ところで先月、私は家族とともに、日本に一時帰国してきました!子ども達のスクールホリデーを利用して、2週間弱滞在してきました。
空港では、飛行機に乗るまでに、手荷物検査などの色々な手続きがあります。また、特に国際線の場合は、それぞれの国に入国するために、セキュリティ上の色んなチェックがあります。海外の空港では、そういった案内が、主に英語+現地語になりますね。「空港という『英語環境』で、スムーズに手続きをこなせるか?」は、特に初めての海外旅行の時は、誰もが不安になると思います。
空港で使われる、あるいは使うべき「英語フレーズ」については、すでの多くの方がブログで発信していますし、実際によほどの込み入った事情がない限りは、初心者レベルの「カタコト」の英語でも、ほぼOKです。ハイレベルな文法を使ったり、長文をしゃべる必要はありません。空港のスタッフも、英語ネイティブじゃない人への対応は慣れていますし。
ただし!
空港の手続きで使われる、独特な単語というものはあります。
それを知っているかどうかだけで、英語の看板が見て理解できるか、係員から言われたことが理解できるか、が違ってくるはず。
そこでこの記事では、空港でよく使われる英単語や使用例を、場面別にまとめました!
ぜひ海外旅行の前には、このページを読んで、覚えていただければと思います!
空港で使われる基本中の基本の単語
日本から海外の空港へ着いた時にも、海外で旅先から飛行機に乗る時にも……。空港で必ず目にする、基本的な英単語をまとめます。
英語 | 日本語 |
---|---|
airline | 航空会社 |
passenger | 乗客・旅行者 |
destination | 飛行機の到着地、行先 |
domestic | 国内線の
例)domestic passengers(国内線の乗客) |
international | 国際線の
例)international terminal (国際線ターミナル) |
arrivals | 到着便 |
departures | 出発便 |
take-off
takeoff take off |
離陸
(動詞「離陸する」は take off) |
landing | 着陸
(動詞「着陸する」は、land) |
check-in counter
check-in desk |
チェックインカウンター |
foreign exchange
currency exchange |
外貨両替 |
フライトに関すること、チェックイン時に必須の英単語
自分のフライトについて話す時、あるいはフライトについて聞かれる時などに使われる用語です。空港に到着してチェックインする際にも、耳にすることがあるでしょう。
英語 | 日本語 |
---|---|
flight | 「飛行機が飛ぶこと」の他、飛行機の「便」を表す。 |
fly | 飛行機で(どこかへ)行く(動詞)。
例) Where are you flying to? (飛行機で)どこに行く予定ですか? |
one-way trip
one-way flight |
片道の航空券
例) I’ve booked an one-way flight to Sydney. シドニーへの片道航空券を予約してあります。 |
round trip
return flight |
往復の航空券 |
layover
stopover connection |
飛行機が、乗り継ぎのために経由地に止まること。
※一般的に、layover は短時間、stopover は1日以上の長時間の乗り継ぎを指すらしい。また、connection はよりカジュアルな表現。 例) We are having a 2 hour layover at Changi Airport. 私たちはチャンギ空港で2時間止まる予定です。 |
connecting flight | 乗り継ぎ便 |
baggage | 旅行者の荷物 |
carry-on baggage
carry-on bag carry-on luggage |
手荷物。飛行機に持ち込む荷物のこと |
checked baggage
check-in baggage |
預け荷物 |
boarding pass | 搭乗券(チェックイン時に発行されるチケット) |
boarding gate | 搭乗ゲート |
boarding time | 搭乗時刻 |
保安検査に関連する英単語
※アンダーラインの単語は、対応する英単語を下にまとめてあります。
飛行機の乗り降りで一番面倒なことといえば、「保安検査」ですよね!いわゆる「手荷物検査」と「身体検査」です。慣れている人にとってはトラブルもなく済むものですが、初めて海外旅行に行く人は、戸惑う場面も多々あるでしょう。
保安検査では、機内持ち込み用の手荷物を「X線検査機」でチェックします。各自、荷物をトレーに載せます。パソコン、携帯などの電子機器はカバンから出して、トレーに載せます。トレーは、順番にX線検査機に送られます。
国際線の場合、液体、スプレー類、ジェルを手荷物として持ち込む場合は、それぞれ100mlまたは100g以下のみ可、そのすべてを規定サイズ以下のチャック式の透明なビニール袋に入れなければなりません(詳しくはANAのこちらのページを)。これも、X線検査の時は、カバンから出してトレーに入れます。
また、2018年より、オーストラリアでは、無機物・鉱物の粉末類の機内持ち込みが350gまたは350ml以下に制限されており、それも検査の際にはカバンから出し、トレーに置かなければなりません。アメリカなどでも同様の措置が行われています(くわしくはJetstarのこちらのページを)。
荷物とは別に、人は、「金属探知機」を通ります。通る前に、時計、アクセサリーなど、金属製のものはあらかじめ外して、それもトレーに載せておきます。ポケットの中にないかどうかも注意して!帽子や上着も脱いで、トレーに置きます。
また、オーストラリアの空港では、ランダムに選ばれた人が「身体検査機」でのチェックを受けます。これも同じく、禁止されたアイテムを身につけていないか、を検査するものです。
ここでは、この一連の検査に関連する英単語をまとめます。
英語 | 日本語 |
---|---|
security screening | 保安検査 |
X-ray | X線(手荷物検査に使われます)
例)X-ray machine 手荷物の検査機 |
metal detector | 金属探知機 |
body scanner | 身体検査機 |
liquid | 液体 |
aerosols | スプレー、噴霧器 |
gels | ジェル |
powder | 粉末 |
metallic items | 金属、金属でできたもの(鍵、小銭、腕時計、アクセサリーなど……) |
electronic devices | 電子機器(パソコン、スマホなど……) |
mobile phone(イギリス英語)
cell phone(アメリカ英語) |
携帯電話 |
smartphone | スマホ |
laptop | ノートパソコン |
tablet | タブレット(iPadなど) |
medical devices | 医療機器 |
医療機器を身につけていたり埋め込んでいたりして、金属探知機や身体検査機を受ける際に懸念がある場合は、係員に申し出ましょう。(私は経験したことがありませんが、旅行前によく主治医と相談した上、証明書を用意しておくとよいようです)
例文)
I have a pacemaker. Is it safe to go through the metal detector?
ペースメーカーをつけています。金属探知機を通っても大丈夫でしょうか?
I have ●●. My doctor said I can’t go through a metal detector.
●●を身につけています。金属探知機を通ってはいけないと、主治医に言われました。
出国・入国審査
国際線に乗る場合は、出発前に出国審査、そして到着後に入国審査があります。現在は、日本やオーストラリアの国際空港では、顔認証システムが導入され、自動化されているようです。が、国や空港によって、また個々の乗客の状況によって、従来通りの係員によるチェックも行われています。
オーストラリアに入国する場合は、この審査の前に「入国カード(Incoming Passenger Card)」を記入し、係員に提示します。オーストラリアに到着前の機内で配布されるので、着陸までに記入しておき、審査の場所で提出します。
入国審査では、係員にパスポートと入国カード、その他必要な書類(ビザの証明書など、あれば)を見せて、顔をよく見せます。名前を尋ねられたり、呼ばれるかもしれません。場合によっては、滞在期間や滞在目的を聞かれるかもしれません。オーストラリアに入国する場合は、事前に入国カードを書くので、それを見せて確認が済むこともあります。
よく聞かれる質問の例5つと、その返答例を以下に挙げます。
1.「入国の目的は何ですか?」
質問例)
What is the purpose of your trip?
Why do you come to Australia?
解答例)
For holidays. 旅行です(仕事や特別な目的がない、遊びで来た旅行)。
For study. 留学です。
Visiting my family. 家族に会いにきました。
For business. 仕事です。
Attending a conference. カンファレンスに参加するためです。
2.滞在期間はどのくらいですか?
質問例)
How long are you staying in Australia?
How long do you intend to stay ?
解答例)
8 days. 8日間です。
6 months. 6カ月間です。
3.滞在場所はどこですか?
質問例)
Where will you be staying?
解答例)
At XXX hotel in Perth.
At my friend’s house. Her name is YYY, the address is 123 West street, South Fremantle.
具体的な場所を言う方がよいようです。
4.職業は何ですか?
質問例)
What is your occupation?
解答例)
Sales assistant. 販売員です。
Software Developer. ソフトウェア開発者です。
Aged care nurse. 介護士です。
Teacher. 教師です。
Student. 学生です。
Homemaker/Housewife. 主婦です。
occupation は「職業」を意味する英単語です。色んな場面で出てくるので、覚えておくとよいです。ちなみに英語では、occupation に対して、「会社員」という表現は一般的ではなく、上の例のように職種で答えます。
5.申告すべき持ち込み品はありますか?
質問例)
Do you have something to declare?
解答例)
I have 3 litres of Japanese-sake. 日本酒を3リットル持っています。
declare は、次の項にも出てきますが、空港では「持ち込み品を申告する」という意味です。これも覚えておくとよい単語です。
税関と持ち込み品の検査
入国審査が終わり、預け荷物を受け取ったら、持ち込み品の検査へと進みます。
オーストラリアの場合、入国の際の持ち込み品の検査は厳しく、細かい品目のチェックがあります。特に厳しいのが、食品の持ち込みと、免税額を上回る品物の持ち込みですかね。
それぞれの国でルールは異なると思いますので、入国する予定の国の持ち込み品規定については、あらかじめネットで調べておくとよいです。また、空港では、係員の指示に従ってください。
以下に、この場面でよく使われる英単語をまとめます。
英語 | 日本語 |
---|---|
baggage reclaim
baggage claim |
飛行機から降りた後の、預け荷物を回収すること・場所 |
declare | 持ち込み品を申告する |
duty-free items | 免税品※ |
medicines | 医薬品 |
weapon | 武器・兵器 |
firearms | 小火器(銃、ピストルなど) |
plants | 植物 |
seeds | 種 |
raw food | 生の食べ物(加工されていないもの) |
dried food | 乾燥した食品 |
※空港内のショップでよく「duty-free」と書いてありますが、税関で言う duty-free は、空港内で買ったもの、という意味ではなく、「持ち込み時に課税が免除される量・額」という意味です。オーストラリアの場合、大人一人あたり、
- 一般的な品物:900豪ドル相当
- アルコール:2.25リットル
- タバコ:25本のシガレットまたは25gのタバコ
が免税となっており、これを上回る持ち込みは、課税対象となり申告しなければなりません。
まとめ
今回は、「まとめ」というよりも「補足」です(笑)。
オーストラリアは、確かに食品の持ち込みは厳しいですが、申告したからと言って、没収されるわけではありません。安心してください(笑)。
日本から、お菓子や調味料など、オーストラリアに持って来る人も多いと思いますが、加工済みのものなら、ほぼ間違いなくOKです。私自身、おせんべい(ナッツ類含む)、みそ、梅干し、ふりかけ、しょうゆ、乾燥のり、など、オーストラリアに持ち込んでいますが、今まで税関で没収されたことはありませんでした。ただし、「食べ物の持ち込み」ということで、申告は必要です。チェックを受けて、OK!と言われて終わりです。
ちなみに問題視されるのは、生の野菜、果物。あと肉製品は加工品も含めて必ず申告しましょう。非加熱の「白米」は、私は持ち込んだことはありませんが、申告が必要です。場合によっては検査が入るかも。
たまに日本人同士で、「こっそり持ってきちゃった」的な話をする人もいますが、少なくともオーストラリアではやめた方がいいですね~。というか、ほとんどのものは大丈夫なので、コソコソするより、正直に申告し、係員に確認を求めた方がよいと思います。
最近、ここパースの国際空港では、「オーストラリアの野生動物を持ち出そうとした日本女性がつかまった」とか、「東京から来た日本人男性が児童ポルノ所持でつかまった」など、日本人がつかまるケースがたびたび報道されています。ほとんどの人は普通に通過しているわけですが、不注意で悪い例を増やさないようにしたいですね。