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英語で人柄や物事を評価する時に!ポジティブな表現の形容詞13選

英語での言い方

会話の中で、ある人の人柄についてコメントしたい時がありますよね。

「●●さんは親切で思いやりがある。」

「彼女は気さくで社交的な人だ。」

あるいは、出来事や人のやった仕事、行動や成果に対して、感想や評価を述べたい時があります。

「彼は思慮に富んだ鋭い意見をくれた。」

「お店のスタッフの対応は、礼儀正しく、とてもよかった。」

このような時、英語では「形容詞を使って表現することが多くあります。というか、このような人柄や物事、人の態度や成果を言い表すのに使われる形容詞が、英語では数多くあります。

日本語とすんなり対応するものもありますが、そういうものばかりではありません。逆に言えば、日本語ではなかなか言い表せない「こんなふう」を、英語だと一言でサラッと言い表せる場合もあります!そのような英単語は、知っておくと、英語で人や出来事を言い表す時にとても便利です。

私自身が初めてそのような「人柄や物事を言い表すポジティブな英語表現」に触れたのは、子ども達の学校のレポートでした。日本でいう「通知表」のようなものですが、先生からわりと細かいコメントが添えられており、子どもに対する評価や、子どものやったこと、態度についての見解が書かれています。私はそれを読んで、「へー、英語ではこういうふうに言い表すんだ!」と、使われている単語や表現をとても興味深く読み、覚えていきました。

 

一方最近では、私達日本人にとっても、英語のSNSは身近なものになっていますし、海外旅行に行く方は、英語で書かれた海外のレストランやホテルのレビューなどを参考にすることもあるでしょう。このような場面でも、「人や物事を評価する」表現と言うのは、頻繁に目にします。

そこで、今回の投稿では、「人柄や行動について、評価したり、感想や様子を述べる時に使える英語の形容詞」を、13こ紹介したいと思います!特に、ポジティブなものに絞って紹介しますので、人や人の行動を褒めたい時に、役立つこと間違いなし!

※以下、例文中の日本語訳は、筆者自身が意味が伝わるような意訳をつけていますが、参考程度に見てください。

1. friendly(気さくな、親しみやすい)

friendly は、「親しみやすい」「友好的な」という意味です。気取らない、きさくで親切な雰囲気を持つ人のことを言い表します。

人柄を褒める言葉としては、とてもよく使われます。誰にでも優しく愛想がよい、親しみやすい人は、万国共通で好かれるのですね!

例文)

He is a friendly guy.

彼は気さくでいいヤツだよ。

Shop staffs were friendly and knowledgeable about their products.

店員さん達は、気さくで話しやすく、商品についても詳しかったです。

 

 

2. kind(優しい・親切)

kind は、人に対して「親切な」「思いやりがある」「優しい」という意味です。人柄や、人の行いが「親切だ」と言う時に使われる、もっとも一般的な単語です。

例文)

Jane is a kind and thoughtful person.

Jane は親切で思いやりのある人だ。

 

“You could use my bicycle if you’d like.”

“Thank you, that’s very kind of you!

「もしよかったら、私の自転車を使ってくださいね。」「ご親切に、ありがとう。」

“You are kind.” でも文法的には間違っていませんが、親切にしてもらった時のお礼の言い方として、“That’s (very) kind of you.” ということが多いようです。慣用表現として覚えておくとよいと思います。

 

3. helpful(助けになってくれる・役立つ)

helpful は、「(人が)助けになってくれる」「(物が)助けになる・役立つ」という意味の形容詞です。誰しも、人のお世話になった経験はありますよね。そのように、快く手助けしてくれるような人に対して使います。

また、人の行為や物があったおかげで「助かった」「役立った」という場合にも使います。

例文)

My host family was very friendly and helpful.

私のホストファミリーは、とても親しみやすく、よく手助けしてくれた。

I appreciate your helpful suggestion.

助けになる(役立つ・有益な)提案・指摘をいただき、ありがとうございます。

 

4. supportive(協力的な・支えになる)

supportive は、人や物事が「協力的である」「応援してくれる」「支援やサポートをしてくれる」といった意味があります。helpful とも近いものがあります。が、supportive はあえて言うなら、「味方になって支えてくれる」という感じがあると思います。

例文)

Teachers are very supportive and encouraging.

先生達はとても支えになってくれ、やる気になるよういつも励ましてくれる。

I’m lucky I have a very supportive family.

(私のことを)家族はとても支援してくれるので、私は幸運だ。

 

5. encouraging(励みになる)

encouraging は、やはり supportive と近い表現であり、「応援してくれる」「励ましをくれる」というような意味があります。encourage という動詞が、「(人を)励ましたり、自信を与えるよう後押しして、(ある行動を)促す」というような意味なので、そういうことをしてくれる人や物事を指して、encouraging といいます。「がんばって!」「やってみなよ!きっとできるよ!」と、背中を押してくれたり、ポジティブな応援をくれるような人・物事を表す時によく使われます。

難しい課題を前に、躊躇してしまうことは誰にでもあります。そんな時、前向きに励ましてくれる人の存在や言葉は、とてもありがたいですよね!

例文)

My mentor always gives me positive feedback, which is so encouraging.

私のメンター(指導者)は、いつもポジティブなフィードバックをくれるが、それはとても励みになり、やる気を起こさせてくれる。

I’m really appreciate your encouraging message.

あなたの激励のメッセージ、本当に感謝しています。

 

 

6. inspiring(感動を与える)

inspiring は、「人を感動させる」「刺激を与えてやる気にさせる」というような意味です。

日本語でも「インスパイアされる」と言うことがありますよね。英語の inspire という動詞は、誰かの素晴らしい行動や言葉が、人を「私もやってみよう!私もがんばろう!」と触発し、意欲をかき立てること、を表します。たとえば、“You inspired me!” と言えば、「(あなたの素晴らしい行動を見て)私もがんばってやってみよう、そういうふうになろう、って思ったよ!」という意味です。

つまり、人をこのような前向きな気持ちにさせる人や物事を、inspiring と表現します。

例文)

His success story is so inspiring!

彼が成功した話には、すごく刺激を受けるよ!

She is the most inspiring person for me.

彼女は私の中で、最も「がんばろう!」って気持ちを起こさせてくれる人なんだ。

 

 

7. thoughtful(思慮深い・深く考える)

thoughtful は、「思慮深い」「注意深く考える」という意味です。また「他人のことをよく考える」=「思いやりがある」という意味でも使われます。人柄や、人の態度やコメント、行動などを言い表す時に使われます。

例文)

He made a thoughtful suggestion.

彼は思慮深い指摘をした。

I respect my parents. They are thoughtful and compassionate.

私は両親を尊敬します。彼らは人のことを考え、弱い者を思いやる優しさがあります。

8. insightful(洞察力がある)

insightful は、「insight = 洞察」という名詞、つまり、「物事をよく観察して考察する能力」から来ています。なので、insightful ということは、「洞察力がある」「洞察にすぐれた」という意味です。

人や物事を見て、そこから新たな意味や本質を読み取る能力のある人、または、そのような深く優れた意見や考察であること、を言いたい時に、ピッタリくる形容詞です。

例文)

This is a very insightful analysis.

これは大変洞察に優れた(考察が行き届き、新たな事実が明らかにされている)分析だ。

She is remarkably insightful and intelligent.

彼女は、ずば抜けて洞察力があり、頭が良い。

 

9. polite(礼儀正しい)

polite は、「礼儀正しい」という意味で、相手を尊重して丁寧に振る舞う人や、態度を表します。反対に当たる言葉は、「無礼な・失礼な(rude)」ですね。

「日本人は礼儀正しい」とよく言われますが、polite な姿勢は英語圏でも好感を持たれます。英語圏での礼儀正しさは、「規律やしつけ、社会的ルールを守る」だけではなく、「相手に対するリスペクトのあらわれ」としても重視されています。

例文)

He is always polite to everyone.

彼は、いつでもみんなに礼儀正しい。

I like this cafe – especially polite and friendly staffs!

このカフェは気に入っている ー 特に、礼儀正しくかつ気取らないスタッフがいい!

Elephant Rocks – William Bay National Park, Denmark, Western Australia

10. brave(勇気がある・チャレンジ精神がある)

brave は、「勇気がある」「勇敢な」という意味です。日本語に比べて、人柄や人の行動を言い表す時に、割とよく使われている印象です。たとえば、子どもが予防注射を受ける時など、“Wow, you are brave!” と言って励ましたりするし、大人でもリスクを取った決断や、新しいことにチャレンジする姿勢brave と言い表します。

例文)

I think she made a brave decision.

彼女は勇気ある決断をしたと思うよ。

He is brave! He quit his job and started a new business on his own.

彼は勇気があるね!仕事をやめて、自分で新しいビジネスを始めたんだね。

 

11. outgoing(社交的な)

outgoing は、人柄を表す場合には「社交的な」「人付き合いが得意な」という意味で使われます(他に、「出ていく人=仕事を辞める人」という意味でも使われますが)。「誰とでも仲良くなれる」「友達が多い」といったタイプの人を言い表す時に、使われる言葉です。

例文)

She is an outgoing person.

彼女は社交的な人だ。

Jim is friendly and outgoing, while his young brother is rather quiet and shy.

Jim は気さくで社交的だが、一方彼の弟は、どちらかというと物静かで内気だ。

 

12. responsible(責任感がある)

responsible は、特に人柄を表す場合は、「責任感のある」「自分のことに責任をもつ」人という意味で使われる形容詞です。「自分の責任をしっかり全うする人」というイメージです。

例文)

We are looking for someone who is knowledgeable, responsible, and hard-working.

我々は、知識が豊富で、責任感が強く、一生懸命な人を探しています。

 

 

また、responsible for ~ で、「~について責任がある」という意味があり、特にビジネスや社会の中での責任範囲を表す際に、

 

He is responsible for the product management division.

彼が、製品管理部門の責任者です。

 

のように使われることが多いです。このように、responsible は、イメージとしては「その役職や立場に対応した責任を負っている・その責任を遂行する立場にある」という意味合いでよく使われます。この使い方は覚えておくとよいです。

 

日本の場合、「責任感がある」というと、言われたことをちゃんとやる、というようなざっくりしたイメージですが、英語圏の場合は「責任」の範囲が大変厳格に決まっており、仕事であれば「役職」には相応の責任があるので、それにふさわしいパフォーマンスをできる人が responsible な人、と言えるでしょう。

 

13. reliable(信頼できる・頼りになる)

reliable は、「信頼できる」「頼りになる」といった意味です。「rely on ~ = ~に頼る」という動詞がありますので、reliable はそこから「頼ることができる」=「信頼できる」「あてにできる」といった意味になります。reliable は、「約束をきちんと守る」「その人の発言が信用できる(言った通りになる)」「やるべきことをきちんとやってくれる」人、というような評価を表したい時に使える形容詞です。また、人だけでなく、発言や情報、物や製品についてもよく使われます。

例文)

Ayumi is a reliable person. I trust her.

Ayumi はしっかりした頼りになる人だ。私は彼女を信じている。

We need reliable data to perform a meaningful analysis.

意味のある分析をするためには、信頼できるデータが必要だ。

 

まとめ

この記事では、「人柄や物事の性質を表す」時に使える、形容詞の表現を取り上げました。もちろん、他にもたくさんの単語がありますが、今回は特に、ポジティブな評価や感想を言いたい時に使えそうな語彙を集めました。

私自身が好きなのは、inspiring や、encouraging という形容詞です!

人間関係において、励みになったり、新たなチャレンジをするように背中を教えてくれる存在って、すごくありがたいですよね!しかし日本では、人柄に対する評価として「親切」「優しい」「真面目」「頭がいい」「しっかりもの」などの言葉はよく言われますが、そのような、周りの人をやる気にさせ、チャレンジや行動を促すような『人』を表す簡単な言葉が、日本語ではちょっと見当たらない気がします。一方、英語社会では、周囲にポジティブな変化を起こさせるような人・行動は、価値を置かれているし、inspiringencouraging といった形容詞ですんなりと言い表すことができるのが、興味深いなーと思います。

このブログも、英語を学びたい、海外に住んでみたい、と思うみなさんにとって、inspiringencouraging なものになるよう、がんばっていきたいと思います!

 

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