日本では、学校教育の中で英語の基礎を学びます。
私達の世代では、少なくとも中学・高校の6年。
今は、もう少し早い、小学校高学年から、英語の授業が取り入れられています。
学校教育の中で、さまざまな英語の単語・文法を学んできている・・・はずが。
いざ日常的な会話をしよう、となると、話せない。
あれだけたくさんの単語を覚えたのに・・・
“The next Summer Olympics are in 2020 in Tokyo.”
は言えても、
「すっごいワクワクする!」
「緊張するな~。」
・・・などの、簡単なことが、言えない!!
って思ったことはありませんか?
私はそうでした(笑)。
そうした表現は、実は英語の日常会話では、非常によく使われます。
そして一度覚えてしまえば、会話を盛り上げたり、自分の気持ちを相手に伝えたり、気軽にできるようになります。
学校ではあまり教えてくれないけど・・・
そのような、英語圏で頻繁に使われる「気持ちを表す10の形容詞と使い方の例」を、まとめたいと思います。
1.excited
excited という単語は、辞書を引いてみると「興奮した」「動揺した」「うきうきした」というような日本語訳になっています。
実際にどんな場面で使われるかというと、
“I’m excited!”
というのは、「すごく楽しみなことがあってワクワクしている」というような時に使います。
“I’m going to Japan for the first time. I’m so excited!“
初めて日本に行くの。すっごいワクワクする!
こんな感じです。
大人でも、ごく自然に使います。
2.thrilled
thrilled というと、日本語では「スリルがある」のスリルを連想するかもしれません。
ゾクゾク、ドキドキするような気持ち???
でも、英語では、
“I’m thrilled!”
というと、excited と同じような感覚で、ワクワクするとか、やはり何かをとても楽しみにするような気持ちを表します。
“I’m thrilled to have another girl!”
もう一人女の子が生まれるの、楽しみでワクワクするわ!
会話の中でよく登場する表現です。
3.happy
happy — あまりにも当たり前すぎる・・・と思うかもしれません。
が、実際に英語では、喜びやうれしい気持ちを表現する時に、
“I’m happy.”
は、とっっってもよく使われます!
“Thanks for the present. I really wanted it. I’m so happy!”
プレゼントありがとう。本当に欲しかったものなの。すごくうれしい!
“I’m really happy that the wildcats won the game.”
ワイルドキャッツが試合に勝って本当にうれしいよ。
ぜひ、積極的に使いたい言葉です。
また、サービスや何かの内容、質などに満足している時には、“happy with ●●”という表現がよく使われます。
こんな言い方をします。
“I’m happy with it.”
(それについて)満足です。
“I’m happy with the way I’m making progress”
自分自身の成長のしかたに満足している。(自分自身でよかったと思っている)
“Are you happy with it?”
それで大丈夫ですか?申し分ないですか?
この表現も、覚えておくとよいですね。
4.nervous
日本語でも「ナーバスになっている」などと言いますが、英語でも、緊張している様子だったり、何かに不安を感じてピリピリ落ち着かない様子を、nervousという言葉で表現します。
“I’m nervous.”
と言ったら、たとえば、試験やオーディションの前、人前でしゃべる時、知らない人と話す時、初めてのことに挑戦する時・・・前の日眠れないような、そんな心情を表します。
“I’m a bit nervous.”
ちょっと緊張しているよ。
“He looked nervous on his first day of school.”
学校の初日、彼は緊張しているようだった。
会話でもよく出てくる表現です。
5.upset
腹を立てている様子を表す英単語として、日本の学校では一般的に、angry(怒っている)を習います。
が、意外にも英語では、そのような時に、upset という言葉が使われることも多いです。
“I’m upset.”
と言った場合は、たとえば不本意なことを言われてムッとしたり、腹を立てたり、予想外の(悪い)ことが起きて気が動転したり、という心情を表します。
「腹を立てる」の意味も入っていますが、それも含め、予期せぬことに対し「感情を乱された」というな状態を表します。
そのため、「怒る」よりももっと幅広い感情を含みます。
和英辞典を見ると、日本語では「取り乱す」「うろたえる」などという訳になっていますが、それは、そういったシチュエーションを指しています。
“I’m upset…I found he’s lying to me. “
頭に来てるのよ・・・彼が私にウソをついているとわかったの。
“I know it happened just by accident. I was just upset.”
それは偶然起きたのだとわかっている。ただうろたえちゃっただけだよ。
一方、angryももちろん使われます。この場合は、本当に「怒っている」そのものの感情を表したい時に使います。
6.disappointed
「がっかりした」という時に使われるのが、disappointed という単語。
“I’m disappointed.”
と言う時は、自分が期待していたもの、予想していたものが、その通りにならなかった時の、期待外れな心情を表します。
“I’m really disappointed with the result of the election.”
選挙の結果には本当にがっかりだ。
7.shocked
日本語で、「ショックを受けた」と言いますが、英語でもそのような表現で、shockedというのがあります。
“I’m shocked.”
予期せぬ出来事が起きて、とにかくビックリした、大きな衝撃を受けた、心理的なインパクトを受けた、というような気持ちを表します。
“I was so shocked by what he said!”
彼の言ったことにすごくショックを受けたわ!
8.confused
confused は、辞書を引くと「困惑した」「混乱した」「自分を見失った」といった訳になっています。
“I’m confused.”
と会話の中で使われる時は、頭が混乱していて考えがまとまらない、とか、何がなんだかわからなくて困惑している、というような心情を表します。
また、ハッキリ区別がつかない、紛らわしくて判断に困っているような時にも使います。
“I’m confused… What do I need to do? “
よくわからない・・・私はどうすべきなんだろう?
“I’m a bit confused about the arrangements for tonight – what time are we meeting?”
今夜の予定がちょっと紛らわしくて混乱してるの- 私達何時に会う予定だっけ?
ハッキリと判断がつかない時、イマイチよくわからないという時に、便利な言葉です。
9.scared
これも、日常の会話の中で非常によく出てくる言葉です。
「怖い」という時、もっとも一般的に使われるのが、このscared。
“I’m scared.”
この文は、小さい子どもでも、頻繁に使う表現です。
“A big earthquake happened around Tokyo yesterday. I was really scared.”
昨日東京周辺で大きな地震が起きた。本当に怖かった。
“Are you scared of snakes?”
ヘビがこわいの?
●●が怖い、●●を恐れる、という時は、“be scared of ●●” です。
10.stressed
日本語でも「ストレスを感じている」などの言い方があると思いますが、英語でも、stressed という言葉があります。
“I’m stressed.”
と言ったら、精神的に緊張やストレスを感じている状態を指します。
“I’m stressed and tired all the time.”
私は常にストレスを感じて疲れている。
“When I’m stressed, I need desserts.”
ストレスを感じると、甘いものが欲しくなる。
仕事が忙しかったり、日常のことで疲れがたまった時、愚痴を言う時にサラッといえるといいですね(笑)。
まとめ
今回紹介した単語は、すべて形容詞ですので、be動詞と組み合わせて
be + 形容詞
で使ってくださいね。
こうした、自分の感情を表す言葉は、意外と日本の学校教育では重点を置かれないものですが、日常の会話の中では本当によく出てきます。
子ども向けのテレビ番組でも出てくるような表現ばかりなので、ぜひとも覚えておきたいですよね。
ポイントは、やはり英語と日本語訳を対応させて覚えないこと。
「どんな状況の時、どんな心理状態を表している形容詞か?」を理解して、覚えることです。
場面で覚えると、とてもわかりやすいです。
この記事ではまず10個をピックアップしましたが、このような、会話で頻繁に使われる「心情を表す形容詞」は、ほかにもたーーーくさんあります!
また別の記事で紹介したいと思いますが。
さらに、こうした「感情表現の形容詞」は、ちょっとした文法ルールをマスターすることで、より正確に、そして自由につかいこなせるようになります。
それについては、以下の関連投稿をお読みください。
会話では、こうして自分の状態や気持ちを簡単に、タイミングよく、表現することは、けっこう大切なんじゃないかな、と思います。
自分の気持ちを表現できると、会話もフレンドリーになると思います。