英語が上達する一番の鉄則は、とにかくコツコツと、毎日勉強を続けていくこと。
語彙やイディオムを増やす。
文法の知識を増やす。
たくさんの英会話を聞く。
たくさんの英文を読む。
・・・。
もちろん、それは最も大切なこと。
でも、英語ならではの特徴だったり、日本語と大きく違うポイントを、ちょっと知識として知ることで、今までしっくりこなかったことがスッと理解できることってあります。
簡単な日常英会話の中でも、たくさんの英単語が使われます。
それを全て覚えるのは大変だ・・・と思うかもしれません。
しかし、言葉の関連性、そしてどんなふうに使えばよいか?がわかれば、頭に入りやすいですよね。
ところで日常英会話の中では、『形容詞』が非常によく使われます。
英語を話せるようになる上で、たくさんの形容詞を覚えることは、必要不可欠です。
けれど、たとえば
『日本語の単語 ⇔ 英語の単語』
の対訳をがんばって覚えたとしても、似たような形容詞の違いがイマイチよくわからない、とか、それぞれどんな時に使ったらよいのかわからない、と思うことも多いでしょう。
今回の記事では、日常の英会話の中でとってもよく使われる『形容詞』の使い方を、まとめたいと思います。
しかも、『形容詞』というと、退屈に思うかもしれません(笑)が、この使い方を知っているだけで、より表現豊かな英語が話せるようになりますよ!
「良い」はgood、「すごく良い」は???
たとえば、「良い」という意味の英語は、good ですよね?
「(それは)いいね。」と言う時、何て言いますか?
“That’s good.”
です。
では、「すごいいいね!」「チョーいいね!」みたいに、良いことを「すごくいい」と表現したい時って、どう言いますか?
“That’s very good!” …?
これも間違いではないです。文脈によってはvery goodがナチュラルに使われることもあります。
でも、英語表現の中では、very good の代わりに、よくこんな言葉が使われます。
“That’s great!”
“That’s awesome!”
“That’s amazing!”
“That’s wonderful!”
“That’s fantastic!”
・・・などなど。
日本で英語を学ぶ際には、こうした形容詞は一つ一つ日本語の「対訳」として覚える人が多いと思います。
そして、「awesome ってどんな意味・・・?」「fantastic ってどんな意味・・・?」と考えてしまうかもしれません。
でも、そんな必要はないのです。
これらの言葉はすべて、goodを強めたい時、very goodを言いたい時の表現のバリエーションだ、と思えばよいのです。
こうした意味で使われる、「良い意味」を強める形容詞は、以下のようなものがあります。
「良い」を強める形容詞 |
---|
great |
awesome |
amazing |
fantastic |
fabulous |
wonderful |
excellent |
brilliant |
marvellous |
magnificent |
splendid |
・・・など。
もちろんここに挙げた以外にもいろんな表現があります。
この中でも、とりあえず覚えておくとよいのは、great, awesome, amazing, fantastic あたりでしょうか。
たとえば良いことをした人に対して、
“Good job.”
というだけよりも、力を込めて
“Fantastic job!”
と言うと、本当に「すばらしいことをやったね!」とたたえている気持ちを表現することができます。
「悪い」はbad、「すごく悪い」は、何て言う?
反対に、「良くないこと」を表現したい時。
“That’s bad.”
「それは悪いね。」「よくないね。」
と言うのが普通だとしたら、「チョーひどいね。」「サイアクだね。」みたいな感じで表現を強めたい時ってありますよね。
そんな時は・・・?
“very bad.”
という表現よりも、
“That’s terrible.”
“That’s awful.”
・・・といった表現の方が、よりナチュラルです。
意味合いとしては、どちらも「すごく悪い」=very bad を表しています。
こうした「悪い」ことを強める意味で使われる形容詞には、
「悪い」を強める形容詞 |
---|
terrible |
awful |
horrible |
dreadful |
などがあります。
「大きい」はbig、「ものすごくデカい」は?
大きさの表現にも、色々あります。
日本語では、「大きい」より大きい時は、「すごく大きい」「デカい」「巨大な」などが使われますよね。
英語では、
「大きい」= big
そして、big よりもさらに「めちゃ大きい!」ということを表現したい時は、
「大きい」を強める形容詞 |
---|
huge |
massive |
enormous |
magnificent |
gigantic |
humongous |
vast |
などの形容詞が使われます。
こうした単語も、実は日常的によく使われます。
子ども番組や、子ども向けの絵本でもよく使われます。
たとえば、でっかい恐竜が出てきたのを見て、
“Wow! humongous!”
などのように。
(発音は、電子辞書などでチェックしてくださいね。)
2,3個は覚えておくと便利です。
また、リスニングやリーディングでも、こうした単語が出てきたら「すごい大きい」の意味なんだな、と思うと、理解しやすいですね。
反対に、smallよりも「もっと小さい」時は、tiny を使います。
その他、よく日常会話で使われる形容詞
こうした、very+●● の意味で、より表現を強める意味合いで使われる形容詞は、以下のようなものがあります。
◆hungry(お腹がすいた) → starving
“I’m starving.” お腹ペコペコだ。
◆hot(暑い、の意味) → boiling
“It’s boiling today.” 今日はすごく暑い。
◆cold(寒い、の意味) → freezing
“It’s freezing today.” 今日はすごく寒い。
◆angry(怒っている) → furious
“He is furious.” 彼は激怒している。
◆tired(疲れている) → exhausted
“I’m exhausted.” クタクタだ。
◆interesting(面白い) → fascinating
“It’s fascinating.” すごく興味深いわ。
これらも、実は簡単な日常英会話の中でも、とてもよく使われる表現です。
意味を覚える時は、一つ一つの単語を日本語に対応させて記憶するのではなく、
「基本の形容詞」 < 「強めて表現する形容詞」
のセットでイメージで覚えるとよいです。
まとめ
今回は、ごく基本的な表現をまとめましたが、こうした英語表現は、たくさん出てきます。
何度も書いてきましたが、これらの表現を理解する時に大切なのは、一つ一つの英単語を日本語に対応させて記憶するのではなく、「基本の英単語 < より強い表現の英単語」として覚えていくことです。
このような表現を知っていることで、より感情のこもった豊かな会話表現がしやすくなります。
また、こうした英語表現の法則を知っておくことで、たとえばリスニングで”Fabulous.”という言葉が出てきたときにも、その単語の日本語訳を正確に知らなくても、「つまり『すっごくいい』ってことだな」とイメージできれば、すんなり英文を理解することができます。
もう一つの法則として、会話の中で何度も何度も同じ単語を繰り返し使うのも、ちょっと退屈というか、不自然に思う時があります。
こうした時、同じ意味の英単語を、バリエーションとしていくつか知っておくと、会話が盛り上がるし、表現も豊かになります。
たとえば、
“This film was awesome, wasn’t it?”
“Yeah, it was fantastic!“
「この映画サイコーだったよね。」「うん、素晴らしかった!」
などのように、簡単なあいづちでも、相手と違う言葉を使って会話を盛り上げることができます。
形容詞は、英会話の中でも多用されます。
今回紹介したような形容詞の使い方は、ぜひ頭の片隅に覚えておくと、便利です。
簡単なことを言う時にも、感情を込めた会話がしやすくなり、英語で話すことが一歩楽しくなりますよ!