわかりづらい。先頭に Objective を書いた方が伝わりやすい。」とのアドバイスを受けました。

そこで、『C++ ソフトウェアエンジニア(Python などの他の言語もできれば尚よい)』という求人へ応募する時は、以下のような Objective を入れました。

A C++/Python programmer with recent education in modern C++/Machine Learning, seeking a software engineer role to utilise coding skills and the knowledge of AI technology.

 

私自身は、全然自分をこんなふうに名乗れるとは思っていないのですが(汗)、それは置いといて……。

こう書けば、レジュメを見る人は、「この人はC++/Pythonプログラマーだ」という認識で、その後のスキルや経験等のセクションを見ていくことになります。

ちなみにこの場合、先に示したテンプレート中の Skills セクションの例は、以下の順番に並べ替えて書きます。

  • C++
  • Python
  • Machine Learning
  • Other technical skills:…

Objectiveは、1つの文で簡潔にまとめます。応募のたびに毎回見直して、必要ならば求人の description に合わせて書き直します。

 

Skills

スキルは、自分ができるスキルを箇条書きにします。求人の description”Skills required:” のように書かれている部分があると思いますが、その中で自分ができるものを、順番に書きます。

その他でポジションに有利と思われるスキルがあれば、得意なものから書きます。

ソフトスキル(社交的、コミュニケーション能力 etc)を含めるかどうかは、いろんな意見があるかと思いますが、私は「書かない」とのアドバイスを受けました。書くべきなのは、

  • 求人の description に書かれているスキル
  • そのポジションに必要(または生かせる)で、特殊なスキル。資格や学習の修了認定経験が必要なものを優先的に書く。

です。

Projects

Projects は、経験(Experience)がすでにあってそれで十分な人は、必要ありません。また、職種によっては適切ではないかもしれません。

プロジェクトを書くとよいのは、プログラマー、ソフトウェアエンジニア、デザイナー、クリエイターなどの職種で、業務経験がない(少ない)人ではないでしょうか(私のように)。応募する役職に当たる知識やスキルを得るために、(仕事ではないけれど)こんなことをしました、と示すことができます。「経歴よりもスキル重視」の職種で、役立つ項目だと思います。

また、仕事での経験の他に、独学でこんなスキルを身につけました、とアピールしたい場合も、Projectsにその内容を書くとよいと思います。

 

私の場合は、プロジェクト欄に、オンラインコースで作ったプロジェクトや、自分で作ったプログラムの中で、応募する職種にマッチするものを2つほど記載するようにしています。

書く時に必要なのは、

  • プロジェクトタイトル
  • ウェブサイトやソースコード(GitHubなど)へのリンク
  • 年月
  • 内容(書き方は、後に紹介する Experience の書き方に準じる)

です。

 

Experience

Experience には、これまでの仕事の経験(Work Experience)を書きます。最近のものから、過去にさかのぼって順番に書きます。

学生だった人など、過去に仕事の経験がない人は、インターンシップやボランティアなどを書きます。ちなみに、学生時代のバイト等は、立派な Work Experience にあたります!英語圏での採用は、新卒であることにメリットはなく、あくまで経験重視なので、何かしら1つは Experience を書いた方がよいです。

それぞれの業務経験について、書く内容は、

  • 企業・組織名
  • 役職名(Sales assistant, cook, software engineer, lecturer など)
  • 仕事の開始と終了時期(年、月。現在も勤務中の場合、“Sep 2012 – present” のように書く)
  • 場所
  • 内容(達成したこと)

です。ちなみに、詳細な企業の住所や電話番号、正社員かバイトか、等は、ここでは書く必要がありません。

内容については、その仕事の中で「達成したこと、成果」を書きます。ポイントは、箇条書きで2~4項目くらいを書く、そして、各項目は “action verb” で始めます。たとえば、こちらの「バリスタのレジュメサンプル(Indeed)」では、

  • Greeted and served an average of 300+ customers daily, providing prompt, personalized, and friendly service in a fast-paced environment
  • Advised customers on coffee blends, roasts, teas, speciality espresso beverages, and artisanal pastries, offering accurate, detailed information about origin and flavor
  • Maintained an organized and tidy café environment by regularly cleaning equipment, espresso machines, tables, and condiment bar

となっています。

すべての項目が “~ed” 形の動詞で始まっていることに注目です!英語圏の採用では、この人は過去の仕事の中で「何を実行し、成果を出したか?」が注目されるとのこと。なので、まず、「~をした」という部分を頭に持ってくるとよいそうです。

もう一つのポイントは、可能な限り「数値」で述べること。上の例でも、”Greeted and served an average of 300+ customers” とあります。具体的な数字がある方が、よりインパクトが強いそうです。

そして、「自分自身がこのように業績に貢献した」、または「会社・チームがこのような成果を出した」、という視点で、達成項目を2~4つ、挙げていきます。

なので、まずレジュメで過去の自分の仕事内容を考える時、まず「私は何をしたか?」に注目し、それによって「どんなことがよくなったか?(自分のスキルの向上、会社やチーム全体への貢献、顧客への貢献など)」を、数値を交えて考えてみるとよいです。この書き方は、Projects のセクションにも応用できます。また、現在仕事をしている場合は、日ごろから、自分のプロジェクトの規模、お客様の数……など、関連する物事を「数値として把握する」よう、意識しておくと、役立つと思います。

 

あと、私は Experience の文を考える時に、以下の “Action Verb List” を参考にしました。これは、「各項目の書き始めに使うとよい動詞」のリストです。英語学習中の私にとって、一番目立つ「文の頭」にどんな単語を使うべきか、はすごく難しい課題でしたが、このリストがとても役立ちました!Cover Letter(レジュメを送る時に付けるカバーレター)や Interview(面接)の際にも、使えました。リンク貼っておきますね。

Action Verb List for Resumes & Cover Letters|Berkeley

Education

Education は、最終学歴(自分の最も高い学歴)を書きます。たとえば、高卒なら高校、専門卒なら専門学校、大卒なら大学、大学院卒(修士)なら大学院……、で、それ以前のものは基本的に書かなくてOKです。(日本の履歴書は、小学校から書きますが)

さらに、応募するポジションに関連するスキルや資格などを取るために、学校に通ったり通信教育を受講した場合などは、それを書いた方がいいです。私自身は、オンラインでプログラミング(機械学習、C++)に関するコースを3つ修了したので、卒業した大学の他にそれらも書いています。

各項目には、

  • 学校名
  • 場所
  • 在籍期間(年&月)
  • 専門、学んだこと

を書きます。

 

書く順番

ヘッダは必ずトップですが、それ以外の項目は、順番は自由です。応募するポジションに対して、自分が「強い・関連性が高い」と思えるものから書き始めます。たとえば、実務経験が充実していて、すでに高いスキルがあるなら、Skills, Experience, Education の順に書きます。もしも学生で、学んだことを生かして仕事を始めたい場合は、Education, Experience, Projects, Skills にします。

先にも書きましたが、リクルーターは短時間しか目を通さないので、相手に「最も伝えたい」ことから書いていく、のが大事なんだと思います。

 

まとめ

ここで紹介した「レジュメの書き方」は、あくまで私自身が採用しているもので、世の中にはいろんな意見があります。リクルーター同士でも意見が違う部分もあると思います。なので、自分がターゲットとする業種やその国・地域の文化に応じて、調整してください。私が受けたレジュメのアドバイスは、アメリカ仕様ですが、オーストラリアはまたちょっと文化が違うようで、私も応募のたびに色々変えてみたりしています。

ただ、レジュメを書く中で私自身が思った、形式などに関係なく大切なことは、「レジュメの中に、自分のキャリアのストーリーを作る」だと思います。

「過去にこういう経験を積み、こういうスキルや知識を身につけて、それをこのポジションで生かしたい、だから応募しました!」というストーリーが、レジュメから読み取れる必要があります。たとえ自分の中で、ハッキリと「キャリアパス」を決めていないにしても、少なくともレジュメの上では、そういうストーリーが見えるような書き方をしなくちゃダメなんだ、と思いました。自分のこれまでの人生(仕事・学業)の中で、応募する役職とつながりがある出来事をクローズアップし、自分のバックグラウンドとしてまとめる……、これが、「レジュメを書くこと」だと思いました。(ただ、わかりやすいストレートなキャリアを積んでいる人は書きやすいですが、私を含め、色々あって『まとまらない』人生の人は、書くのが難しいですね 汗)

もう一つは、できるだけ “worked hard”(一生懸命働いた)とか “learned quickly”(すばやく覚えた)とか ……漠然とした表現は、レジュメでは使わない方がいい、ということです。レジュメではそうした言葉を使わず、『行動』と『数字』で自分の能力を表現することが大切だ、と思いました。たとえば、数学の家庭教師の経験を書くならば、「学生達に数学をわかりやすく教えた」と書くより、「10人の教え子のうち、8人を国立大学の理系学部に合格させた」と表現した方が、より客観的だし、これだけで「この人は教えるのがうまいんだ」とわかりますよね。英語のレジュメでは、こういう書き方に徹した方がよいと思います。

あと、最も大切なことは、「応募する求人の description に合わせて、内容をカスタマイズする」こと!求人ではだいたい、「このポジションの仕事内容」と「求めるスキル」が書かれています。その中のものと、自分の経験やスキルでマッチするものがあったら、それを優先的にレジュメに記載します。応募のたびに一つ一つやっていくのは、ちょっとめんどくさいですが、これがレジュメを書く上での一番のポイントだそうです。

これから英語でレジュメを書くみなさんに、少しでも参考になれば、うれしいです!

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